【映画コラム】男性には考えつかないようなユニークな視点で描かれた『17歳の瞳に映る世界』と『プロミシング・ヤング・ウーマン』

映画2021年7月22日

 今回は、公開中の女性監督による2本の映画を紹介しよう。どちらも、男性には考えつかないようなユニークな視点で描かれた映画だ。 原題が重要な意味を持つ『17歳の瞳に映る世界』  第70回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。17歳の高校生のオータム … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第二十二回「篤太夫、パリへ」故郷・血洗島との距離感が際立たせる渋沢栄一の人間味

ドラマ2021年7月16日

 7月11日に放送されたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」は、主人公・渋沢栄一(篤太夫/吉沢亮)が、幕府使節団の一員としてパリ万博を訪問。初めて触れる西欧文化に驚きつつも、新しい世界に目を向けていく様子が描かれた。  この回は、コロナ禍の影響 … 続きを読む

【映画コラム】最先端の仮想現実を描きながら、古風な情緒が感じられる『竜とそばかすの姫』

映画2021年7月15日

 細田守監督が、超巨大インターネット空間の仮想世界を舞台に、少女の成長を描いたオリジナル長編アニメーション『竜とそばかすの姫』が7月16日から公開される。  舞台は、過疎化が進む自然豊かな高知の田舎町。17歳の女子高生すず(声:中村佳穂)は … 続きを読む

【映画コラム】スカーレット・ヨハンソンの決着のつけ方を見る『ブラック・ウィドウ』

映画2021年7月8日

 「アベンジャーズ」シリーズをはじめ、マーベル・シネマティック・ユニバース映画で活躍した、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウが単独で主役を務めた『ブラック・ウィドウ』が、昨年からの公開延期を経て、7月8日から公開される。  孤 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第二十一回「篤太夫、遠き道へ」熱量が高い栄一と冷静な慶喜、対照的な2人の芝居がシンクロした名シーン

ドラマ2021年7月7日

 「勝つことばかり知りて、負くることを知らざれば、害その身に至る。己を責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるより勝れり」  徳川昭武(板垣李光人)と共にパリ万博を訪れる使節団に加わることになった主人公・渋沢栄一(篤太夫/吉沢亮)は、第15代 … 続きを読む

【映画コラム】「怪獣映画を見た!」という気分にはさせてくれる『ゴジラvsコング』

映画2021年7月1日

 コロナ禍で公開が延期になっていた『ゴジラvsコング』が7月2日から公開される。  モンスターの戦いで壊滅的な被害を受けた地球。特務機関モナークは巨大怪獣のルーツの手掛かりをつかもうとしていた。そんな中、ゴジラが再び姿を現す。人類は対抗措置 … 続きを読む

【映画コラム】“時”を扱った三者三様の映画『夏への扉-キミのいる未来へ-』『Arc アーク』『1秒先の彼女』

映画2021年6月24日

 今回は、くしくも6月25日にそろって公開される、“時”を扱った三者三様の映画を紹介する。  この小説の初映画化が日本でなされたことに驚く『夏への扉-キミのいる未来へ-』  1995年、将来を嘱望される科学者の高倉宗一郎(山崎賢人)は、亡き … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十九回「勘定組頭 渋沢篤太夫」目指す商売の在り方を示した栄一の言葉

ドラマ2021年6月23日

 「上に立つ者だけがもうけるなら、御用金を取り立てりゃあ、早え話です。しかし、それじゃあどん詰まりだ。誰かが苦しみ、不平を持てば、そこで流れがよどんじまう」  6月20日に放送されたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」第十九回「勘定組頭 渋沢篤 … 続きを読む

【映画コラム】23年前のあの興奮がよみがえる『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』

映画2021年6月17日

 1998年、長野冬季五輪でのスキージャンプ団体の金メダル獲得を陰から支えたテストジャンパーたちの知られざる実話を映画化した『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』が、2度の公開延期を経て、6月18日から公開される。  94年、リレハンメル五 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十八回「一橋の懐」“軍事から財政へ”栄一の変化を描いた濃密なドラマ

ドラマ2021年6月15日

 「武士とて、金は入り用。…(中略)…(反乱を起こした水戸天狗党の藤田)小四郎様たちは忠義だけを尊び、懐を整えることを怠った。両方なければ駄目なのです。それ故、それがしは一橋の懐具合を整えたいのでございます」  領地を回り、一橋家に仕える家 … 続きを読む

【映画コラム】夫婦や家族についていろいろと考えさせられる『幸せの答え合わせ』と『ブラックバード 家族が家族であるうちに』

映画2021年6月10日

 今回は、夫婦や家族についていろいろと考えさせられる2本の映画を紹介しよう。まずは、6月4日に公開された『幸せの答え合わせ』から。  イギリス南部の港町シーフォードで暮らすグレース(アネット・ベニング)とエドワード(ビル・ナイ)は、結婚29 … 続きを読む

【映画コラム】地球規模の大問題を描きながら、どこか能天気な『コンティニュー』と『グリーンランド 地球最後の2日間』

映画2021年6月3日

 今回は、6月4日から公開される、地球規模の危機を描きながら、どこか能天気な、いかにもハリウッド映画らしい2本の映画を紹介しよう。  まずは、『コンティニュー』から。  朝、目覚めた瞬間から謎の殺し屋たちに襲われ、殺され続ける元デルタフォー … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十六回「恩人暗殺」平岡円四郎を輝かせた鮮やかな脚本と堤真一の名演

ドラマ2021年6月1日

 5月30日に放送されたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」第十六回「恩人暗殺」では、主人公・渋沢栄一(篤太夫/吉沢亮)を主君・徳川慶喜(草なぎ剛)に引き合わせた恩人・平岡円四郎(堤真一)が刺客の襲撃を受け、非業の死を遂げた。  雨の雨の中で繰 … 続きを読む

【映画コラム】映画製作の舞台裏を楽しく見せる『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』

映画2021年5月28日

 今回は、6月4日公開のコメディー映画『カムバック・トゥ・ハリウッド!!』を紹介しよう。  1974年のハリウッド。ギャングのレジー(モーガン・フリーマン)への借金返済に窮したB級映画のプロデューサーのマックス(ロバート・デ・ニーロ)は、危 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十五回「篤太夫、薩摩潜入」武家社会で頭角を現す栄一と、巧みに描かれる慶喜との関係

ドラマ2021年5月26日

 初めての俸禄(給料)をもらった渋沢栄一(吉沢亮)と喜作(高良健吾)を前に、一橋家から岡部藩の領主に話を通し、2人が正式に武士になったことを告げる平岡円四郎(堤真一)。さらに、栄一に向かってこう続ける。  「そうだ、おまえはなりが武士っぽく … 続きを読む

【映画コラム】『激突!』よりも『ジョーズ』に近い恐怖を描いた『アオラレ』

映画2021年5月20日

 美容師のレイチェル(カレン・ピストリアス)は、シングルマザーとして息子を育てている。この日も、息子を学校に送りながら、仕事に行かなくてはならないのに寝坊をしてしまう。その上、フリーウェーで大渋滞に遭い、電話で仕事のクビを宣告される。  仕 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十四回「栄一と運命の主君」栄一と慶喜、終生の絆で結ばれる2人のスタート地点

ドラマ2021年5月18日

 自分たちを見いだしてくれた平岡円四郎(堤真一)に頼み込み、ようやく実現した徳川慶喜(草なぎ剛)との面会。その場で栄一(吉沢亮)は、「自分たちのような志士をさらに召し抱えて、一橋家に力をつけてほしい」と、仕官に対する思いを、いとこの喜作(高 … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十三回「栄一、京の都へ」 栄一と喜作「生涯の相棒」の新たな魅力を引き出した珍道中

ドラマ2021年5月13日

 慌てて荷物をまとめる喜作(高良健吾)の様子を見た栄一(吉沢亮)は、「おい、何してんだ?」と声を掛ける。すると喜作が「え、逃げるしかねえだんべ!」と答え、それに続いてこんな珍問答が行われた。  「どこへ?」(栄一)、「えっ、どこかしらに。  … 続きを読む

【映画コラム】記憶や脳内こそが最大のミステリー『ファーザー』

映画2021年5月13日

 ロンドンで独り暮らしをしているアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、認知症で記憶が薄れ始めていたが、娘のアン(オリビア・コールマン)が手配した介護人を次々に拒否する。  そんな中、アンソニーはアンから、新しい恋人とパリで暮らすと告げられ … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「青天を衝け」第十二回「栄一の旅立ち」栄一が“渋沢栄一”としての第一歩を踏み出した「血洗島・青春編」のクライマックス

ドラマ2021年5月6日

 「俺は自ら死ぬなんて、二度と言わねえ。どんなに間違えても、みっともなくても、生きてみせる」  5月2日に放送されたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」第十二回「栄一の旅立ち」のクライマックスで飛び出した主人公・渋沢栄一(吉沢亮)の決意の言葉だ … 続きを読む

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