くせ者監督が雑誌の記事の映像化を実現させた『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』【映画コラム】

映画2022年1月27日

 くせ者監督ウェス・アンダーソンが、雑誌『ニューヨーカー』にインスパイアされ、雑誌の記事の映像化を目指して、一つのレポートと三つのストーリーから成る、一種のオムニバス映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 … 続きを読む

女性監督による2本の佳作『Coda コーダ あいのうた』『アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド』【映画コラム】

映画2022年1月20日

『Coda コーダ あいのうた』  ろうあの家族と、彼らの生活を“通訳”として支える健常者の娘の、音楽を媒介とした自立を描き、フランスで大ヒットした『エール!』(14)を、米・仏・カナダの合作としてリメークした『Coda コーダ あいのうた … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「鎌倉殿の13人」第2回「佐殿の腹」義時と頼朝、「奇妙なバディ」の鮮やかな船出

ドラマ2022年1月19日

 「おまえだけには話しておく。いずれわしは挙兵する。都に攻め上り、憎き清盛の首を取り、この世を正す」  突然、思いもよらない話を始めた頼朝に対して、義時は「お待ちください」と制止する。しかし頼朝は構わず、次のように続ける。  「法皇様をお支 … 続きを読む

【エンタメコラム】最新技術で迫力を増した映像と音響、時を重ねて深みが加わった物語。『銀河鉄道999』ドルビーシネマ版を劇場で体感!

映画2022年1月15日

 アニメーション映画の名作『銀河鉄道999』が、最新技術でドルビーシネマ版として生まれ変わり、全国7館で順次公開中。松本零士原作のテレビシリーズの放送開始後、劇場版として新たに製作され、1979年の日本映画ナンバーワンヒットとなった歴史的作 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「鎌倉殿の13人」第1回「大いなる小競り合い」主人公・北条義時と源頼朝、姉・政子の関わりに期待が膨らむ物語の船出

ドラマ2022年1月13日

 ついに放送が始まったNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」。1月9日の第1回「大いなる小競り合い」は、これから活躍する多数の登場人物を軽妙なやり取りの中で巧みに紹介しつつ、武家社会の厳しさを交えて物語を進めるなど、名脚本家・三谷幸喜の筆が冴 … 続きを読む

大ベテラン監督が健在ぶりを示した『クライ・マッチョ』『ハウス・オブ・グッチ』【映画コラム】

映画2022年1月13日

『クライ・マッチョ』(1月14日公開)  今は落ちぶれたかつてのロデオスターが、親の愛を知らない少年と共にメキシコからテキサスを旅する中で「本当の強さ」の新たな価値観に目覚めていく姿を描くロードムービー。90歳を迎えたクリント・イーストウッ … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「鎌倉殿の13人」間もなくスタート!主演を決意した小栗旬の覚悟と北条義時役への期待

ドラマ2022年1月9日

 1月9日、2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がNHKで放送開始となる。「新選組!」(04)「真田丸」(16)を手掛けた三谷幸喜のオリジナル脚本の下、源平合戦から鎌倉幕府誕生に至る時代を背景に、幕府の最高権力者に上り詰めた2代執権・北 … 続きを読む

新年早々、超現実の世界に浸る『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』「ジョン・カーペンターレトロスペクティブ2022」【映画コラム】

映画2022年1月6日

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』  前作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19)のラストから始まる、“ホームシリーズ”三部作の完結編『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が、1月7日から全国公開される。  三部作を通して … 続きを読む

【芸能コラム】高橋文哉、細田佳央太、坂東龍汰… ネクストブレークを予感させる若手俳優たち

ドラマ2022年1月1日

 昨年は、松下洸平、山田裕貴、King&Princeの永瀬廉らが、ドラマや映画の話題作に出演してブレークしたが、今年は誰が注目を集めるだろうか。活躍を期待させる若手俳優を紹介したい。  まずは、昨年10月期放送のドラマ「最愛」(TBS系)で … 続きを読む

【芸能コラム】“沼落ち”を発生させる男・松下洸平 “普通の男”を魅力的に演じる

ドラマ2021年12月31日

 ドラマ「最愛」(TBS系)で、主人公・真田梨央(吉高由里子)の初恋相手で、殺人事件を追う刑事・宮崎大輝役を好演した松下洸平。SNS上では“大ちゃん沼”という言葉も飛び交うほど、多くの視聴者を魅了した。  シンガーソングライターとして200 … 続きを読む

【映画コラム】「2021年映画ベストテン」

映画2021年12月31日

 昨年に引き続き、新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された2021年もようやく暮れようとしている。たびたび出された緊急事態宣言の中、映画館への入場規制は続き、洋画の大作の公開も軒並み延期されたが、その分、地味ながら、家族、老人、安楽死、ジ … 続きを読む

【芸能コラム】共演者だけが知る“俳優の素顔”に注目 岡田将生は「こんなに純粋で大丈夫か」木村拓哉は「器の大きい方」

映画2021年12月30日

 映画の舞台あいさつを取材すると、互いの印象を尋ねられた共演者たちが、撮影を通じて感じた相手の性格や素顔を語る場面に遭遇する。作品を完成させるために、ある意味、家族よりも濃密な時間を過ごした彼らの語る言葉には、もちろん建前もあるだろうが、観 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」最終回「青春はつづく」渋沢栄一らしい生きざまを最後まで貫いた最終回

ドラマ2021年12月28日

 「私が言いたいことは、ちっとも難しいことではありません。手を取り合いましょう。困っている人がいれば、助け合いましょう。人は人を思いやる心を、誰かが苦しめば胸が痛み、誰かが救われれば温かくなる心を、当たり前に持っている。助け合うんだい。仲よ … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第四十回「栄一、海を越えて」栄一と慶喜、最後の対面が意味するもの

ドラマ2021年12月22日

 「私はあの頃からずっと、いつ死ぬべきだったのだろうと、自分に問うてきた。天璋院様に切腹を勧められたときか。江戸を離れるときか。戊辰の戦が全て終わったときか。いつ死んでおれば、徳川最後の将軍の名を汚さずに済んだのかと、ずっと考えてきた。しか … 続きを読む

【映画コラム】アメリカ映画お得意の告発劇『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』

映画2021年12月16日

 「デュポンの工場からの廃棄物で土地が汚染され、190頭もの牛が病死した」。農場主のウィルバー・テナント(ビル・キャンプ)の悲痛な訴えから始まった、米ウエストバージニア州のコミュニティを蝕む環境汚染問題。弁護士のロブ・ビロット(マーク・ラフ … 続きを読む

【独占ニュース】映画『ドント・ルック・アップ』 レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、メリル・ストリープ… 豪華過ぎるキャスティングの実現に監督も驚く

映画2021年12月16日

 動画配信サービスNetflixが、12月24日(金)から映画『ドント・ルック・アップ』を独占配信する。本作は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)でアカデミー賞脚色賞を受賞したアダム・マッケイが監督し、レオナルド・ディカプリオとジェ … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第三十九回「栄一と戦争」多様な人々の心情をすくい取った徳川慶喜の存在

ドラマ2021年12月15日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。12月12日に放送された第三十九回「栄一と戦争」では、日本が戦争に突き進む中、年を重ねながらも、より良い世の中を目指してさらに奮闘する主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の姿が描かれた。そんな栄一の活躍 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第三十八回「栄一の嫡男」クライマックスへと向かう渋沢栄一と徳川慶喜、主従のドラマ

ドラマ2021年12月9日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「青天を衝け」。12月5日に放送された第三十八回「栄一の嫡男」の冒頭では、徳川家康の江戸入城三百年を祝う“東京開市三百年祭”が開催された。  さながら旧幕臣の同窓会といった雰囲気で、主人公・渋沢栄一(吉沢亮) … 続きを読む

【映画コラム】懐かしさと新しさが混在する摩訶不思議な世界が現出する『ラストナイト・イン・ソーホー』

映画2021年12月9日

 『ベイビー・ドライバー』(17)のエドガー・ライト監督によるタイムリープ・ファンタジーホラー『ラストナイト・イン・ソーホー』が12月10日から公開される。全編に流れる、1960年代のブリティッシュ・ポップスが聴きものだ。  60年代に憧れ … 続きを読む

【コラム】ビッグネームがそろった2022年の正月映画を一挙紹介!

映画2021年12月4日

 間もなくお正月映画のシーズンが到来。そこで、注目作をまとめてみた。この秋の映画興行はハリウッド映画の完全復活を印象づけたが、お正月のラインアップも負けていない。人気シリーズやテレビドラマの映画化など今冬もブランド名の立った話題作がそろい踏 … 続きを読む

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