【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第六回「栄一、胸騒ぎ」千代、美賀君、篤君、吉子…今後への期待が高まる女性たちの活躍

ドラマ2021年3月24日

 「千代はそんな栄一さんをお慕い申しておるんだに」  千代(橋本愛)の突然の告白で幕を開けた大河ドラマ「青天を衝け」第六回「栄一、胸騒ぎ」(3月21日放送)。それを聞き、「なんだか、胸がグルグルする」と自分の心に湧き上がった感情をつかみ切れ … 続きを読む

【映画コラム】今こそコメディー映画が見たい『まともじゃないのは君も一緒』『トムとジェリー』

映画2021年3月18日

 今週は、どちらも3月19日から公開されるコメディー映画を2本紹介しよう。  『まともじゃないのは君も一緒』の主人公は、コミュニケーション能力ゼロで、恋愛については何も知らない予備校教師の大野(成田凌)と、恋愛の全てを知っているふりをしてい … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第五回「栄一、揺れる」千代が栄一に語った「人は一面ではございません」を印象付ける鮮やかな作劇

ドラマ2021年3月17日

 「強く見える者ほど弱き者です。弱き者とて、強いところもある。人は一面ではございません」  見合い相手が縁起の悪い“つき物筋”という理由で、縁談が破談になって沈む姉・なか(村川絵梨)を心配する渋沢栄一(吉沢亮)に、いとこの尾高千代(橋本愛) … 続きを読む

【映画コラム】ただ家が欲しかっただけなのに…『ビバリウム』

映画2021年3月11日

 まるでテレビシリーズの「ミステリーゾーン=トワイライト・ゾーン」や「世にも奇妙な物語」のエピソードに出てきそうな、不条理サスペンススリラー劇『ビバリウム』が3月12日から公開される。タイトルには、生物の飼育・展示用の容器の意味があるらしい … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第四回「栄一、怒る」生活感を巧みに取り入れた徳川慶喜と平岡円四郎の初対面

ドラマ2021年3月9日

 いとも簡単に「五百両を出せ」と命じる岡部藩の代官・利根吉春(酒向芳)の態度に納得できぬまま、父・市郎右衛門(小林薫)の指示で御用金を届けた栄一(吉沢亮)。その場で話を聞いてもらうことすらできずに、雨の中、悔しさを抱えてうずくまる後姿を捉え … 続きを読む

【映画コラム】一人の人間が他者に与える影響力の大きさを知らされる『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』

映画2021年3月4日

 ベトナム戦争にまつわる実話を、ユニークな視点から描いた『ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実』が3月5日から公開される。タイトルは、エイブラハム・リンカーンのゲティスバーグの演説の一節「最後の全力を尽くせ」から取られている。監督・ … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第三回「栄一、仕事はじめ」庶民の日常を見つめるドラマと大河ドラマらしいスケール感が一体化した作品の魅力

ドラマ2021年3月2日

 手塩に掛けて育てた藍葉が虫害に遭い、苦境に陥った家業を助けたい一心から、母・ゑい(和久井映見)に頼み込み、父・市郎右衛門(小林薫)に無断で、他の村から藍葉を買い付けてきた栄一(吉沢亮)。それを怒られるのではないかと、庭に積まれた藍葉の山を … 続きを読む

【映画コラム】笑いの中にジェンダーの問題を鋭く描き込んだ『MISS ミス・フランスになりたい!』と『ステージ・マザー』

映画2021年2月25日

 笑いの中にジェンダーの問題を鋭く描き込んだ2本の映画『MISS ミス・フランスになりたい!』と『ステージ・マザー』が、2月26日から同時に公開される。  まずは、『MISS ミス・フランスになりたい!』から。  ミス・フランスになることを … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第二回「栄一、踊る」渋沢栄一と徳川慶喜を“舞い”でつなぐ粋な演出に膨らむ期待

ドラマ2021年2月23日

 代官に命じられた人足仕事を終えて帰宅した栄一の父・市郎右衛門(小林薫)が、疲れ切ってわらじを脱いでいると、外から太鼓や笛の音が聞こえてくる。  「何だろう?」と様子を見に出た栄一の母・ゑい(和久井映見)の目に飛び込んできたのは、かわいらし … 続きを読む

【特集】大河ドラマ「麒麟がくる」総集編、2月23日に放送! 川口春奈が語りを務め、明智光秀の物語を4章に再構成

ドラマ2021年2月22日

 2月23日、NHK総合ほかで、大河ドラマ「麒麟がくる」の総集編が放送される。本能寺の変を引き起こした明智光秀を主人公に、これまでにない視点で戦国時代を描いた物語は好評を博し、2月7日に放送された最終回も高視聴率を記録した。また、光秀役の長 … 続きを読む

【映画コラム】おもしろうてやがて悲しき青春群像劇『あの頃。』

映画2021年2月18日

 今から20年ほど前の大阪を舞台に、「ハロー!プロジェクト」(ハロプロ)に夢中になる、アイドルオタクたちの青春を描いた群像劇『あの頃。』が2月19日から公開される。  原作は、劔樹人の自伝的青春コミックエッセー『あの頃。男子かしまし物語』。 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第一回「栄一、目覚める」今後への興味をかき立てた吉沢亮の熱演と鮮やかな脚本

ドラマ2021年2月17日

 遠方から街道を疾走してくる騎馬集団の前に、「渋沢栄一でございます!」と叫んで飛び出す主人公・渋沢栄一(吉沢亮)といとこの喜作(高良健吾)。だが、集団が素通りすると、慌てて追い掛けながら、「今既に、徳川のお命は尽きてございます!」と言葉を飛 … 続きを読む

【映画コラム】二律背反する思いを抱かされる『すばらしき世界』

映画2021年2月10日

 佐木隆三のノンフィクション小説『身分帳』(受刑者の個人情報が記されている極秘資料)の設定を現代に置き換えて、西川美和の監督・脚本で映画化した『すばらしき世界』が2月11日から公開される。  殺人罪で服役していた三上(役所広司)が13年ぶり … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」最終回「本能寺の変」光秀の最後の言葉が意味するもの

ドラマ2021年2月8日

 NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」が、2月7日放送の最終回「本能寺の変」を持ってついに完結した。これまで積み上げてきた明智光秀(長谷川博己)と織田信長(染谷将太)の絆と愛憎に導かれた本能寺の変が、クライマックスにふさわしいスケールと高い熱量 … 続きを読む

【映画コラム】室蘭を舞台にした映像詩集『モルエラニの霧の中』

映画2021年2月5日

 昨年の9月から、館内工事のため一時休館していた都内の岩波ホールが2月6日から再開する。その第1弾として上映されるのが、北海道・室蘭出身の坪川拓史監督が、5年越しで完成させた力作『モルエラニの霧の中』だ。  この映画は、坪川監督自身が室蘭で … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」第四十三回「闇に光る樹」最終回に向けて気になる秀吉の行動

ドラマ2021年2月1日

 ついに最終回「本能寺の変」(2月7日放送予定)を残すのみとなったNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」。1月31日放送の第四十三回「闇に光る樹」は、徳川家康(風間俊介)を接待する席で、織田信長(染谷将太)から理不尽に責められた供応役の明智光秀( … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」第四十二回「離れゆく心」光秀と信長の運命やいかに? 残り2回でさらに膨らむ本能寺の変への期待と止まらない妄想

ドラマ2021年1月26日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。放送は残り2回となり、最終回で描かれると公表されている本能寺の変に向け、いよいよ準備が整ってきた。現在、番組公式サイトで公開されている次回予告には、「ときは今あめが下知る五月かな」という、明智 … 続きを読む

【映画コラム】ディケンズの古典を今風に映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』

映画2021年1月21日

 チャールズ・ディケンズの『デイヴィッド・コパフィールド』を、『スターリンの葬送狂騒曲』(17)のアーマンド・イアヌッチ監督(イタリア系のスコットランド人)が映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』が、1月22日から公開される。  ディケン … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」第四十一回「月にのぼる者」長谷川=光秀と佐々木=秀吉、白熱の芝居が生んだ息詰まる駆け引き

ドラマ2021年1月20日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。1月17日放送の第四十一回「月にのぼる者」は、前回、壮絶な最期を遂げた松永久秀(吉田鋼太郎)の遺品「平蜘蛛の釜」を巡り、濃密なドラマが繰り広げられた。  今回、平蜘蛛の釜が話題に上ったのは、羽 … 続きを読む

【映画コラム】老人が主役の2本の映画『43年後のアイ・ラヴ・ユー』と『キング・オブ・シーヴズ』

映画2021年1月14日

 老人が主役の2本の映画が、1月15日から公開される。まずは、43年後に再び始まるラブストーリー『43年後のアイ・ラヴ・ユー』から。  今は独り暮らしの70歳の元演劇評論家クロード(ブルース・ダーン)は、昔の恋人で舞台女優だったリリィ(カロ … 続きを読む

Willfriends

page top