【映画コラム】マーベルスタジオ新シリーズの序章『エターナルズ』
2021年11月4日
マーベルスタジオが新たに送り出すヒーローチームの活躍を、『ノマドランド』(20)でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ監督が描くアクション大作『エターナルズ』が11月5日から公開される。
サノスによって半分が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの活躍で復活したが、その際に生じた強大なエネルギーによって新たな脅威が発生し、地球に迫っていた。それに立ち向かうべく、遙か昔から地球に存在し、7000年もの間、陰から人類を見守り、世界中に散らばっていたエターナルズが再び集結する。
監督のジャオ(中国系)をはじめ、エターナルズを演じるメンバーは、ジェンマ・チェン(中国系)、クメイル・ナンジアニ(パキスタン系)、マ・ドンソク(韓国系)、サルマ・ハエック(メキシコ系)、ゲイの黒人役=ブライアン・タイリー・ヘンリー(アメリカ)、聴覚障害者のローレン・リドロフ(アメリカ)、ほかに、アンジェリーナ・ジョリー(アメリカ)、リチャード・マッデン(スコットランド)、バリー・コーガン(アイルランド)、キット・ハリントン(イギリス)…。
よく言えば、人種やマイノリティへの配慮を反映したグローバルなメンバー構成だが、こうしたヒーローものにそこまで忖度をする必要があるのか、という気もする。ただ、これは例えば、世界各国からメンバーを集めた石ノ森章太郎の『サイボーグ009』的な発想にもつながるのかとも思った。
新シリーズの序章だが、『アベンジャーズ』シリーズに比べると小粒感があるのは否めない。とはいえ、『ノマドランド』をはじめ、これまで渋い映画を撮ってきたジャオが、こんな大作を撮るとはいささか驚いた。
また、「タイム」(ピンクフロイド)、「この世の果てまで=ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」(スキーター・デイビス)、「フィールズ・ライク・ザ・ファースト・タイム」(フォリナー)など、マーベルものは、相変わらず曲の使い方はうまいと感じた。(田中雄二)
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