【インタビュー】『町田くんの世界』細田佳央太「豪華な出演者の皆さんに、食らいついていく気持ちでやろうと」関水渚「初めてのお芝居だったので、主演に決まったときはびっくりしました」

2019年6月11日 / 17:20

-皆さんと共演した感想は?

細田 学ぶことがとても多かったです。やっている最中は自分のことでいっぱいで、皆さんのことを細かく見ていたわけではありませんが、後で振り返ると、いろいろなことが記憶に残っていて。「こんなふうに動いていたな」、「こう言った方が、伝わりやすいな」など、いろいろと勉強させていただきました。

関水 皆さんとても優しくて、学校のことや日常のことを聞いてくださったおかげで、リラックスすることができました。前田さんは、私が何げなく「日焼けしやすいです」という話をしたら、翌日よく効く日焼け止めを持ってきてくださって…。憧れていた方からそんなふうにしていただけるとは思ってもいなかったので、すごくうれしかったです。

-最も印象に残ったシーンは?

細田 吉高(洋平/池松壮亮)さんと対面するシーンです。台本上、町田くんが変わっていく節目の場面であり、池松さんとのお芝居も楽しみにしていたので。現場ではあまりに楽しくて、待ち時間の間もずっとニコニコしていました(笑)。

関水 プールサイドを歩くシーンです。私が怒りながら歩いてきて、その後を町田くんが付いてくる…という場面でしたが、段取りのときから監督に「駄目だ」と言われ続けていたんです。真夏のものすごく暑い日で、特に大変だったので忘れられないシーンになりました。

-初主演の感想は?

細田 1カ月間の撮影でしたが、本当に濃くて、楽しくて、思い出がたくさん詰まった毎日でした。忘れられない映画であることはもちろんですが、自分にとっての基盤にもなりました。これから先、ブレそうになったとき、この映画のことを思い出して初心に帰ろうと。そういう意味でも、本当に大きな一歩になりました。この映画をきっかけに、これからもっと成長していきたいです。

関水 今まで、こんなに熱中できるものに出会ったことはありませんでした。今回、初めてお芝居に熱中し、真剣に取り組むことができました。たくさん悩みました、怒られたことやつらいこともいっぱいありましたが、それ以上にうれしいこともありました。本当に忘れられないひと夏になり、自分自身も少し強くなれたんじゃないかと思います。私にとって宝物のような作品になりました。

(取材・文・写真/井上健一)

(C)安藤ゆき/集英社 (C)2019 映画「町田くんの世界」製作委員会

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

川口春奈、高杉真宙「自分や家族、周りの人たちを大事にしようと思うきっかけになったらうれしいです」『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-実在の人物を演じる難しさは感じましたか。 川口 彼女が残した日記や言葉、映像も少なからずありましたが、自分なりの解釈はせず、監督を信じて飛び込んでみるという感じでした。本当に一つずつ模索しながら作っていったという感覚でした。 高杉 こうい … 続きを読む

木戸大聖「悲しいと思っていてもそれを表情に出せないのが難しかったです」『沖晴くんの涙を殺して』【インタビュー】

映画2026年10月1日

-今回は広瀬アリスさんとの共演でしたが、『ゆきてかへらぬ』では、妹のすずさんとも共演しましたね。  シンプルに、男と女として対峙(たいじ)する役ができたことはすごくうれしかったですし、すずちゃんもアリスさんも、自分の実年齢とは関係なく、僕が … 続きを読む

小瀧望「ファンの皆さまの声に応え続けたい」 舞台「ロックンロール」では「僕たちの芝居とともに、当時のロックミュージックも楽しんで」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月30日

-そうした難しい役どころゆえ、共感はなかなか難しいのでは?  それはあまり心配していないです。先日、トム・ストッパードの「ハード・プロブレム」という作品を観劇したんですよ。その作品も、日本人とは違う感情の変化が描かれた作品でした。楽しく会話 … 続きを読む

佐津川愛美「酒井監督に惚れました(笑)」念願だった酒井麻衣監督との初タッグ『時給三〇〇円の死神』【インタビュー】

映画2026年9月30日

 10月2日から全国公開となる『時給三〇〇円の死神』は、累計発行部数36万部を突破した藤まるの同名小説を原作にしたファンタジーだ。生きる希望を失った大学生・佐倉真司(西畑大吾)が、謎めいた同級生・花森雪希(福本莉子)に誘われ、この世に未練を … 続きを読む

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

page top