エンターテインメント・ウェブマガジン
細田 学ぶことがとても多かったです。やっている最中は自分のことでいっぱいで、皆さんのことを細かく見ていたわけではありませんが、後で振り返ると、いろいろなことが記憶に残っていて。「こんなふうに動いていたな」、「こう言った方が、伝わりやすいな」など、いろいろと勉強させていただきました。
関水 皆さんとても優しくて、学校のことや日常のことを聞いてくださったおかげで、リラックスすることができました。前田さんは、私が何げなく「日焼けしやすいです」という話をしたら、翌日よく効く日焼け止めを持ってきてくださって…。憧れていた方からそんなふうにしていただけるとは思ってもいなかったので、すごくうれしかったです。
細田 吉高(洋平/池松壮亮)さんと対面するシーンです。台本上、町田くんが変わっていく節目の場面であり、池松さんとのお芝居も楽しみにしていたので。現場ではあまりに楽しくて、待ち時間の間もずっとニコニコしていました(笑)。
関水 プールサイドを歩くシーンです。私が怒りながら歩いてきて、その後を町田くんが付いてくる…という場面でしたが、段取りのときから監督に「駄目だ」と言われ続けていたんです。真夏のものすごく暑い日で、特に大変だったので忘れられないシーンになりました。
細田 1カ月間の撮影でしたが、本当に濃くて、楽しくて、思い出がたくさん詰まった毎日でした。忘れられない映画であることはもちろんですが、自分にとっての基盤にもなりました。これから先、ブレそうになったとき、この映画のことを思い出して初心に帰ろうと。そういう意味でも、本当に大きな一歩になりました。この映画をきっかけに、これからもっと成長していきたいです。
関水 今まで、こんなに熱中できるものに出会ったことはありませんでした。今回、初めてお芝居に熱中し、真剣に取り組むことができました。たくさん悩みました、怒られたことやつらいこともいっぱいありましたが、それ以上にうれしいこともありました。本当に忘れられないひと夏になり、自分自身も少し強くなれたんじゃないかと思います。私にとって宝物のような作品になりました。
(取材・文・写真/井上健一)
映画2025年9月18日
『遠い山なみの光』(9月5日公開) 1980年代のイギリス。日本人の母とイギリス人の父との間に生まれロンドンで暮らすニキ(カミラ・アイコ)は、大学を中退し作家を目指している。ある日、彼女は執筆のため、異父姉の景子が亡くなって以来疎遠になっ … 続きを読む
2025年9月18日
▼新しい美の概念 志賀直哉や武者小路実篤らと文芸雑誌『白樺』を創刊し、西洋美術を紹介していた柳宗悦(1889-1961)は、浅川兄弟との関わりで初めて朝鮮に興味を持つことになる。 「(彫刻家を目指していた)伯教さんは『白樺』を読み、柳先 … 続きを読む
映画2025年9月18日
-劇中に流れるさまざまな曲は、全て監督のチョイスですか。 音楽は全て私のチョイスです。こういうシーン、こういう状況だったらこの音楽は意味があるかなと考えながら一つ一つ選んでいきましたが、いろんな人たちの意見も聞きましたし、私自身もたくさん … 続きを読む
映画2025年9月16日
-お芝居に悩んだり、難しさを感じたりすることはありませんでしたか。 前田 たくさんあります。でもその都度、松井監督と相談しながら進めていきました。迷ったときは、松井監督を信じればいい、という信頼関係が出来上がっていたので。 窪塚 松井監督は … 続きを読む
映画2025年9月12日
-ルンメイさん、夫・賢治役の西島秀俊さんの印象はいかがでしたか。 ルンメイ 今回西島さんと一緒にお仕事ができたことはとても光栄でした。西島さんは経験豊かな方なので、私は現場でとても安心して演技をすることができました。西島さんがいろんなエネル … 続きを読む