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面白いと思いました。権力の頂点に上り詰めた人がどんどん駄目になっていく。巻狩りの最後(第23回)でも口にしていましたが、どこか天にも見放された気持ちになってきて、どんどん自分の犯してきた罪、とは言いたくないけれど、たくさんの人を排除してきた男が、そこに苦しめられていくというか。25回の頼朝は、精神分裂気味になってしまったのかなと思っていました。突然、巴御前(秋元才加)のところに行って、「義仲を討ったことは申し訳ない」って思っちゃった。でも、その気持ちも分かる気がしました。死ぬ直前に、今まで自分がやってきたことを謝りたくなる、みたいな。
好きに受け取ってほしいです(笑)。どう思われるんでしょうね。頼朝の倒す相手がいい人に描かれているから、その分、頼朝がものすごく悪く見えるので、「ひどい殺され方をしてほしい」なんてことも言われて(笑)。でも僕は、実にシンプルというか、頼朝の最期が素直に描かれていて、とっても面白いなと。25回で落馬した後の26回も三谷さんらしいですよね。ただ寝ているだけの頼朝の周りで、今後の鎌倉がどうなっていくのかという大事な話し合いが行われ、どんどん物語が動いていく。まさに劇作家・三谷幸喜の真骨頂というか。基本、三谷さんの舞台はワンシチュエーションですよね。一つの部屋があって、そこで何かが起きるのを描くのが上手な方だから。
頼朝の本当の最期は政子と2人で迎えましたけど、演出の保坂慶太さんが非常によく撮ってくれて、すごく美しいカットだったんです。小池栄子さんの熱演も素晴らしかった。とても印象に残っています。
こんなドラマとこんな役にはそうそう巡り合えないなと。とっても幸せだと思いましたね。こんな役を頂いて、三谷さんには感謝しかないです。
(取材・文/井上健一)
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