【映画コラム】綾瀬はるかをいかに美しく、魅力的に見せるかに力を込めた『今夜、ロマンス劇場で』

2018年2月17日 / 14:33

 映画の中から現実世界に現れたお姫様(綾瀬はるか)に恋をする映画の助監督(坂口健太郎)の姿を描いた『今夜、ロマンス劇場で』が好評を博しているという。

(C)2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

 本作の時代設定は映画黄金時代の昭和35(1960)年。その割には、撮影所の点描や、『ローマの休日』(53)のパロディー、北村一輝演じる大スターのデフォルメされた姿などは稚拙で、思わず失笑させられるところもあるのだが、この映画は、モノクロからカラーになった綾瀬はるかをいかに美しく、魅力的に見せるかに力を込めたものなので、背景は二の次だったのかもしれない。

 また、若い観客は、虚構と現実が交錯する恋愛話はアニメやゲームで慣れているので、この荒唐無稽な話もすんなりと受け入れることができるのだろうし、中年以上の観客は、加藤剛が演じる助監督の老境が描かれるのを見て、涙腺を刺激されるのではないかと思う。その点はなかなか巧妙に作られているのだ。

 
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