【映画コラム】あくまで“ジョン・ウーの世界”として見れば…『マンハント』
2018年2月10日
ジョン・ウー監督が、高倉健主演の『君よ憤怒の河を渉れ』(76)を、オール日本ロケで再映画化した『マンハント』が公開された。
まずはオリジナルの『君よ憤怒の河を渉れ』について。西村寿行原作の同作は、健さんが東映退社後、初めて出演したサスペンスアクション劇で、健さんは無実の罪を着せられて逃亡する東京地検の検事・杜丘を演じた。
北海道に逃げた杜丘は、クマに襲われ、猟銃で命を狙われ、無免許ながらセスナを操縦して東京に戻った後、夜の新宿のど真ん中を馬に乗って逃げる、という、ある意味めちゃくちゃな設定が続く。おまけに、健さんには珍しく中野良子とのラブシーンまである。フリーとなった健さんの、なりふり構わぬ、意気込みの強さを感じさせる作品となった。
そんな同作は、文化大革命後、中国で初めて公開された外国映画となり、文革で不当な扱いを受けた人々が、無実の罪で追われる主人公の姿に、自身の姿を重ね合わせたともいわれ、同国では『追捕』と名を変えて今も絶大な人気を誇る。もちろん主演の健さんも伝説的な存在となり、ウー監督も自作への出演を熱望したという。
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