【映画コラム】人間とエイリアン、生き残るのはどっちだ!『ライフ』

2017年7月10日 / 16:14

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 国際宇宙ステーション内で発生した未知の生命体と宇宙飛行士たちの闘いを描いたSFスリラー『ライフ』が公開された。

 ストーリーは、火星で未知の生命体の細胞が採取され、世界各国から集められた6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(ISS)で極秘調査を開始。だが、カルビンと名付けられた生命体は次第に進化、成長し、宇宙飛行士たちを襲い始める、というもの。

 そんな本作の見どころは、本能に従って生き残ろうとするカルビンと、彼を地球に行かせまいとする飛行士たちの攻防だ。宇宙ステーションという“密室”で繰り広げられる死闘はまさに緊張感たっぷりで、思わず手に汗握る。

 ダニエル・エスピノーサ監督は『エイリアン』(79)『遊星からの物体X』(82)『ゼロ・グラビティ』(13)『オデッセイ』(15)といった過去の類似作を参考にしながら、サイエンスフィクション(SF)ではなく、サイエンスリアリティーとも呼ぶべき自分印の映画を作ることを心掛けたのだという。確かに、単なる二番煎じには終らせなかったところはなかなかのものという感を抱かされた。

 ISSの緻密なセットデザインの中で、ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、真田広之ら、国際色豊かなキャストが好演を見せる。クラゲやイカを思わせるカルビンの変幻自在の不気味さも出色。あっと驚くラストシーンも見ものだ。(田中雄二)


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