「光る君へ」第十回「月夜の陰謀」まひろと道長が一つの結論を出した序盤のクライマックス【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年3月16日

 「一緒に遠くの国には行かない。でも私は、都であなたのことを見つめ続けます。片時も目を離さず、誰よりも愛しい道長さまが、政によってこの国を変えていく様を。死ぬまで見つめ続けます」  NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。3月10日に放 … 続きを読む

アカデミー賞授賞式を象徴した『オッペンハイマー』キリアン・マーフィーのスピーチ【コラム】

映画2024年3月15日

 前評判の高かった『オッペンハイマー』が順当に作品賞をはじめとする7冠に輝いた今年の第96回アカデミー賞授賞式。その『オッペンハイマー』で“原爆の父”J・ロバート・オッペンハイマーを演じ、主演男優賞に輝いたキリアン・マーフィーは、受賞スピー … 続きを読む

【週末映画コラム】音と映像の迫力に圧倒されて疲れを覚えるほど『DUNE/デューン 砂の惑星PART2』/劇場未公開の3作品を公開『私ときどきレッサーパンダ』ほか

映画2024年3月15日

『DUNE/デューン 砂の惑星PART2』(3月15日公開)  その惑星を制する者が全宇宙を制するまでといわれる「砂の惑星デューン」で繰り広げられたアトレイデス家とハルコンネン家の戦い。ハルコンネン家の陰謀により、一族を滅ぼされたアトレイデ … 続きを読む

「光る君へ」第九回「遠くの国」直秀の死がまひろと道長にもたらすもの【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年3月9日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。3月3日に放送された第九回「遠くの国」では、これまで主人公まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の間を取り持ってきた散楽一座の直秀(毎熊克哉)が、無残な最期を遂げた。  散楽の仲間と共に、東三 … 続きを読む

話題の『オッペンハイマー』と日本勢は? 授賞式直前! 第96回アカデミー賞の行方を占う【コラム】

映画2024年3月8日

 日本時間3月11日(月)、映画の祭典・第96回アカデミー賞授賞式が、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。話題の中心は、最多13部門にノミネートされた『オッペンハイマー』だ。また、日本人としては、各部門にノミネートされた『ゴジラ … 続きを読む

【週末映画コラム】殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦『ゴールド・ボーイ』/日本の劇映画で初めて「eスポーツ」を取り上げた『PLAY! 勝つとか負けるとかは、どーでもよくて』

映画2024年3月8日

『ゴールド・ボーイ』(3月8日公開)  沖縄のグループ企業の婿養子である東昇(岡田将生)は、ある目的のため、義理の両親(矢島健一、中村久美)を崖の上から突き落として殺害する。  目撃者はおらず、完全犯罪かと思われたが、3人の中学生(羽村仁成 … 続きを読む

「光る君へ」第八回「招かれざる者」まひろと道長の運命を左右する? 物語のカギを握る藤原道兼の存在【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年3月2日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。2月25日に放送された第八回「招かれざる者」では、右大臣・藤原兼家(段田安則)が倒れる一大事が発生。風雲急を告げたこの回、にわかにキーパーソンとして浮上してきたのが、主人公まひろ(吉高由里子)の … 続きを読む

【週末映画コラム】ビートルズの「ナウ・アンド・ゼン」がぴたりとはまる『ARGYLLE アーガイル』/美談ではなく、苦い話としての印象が強く残る『コヴェナント 約束の救出』

映画2024年3月1日

『ARGYLLE アーガイル』(3月1日公開)  謎のスパイ組織の正体に迫るすご腕エージェントの活躍を描いたベストセラー小説「アーガイル」シリーズの作者エリー・コンウェイ(ブライス・ダラス・ハワード)。新作の結末に行き詰まった彼女は、愛猫の … 続きを読む

「光る君へ」第七回「おかしきことこそ」ドラマチックに描かれる平安文化の面白さ【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年2月24日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。2月18日に放送された第七回「おかしきことこそ」では、主人公まひろ(吉高由里子)が考えた散楽の物語が騒動を引き起こすさまや、藤原道長(柄本佑)らが球技「打毬(だきゅう)」の試合に臨む姿を通じて、 … 続きを読む

【週末映画コラム】テーマは「落ちる」ということ。裁判劇としての面白さもある『落下の解剖学』/世界最弱のサッカー代表チームの奇跡を描いた『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

映画2024年2月23日

『落下の解剖学』(2月23日公開)  人里離れた雪山の山荘で男が転落死した。初めは事故かと思われたが、ベストセラー作家である妻のサンドラ(ザンドラ・ヒュラー)に殺人の疑念が向けられる。現場に居合わせたのは、視覚障がいがある11歳の息子ダニエ … 続きを読む

「光る君へ」第六回「二人の才女」まひろと道長を待ち受ける波乱の予感【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年2月17日

「私は道長さまから遠ざからなければならない。そのためには、何かをしなければ。この命に、使命を持たせなければ」  NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。2月11日に放送された第六回「二人の才女」で、主人公まひろ(吉高由里子)が自分の思い … 続きを読む

【週末映画コラム】長尺映画を2本。ビクトル・エリセ31年ぶりの新作『瞳をとじて』/アリ・アスターの頭の中をのぞいてみたくなる『ボーはおそれている』

映画2024年2月16日

『瞳をとじて』(2月9日公開)      ミゲル・ガライ監督(マノロ・ソロ)の映画『別れのまなざし』の撮影中に、ミゲルの親友で主演俳優のフリオ・アレナス(ホセ・コロナド)が突然失踪し、行方不明に。状況からみてフリオは自殺 … 続きを読む

「光る君へ」第五回「告白」物語に合わせ、新たな一面を披露する登場人物の魅力【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年2月10日

「道長に、このような熱き心があったとは知らなんだ。これなら、わが一族の行く末は安泰じゃ。今日は良い日じゃ」  2月4日に放送されたNHKの大河ドラマ「光る君へ」第五回「告白」に登場したせりふだ。主人公・まひろ(吉高由里子)から、まひろの母を … 続きを読む

【週末映画コラム】ミュージカルとしてリメークされた『カラーパープル』/巨大マスコットが人を襲うギャップが面白い『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』

映画2024年2月9日

『カラーパープル』(2月9日公開)  20世紀初頭から1940年代、横暴な父によって望まぬ結婚をさせられたセリー(ファンテイジア・バリーノ)は、夫のミスター(コールマン・ドミンゴ)によって最愛の妹ネティ(ハリー・ベイリー)と引き離されたばか … 続きを読む

【週末映画コラム】投資や株のことがあまり分からなくても楽しめる『ダム・マネー ウォール街を狙え!』/小児がんの少女がまいた種とは『神さま待って!お花が咲くから』

映画2024年2月2日

『ダム・マネー ウォール街を狙え!』(2月2日公開)  コロナ禍の2020年、米マサチューセッツ州の会社員キース・ギル(ポール・ダノ)は、全財産の5万ドルを、実店舗でゲームソフトを販売する「ゲームストップ社」の株につぎ込んでいた。 同社は、 … 続きを読む

【週末映画コラム】もしこの映画がアカデミー賞の作品賞を得たら…『哀れなるものたち』/孤独なタクシー運転手と難民の少年の交流を描いた『白日青春 生きてこそ』

映画2024年1月26日

『哀れなるものたち』(1月26日公開)  世をはかなんだベラ(エマ・ストーン)は、橋上から川に飛び込んで自ら命を絶つが、風変わりな天才外科医ゴッドウィン・バクスター(ウィレム・デフォー)によって、おなかの中にいた胎児の脳を移植され、奇跡的に … 続きを読む

「光る君へ」第二回「めぐりあい」初登場した吉高由里子と柄本佑への期待【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年1月20日

 6年ぶりに再会した主人公・まひろ(=紫式部/吉高由里子)が、絵師の元で代筆の仕事をしていることを知った藤原道長(柄本佑)は別れ際、「会えるまで通う」と告げる。  遠ざかるその背中に向かって、まひろが「好きな人がいるなら、いい歌を作ってあげ … 続きを読む

【週末映画コラム】明治末期の北海道を舞台にした伝奇ロマン『ゴールデンカムイ』/アイゼンバーグのアイロニカルな視点が光る『僕らの世界が交わるまで』

映画2024年1月19日

『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)  日露戦争の旅順での鬼神のごとき戦いぶりから「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一(山崎賢人)は、ある目的のために一獲千金を狙い、北海道の山奥で砂金採りに明け暮れていた。  そんな中、杉元はアイヌ民族が … 続きを読む

「光る君へ」第一回「約束の月」 幼少期を描いたドラマからうかがえる今後への期待【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年1月13日

 1月7日に放送開始となったNHKの大河ドラマ「光る君へ」。平安中期を舞台に、「源氏物語」の作者・紫式部の生涯を描く物語だ。第一回「約束の月」は、幼少期の紫式部=まひろ(吉高由里子)を主役に、出世競争の激しい貴族社会の中での一家の苦しい生活 … 続きを読む

【週末映画コラム】9割のネオンが姿を消した香港を舞台にした『燈火(ネオン)は消えず』/前作にも増してスケールアップした『アクアマン/失われた王国』

映画2024年1月12日

『燈火(ネオン)は消えず』(1月12日公開)  古きよき時代のガラス管のネオンを愛し、腕ききのネオン職人だった夫のビル(サイモン・ヤム)を亡くしたメイヒョン(シルビア・チャン)は、SARSが香港を襲った時に、夫にネオンの仕事を廃業させたこと … 続きを読む

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