【映画コラム】 新たな観点から原爆の問題にアプローチした『爆心 長崎の空』

映画2013年7月6日

 芥川賞作家で長崎原爆資料館の館長も務める青来有一氏の連作短編集を映画化した『爆心 長崎の空』が20日から全国順次公開される。本作は、被爆という過去を引きずる長崎を舞台に、ある日突然母を亡くした娘(北乃きい)と、子を亡くした母(稲森いずみ) … 続きを読む

【映画コラム】 世界文化遺産に登録された富士山を舞台にした『樹海のふたり』

映画2013年6月22日

 お笑いコンビ、インパルスの板倉俊之と堤下敦を主役に起用し、数々のテレビドキュメンタリーを制作した山口秀矢が脚本・監督を手掛けた『樹海のふたり』が7月6日から公開される。本作は、テレビの報道番組の特集コーナーで自殺志願者に取材したディレクタ … 続きを読む

【映画コラム】 いかだで8000キロの航海をした男たちの実話を映画化した『コン・ティキ』

映画2013年6月15日

 1947年、ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールと5人の乗組員が、古代のいかだを再現したコン・ティキ(インカ帝国の太陽神ビラコチャの別名)号に乗って、南米のペルーからポリネシアまで太平洋横断を試みた。風と波を動力に、太陽と星を道しる … 続きを読む

【映画コラム】 木下惠介監督生誕100年記念映画『はじまりのみち』

映画2013年6月8日

 日本映画の黄金時代を支えた木下惠介監督の生誕100年記念映画として製作された『はじまりのみち』が1日から全国公開されている。  舞台は第2次世界大戦末期。軍事当局は木下が監督した『陸軍』(44)のラストシーンが戦意高揚の役割を果たしていな … 続きを読む

【映画コラム】 フィリップ・K・ディックを思わせるSF『オブリビオン』

映画2013年6月1日

 トム・クルーズ主演のSF大作『オブリビオン』が5月31日から公開された。  まずは簡単な粗筋からご紹介しよう。2077年、エイリアンの攻撃を受けて地球は壊滅。生き残った人類は他の惑星に移住した。ジャックは同僚の女性と共に、高度千メートルの … 続きを読む

【映画コラム】 ブルース・リーの師匠イップ・マンが登場する『グランド・マスター』

映画2013年5月25日

 歴史カンフーアクション大作『グランド・マスター』が31日から全国公開される。  本作は、『恋する惑星』(94)、『天使の涙』(95)、『ブエノスアイレス』(97)などで知られるウォン・カーウァイ監督が、中国の伝説の武術家・葉問=イップ・マ … 続きを読む

【映画コラム】 『探偵はBARにいる2~』、『清須会議』と主演作が続く大泉洋に注目

映画2013年5月18日

 名無しの探偵(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)の迷?コンビが難事件に挑むシリーズ第2弾『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』が大ヒット公開中。本作は、大泉の地元、北海道・札幌の歓楽街ススキノを舞台に繰り広げられるハードボイルドアクショ … 続きを読む

【映画コラム】 『県庁おもてなし課』をはじめ“ご当地映画”が続々登場

映画2013年5月11日

 関ジャニ∞の錦戸亮が主演した『県庁おもてなし課』が11日から全国公開された。この映画の原作は『図書館戦争』など著作の映画化が相次ぐ有川浩の同名小説。彼女の出身地である高知の県庁に実在する“おもてなし課”が舞台となっている。錦戸演じる若手県 … 続きを読む

【映画コラム】 ダスティン・ホフマン、75歳の監督デビュー作『カルテット!人生のオペラハウス』

映画2013年4月27日

 公開中の『カルテット!人生のオペラハウス』が好評を得ている。本作は『クレイマー、クレイマー』(79)と『レインマン』(88)で2度のアカデミー賞主演男優賞に輝いたダスティン・ホフマンが75歳にして監督デビューを果たした作品。引退した音楽家 … 続きを読む

【映画コラム】 正義とは一体何なのかを問い掛ける『藁の楯 わらのたて』

映画2013年4月20日

 10億円の懸賞金が懸けられた女児殺害犯・清丸の身柄を、48時間以内に福岡から警視庁まで移送するSPたちの姿を描いたサスペンスアクション『藁の楯 わらのたて』が26日から公開される。  三池崇史監督は、物語の縦糸として、護送車、新幹線、乗用 … 続きを読む

【映画コラム】 ウイスキーを介して厳しい現実と奇跡をブレンドした『天使の分け前』

映画2013年4月6日

 舞台はスコットランド。暴力事件を起こし、社会奉仕活動を命じられたロビーは、現場の指導者でウイスキーの愛好家でもあるハリーと出会い、自分にテイスティングの才能があることを知る。そして、たる入りの超高級ウイスキーがオークションに出品されること … 続きを読む

【映画コラム】 夫婦の視点から映画製作の舞台裏を描いた『ヒッチコック』

映画2013年3月30日

 『レベッカ』『裏窓』『めまい』『北北西に進路を取れ』『鳥』など数多くの名作を残し、“サスペンスの神”と呼ばれた映画監督アルフレド・ヒチコック。彼の晩年の傑作である『サイコ』の製作の舞台裏を描いた『ヒッチコック』が4月5日から公開される。 … 続きを読む

【映画コラム】 辞書作りのハウツーを映像で見せる『舟を編む』

映画2013年3月23日

 出版社に勤める馬締(まじめ)は、営業部で持て余されていたが、言葉に対する天才的なセンスを見いだされ、辞書編集部に異動になる。彼は新たな辞書『大渡海(だいとかい)』の編集作業に没頭していくが…。三浦しをんのベストセラー小説を映画化した『舟を … 続きを読む

【映画コラム】 映画俳優・二宮和也の“プラチナデータ”

映画2013年3月16日

 東野圭吾のベストセラー小説を映画化したSFサスペンス『プラチナデータ』が16日に公開初日を迎えた。本作は全国民のDNAデータ(プラチナデータ)が管理され、犯罪捜査に利用される近未来を舞台に、自らが作り上げたシステムによって殺人事件の容疑者 … 続きを読む

【映画コラム】 『コドモ警察』で思い出した『ダウンタウン物語』

映画2013年3月9日

 神奈川県大黒署の特殊捜査班のエリート刑事たちが、悪の組織レッドヴィーナスのわなに掛かって特殊ガスを吸わされ、なんと全員が子どもになってしまった…。登場人物のほとんどが子どもだが、実は彼らは元・大人だったという奇抜な設定が話題を呼んだテレビ … 続きを読む

【映画コラム】 二つの時代を交差させて成功した『横道世之介』

映画2013年3月2日

 吉田修一原作、沖田修一監督の『横道世之介』が、幅広い層の観客から好評を得ているという。本作は、1987年の東京の大学を舞台に、長崎から上京した横道世之介(高良健吾)と彼の恋人(吉高由里子)や同級生たち(池松壮亮、朝倉あき、綾野剛)の姿を描 … 続きを読む

【映画コラム】 トム・クルーズからシュワちゃんまで。来日会見アラカルト

映画2013年2月23日

   ハリウッドをはじめとする欧米の映画界にとって日本は重要な市場の一つ。ところが、昨年の日本の映画興行収入は邦画が洋画を上回る“邦高洋低”となった。そうした事態に危機感を抱いたのか、今年は例年にも増して海外の映画関係者の来日が相次いでいる … 続きを読む

【映画コラム】 『世界にひとつのプレイブック』で洋画の邦題について考えてみる

映画2013年2月16日

 本年度のゴールデン・グローブ賞など各賞を受賞し、25日に発表されるアカデミー賞でも、作品賞他計8部門にノミネートされた『世界にひとつのプレイブック』が、いよいよ22日から公開される。  本作は、それぞれに最愛の人を失い心に深い傷を負った男 … 続きを読む

【映画コラム】 『さよならドビュッシー』で“ピアノを弾く美少女”に変身した橋本愛

映画2013年2月2日

   現在公開中の『さよならドビュッシー』は、第8回「このミステリーがすごい!」で大賞を受賞した中山七里の同名小説を映画化したもの。火事で全身に重いやけどを負いながら“ある約束”を胸に、懸命にピアニストを目指す少女が、不可解な事件に巻き込ま … 続きを読む

【映画コラム】 大ヒット『テッド』の秘密は“相棒”にあり

映画2013年1月26日

 命が宿ったテディベアのテッドが大活躍する映画『テッド』が、予想以上の大ヒットを記録している。  外見はかわいらしいが、内面は超下品でエッチな中年おやじという、テッドの持つギャップの面白さが大ヒットを支える最たる理由だが、テッドと持ち主のジ … 続きを読む

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