【映画コラム】宇宙飛行士の内面に重点を置いた『アド・アストラ』

映画2019年9月23日

 ブラッド・ピット演じる宇宙飛行士のロイが、太陽系の彼方で消息を絶った父(トミー・リー・ジョーンズ)と、彼が残した“ある謎”の答えを探るために宇宙の果てへと旅立つ様子を描いた『アド・アストラ』が公開中だ。  宇宙に一人取り残されたジョーンズ … 続きを読む

【映画コラム】悪徳総理が普通のおじさんになったら『記憶にございません!』

映画2019年9月16日

 三谷幸喜監督・脚本の最新作『記憶にございません!』が公開された。  史上最低の支持率を記録した総理大臣・黒田啓介(中井貴一)。ある日、一般市民の投げた石が頭に当たり記憶喪失に陥る。側近たちは、国政の混乱を避けるために、事実を隠して黒田に公 … 続きを読む

【映画コラム】バート・レイノルズの立派な遺作『ラスト・ムービースター』

映画2019年9月9日

 クリント・イーストウッドの『運び屋』、ロバート・レッドフォードの俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』に続いて、今度はマッチョスターとして一世を風靡(ふうび)したバート・レイノルズの遺作となった『ラスト・ムービースター』が公開された。彼らは … 続きを読む

【映画コラム】ユニークなコメディー『引っ越し大名!』と『やっぱり契約破棄していいですか!?』

映画2019年9月2日

 今週はユニークなコメディー映画を2本紹介する。まずは、原作・脚本は『超高速!参勤交代』(14)の土橋章宏、監督は『のぼうの城』(12)の犬童一心による“ニューウェーブ時代劇”の『引っ越し大名!』から。  姫路藩が幕府から日田への国替えを言 … 続きを読む

【映画コラム】タランティーノのハリウッドへの偏愛に満ちた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

映画2019年8月27日

 クエンティン・タランティーノ監督が虚実を入り乱れさせながら1969年のハリウッドを描いた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が8月30日から公開される。  本作は、もし、1969年のロサンゼルス(ハリウッド)に、落ち目のテレビ … 続きを読む

【コラム】ネクストブレーク注目俳優を予想! 次にくるのは話題のドラマに出演中のイケメンか

ドラマ2019年8月19日

 若者のテレビ離れが叫ばれて久しいが、中村倫也や田中圭などブレークする俳優は今もドラマ出演がきっかけになることが多い。2019年上半期は、深田恭子が主演したドラマ「初めて恋をした日に読む話」でピンク髪の年下男子を好演した横浜流星が多くの女性 … 続きを読む

【映画コラム】エルトン・ジョンの半生をファンタジックに描いた『ロケットマン』

映画2019年8月19日

 『ボヘミアン・ラプソディー』(18)で最終監督を務めたデクスター・フレッチャーが、エルトン・ジョンの半生を描いた『ロケットマン』が8月23日から公開される。  エルトンの、ミュージシャンとしての天才的な才能、家族(特に父親)との確執、同性 … 続きを読む

【演劇コラム】人気俳優出演作から大人気原作の舞台化まで、2019年秋冬の注目舞台!

舞台・ミュージカル2019年8月16日

 昨今、夏恒例の音楽番組にミュージカル俳優たちが出演し、見事な歌声を聞かせることも多くなった。このように、大きな盛り上がりを見せているミュージカル、演劇業界だが、実際にはまだまだ劇場に足を運んだことがないという人も多いのでは。そこで、舞台初 … 続きを読む

【映画コラム】日本の近代史を総括するドキュメンタリー映画『東京裁判』

映画2019年8月12日

 ドキュメンタリー映画『東京裁判』(83)が、監督補佐・脚本の小笠原清らの監修のもとで修復され、4Kデジタルリマスター版として8月3日に公開された。  本作は、終戦後の昭和23年に行われた極東国際軍事裁判(通称、東京裁判)の模様を、アメリカ … 続きを読む

【映画コラム】現実と空想世界が交差する二重構造『マーウェン』

映画2019年8月3日

 ヘイトクライム(憎悪犯罪)の被害に遭い、障害を負いながらも、独自の世界観で写したフィギュアの写真で認められたマーク・ホーガンキャンプ(スティーブ・カレル)が、創作活動を通して回復していく姿を実話を基に描いた『マーウェン』が公開中だ。タイト … 続きを読む

【映画コラム】数学的な見地から戦艦の建造や構造を描いた『アルキメデスの大戦』

映画2019年7月27日

 戦艦大和の建造を巡るさまざまな事柄を、史実とフィクションを組み合わせて描いた三田紀房の同名漫画を山崎貴監督が映画化した『アルキメデスの大戦』が公開された。  日本と欧米の対立が激化する1933(昭和8)年、大日本帝国海軍上層部は巨大戦艦の … 続きを読む

【アニメコラム】『天気の子』 新海誠監督が今描く「セカイ系」の物語

映画2019年7月23日

 2016年に『君の名は。』で歴史的大ヒットを記録した新海誠監督の最新作『天気の子』が公開された。  本作は、天候の調和が狂っていく時代の東京を舞台に、離島から上京した家出少年・帆高と不思議な力を持つ少女・陽菜が出会い、運命に翻弄されながら … 続きを読む

【映画コラム】今度の舞台は雨が降り続く東京『天気の子』

映画2019年7月20日

 『君の名は。』(16)を大ヒットさせた新海誠監督の新作アニメーション映画『天気の子』が公開された。  天候の調和が狂い、雨が降り続く東京。離島から家出し、東京にやってきた高校生の帆高(声:醍醐虎汰朗)は、雨をやませる能力を持つ少女・陽菜( … 続きを読む

【映画コラム】ロバート・レッドフォードの俳優引退作『さらば愛しきアウトロー』

映画2019年7月15日

 度重なる銀行強盗と16回の脱獄を繰り返しながら、誰もあやめなかった74歳の紳士的なアウトロー、フォレスト・タッカーの“ほぼ真実の物語”。タッカーを演じたロバート・レッドフォードの俳優引退作でもある『さらば愛しきアウトロー』が公開された。原 … 続きを読む

【映画コラム】ウッディの選択と決断を描いたシリーズ最終章『トイ・ストーリー4』

映画2019年7月13日

 シリーズ最終章となる『トイ・ストーリー4』が公開された。  最初の『トイ・ストーリー』(95)から24年、前作『トイ・ストーリー3』(10)から9年後。カウボーイ人形のウッディ(声:トム・ハンクス)たちは、新たな持ち主となったボニーと暮し … 続きを読む

【映画コラム】ほら話や寓話を聞いているような気分になる『ゴールデン・リバー』

映画2019年7月6日

 第75回伊ベネチア国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を受賞し、第44回仏セザール賞では監督賞など4冠に輝いた異色西部劇『ゴールデン・リバー』が公開された。  舞台は、1851年のゴールドラッシュに沸く米西部。シスターズ姓の殺し屋兄弟イーライ( … 続きを読む

【映画コラム】弁当作りを「喜」や「楽」に変える工夫とは『今日も嫌がらせ弁当』

映画2019年6月29日

 圧倒的クオリティーのキャラクター弁当が注目を集めた「kaori(ttkk)の嫌がらせのためだけのお弁当ブログ」を書籍化したエッセー『今日も嫌がらせ弁当』が映画化され、6月28日に公開された。エッセーに共感した塚本連平監督の書いた脚本が原作 … 続きを読む

【映画コラム】現代にも通じる、知られざる歴史を描いた『ある町の高い煙突』

映画2019年6月22日

 明治時代末期から大正時代にかけて、茨城・日立鉱山の亜硫酸ガスによる煙害に対して、当時世界一となる大煙突を建設した人々の姿を描いた『ある町の高い煙突』が公開中だ。原作は新田次郎。監督・脚本は同じく茨城を舞台に、岡倉天心の活動を描いた『天心』 … 続きを読む

【映画コラム】女性の主張や生き方の変化を象徴する実写映画化『アラジン』

映画2019年6月15日

 「千夜一夜物語」の「アラジンと魔法のランプ」を原案に、自分の居場所を探す貧しい青年アラジンと、自由に憧れる王女ジャスミン、そしてランプの魔人ジー二―の運命を描いたディズニーのアニメーション映画『アラジン』(92)が27年ぶりに実写映画化さ … 続きを読む

【映画コラム】「怪獣映画を見た!」という気分にさせてくれる『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』

映画2019年6月8日

 レジェンダリー・ピクチャーズ製作のモンスターバースの第3作『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』が公開中だ。  前作『GODZILLA ゴジラ』(14)から5年後。極秘に怪獣の調査を行ってきた秘密機関モナークのエマ・ラッセル博士(ヴェラ・ … 続きを読む

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