【映画コラム】何があっても、イーサンはイーサンだ!『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
2018年8月4日
トム・クルーズ主演の人気スパイアクションシリーズ第6作『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』が公開された。
アメリカの秘密機関IMFのエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)は、盗まれた三つのプルトニウムの回収に失敗。裏組織がもくろむ“同時核爆発”を阻止するため、プルトニウムの奪還に挑む。
だから副題は「fallout=放射性降下物」。監督は前作『~ローグ・ネイション』(15)のクリストファー・マッカリーが続投し、DCコミックス映画でスーパーマンを演じているヘンリー・カビルが新たに参戦した。
前半は、説明が多く、多少もたつくところもあるが、後半のアクションの加速度はすさまじいばかり。56歳のクルーズは筆者とほぼ同年代なだけに、めちゃくちゃな全力疾走をする姿を見るだけでも言葉を失うのだが、今回も、宙づり、落下、オートバイアクション、ビルからビルへのジャンプ、ヘリコプターの操縦、断崖絶壁での死闘など、壮絶な体技を次々に披露する。それらがあまりにもすご過ぎて、思わず笑ってしまうほどだった。
映画が終わった後で、隣の男性が思わず「疲れた」と一言発したが、約2時間半、目まぐるしいアクションの連続は、確かに見終わるとへとへとになる。
その反面、イーサンは、エージェントとしては情に厚く、甘過ぎる。そもそもプルトニウムの回収に失敗したのは仲間を助けるためだった。その後も、パリで女性警官を救い、エージェントのイルサ(レベッカ・ファーガソン)や妻のジュリア(ミシェル・モナハン)に優しさを示したが故にピンチに陥る。
ところが、クルーズが演じると、それが逆に魅力的に映るし、アクションの合い間のいい隠し味やアクセントになる。さすがはトム・クルーズ。スターとしての自分の見せ方や、生かし方を心得ているわけだ。
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