【インタビュー】『町田くんの世界』細田佳央太「豪華な出演者の皆さんに、食らいついていく気持ちでやろうと」関水渚「初めてのお芝居だったので、主演に決まったときはびっくりしました」

2019年6月11日 / 17:20

 地味な見た目の上に勉強も運動もできない。だけど、困っている人を放っておけず人が大好きな高校生・町田くん。人嫌いなクラスメイトの猪原奈々との出会いから始まる予測不能な感動ストーリー『町田くんの世界』が6月7日から全国公開された。安藤ゆきの同名コミックを『舟を編む』の石井裕也監督が映画化した本作には、岩田剛典、高畑充希、前田敦子ら豪華キャストが集結。だが、主演はオーディションで1000人の中から選ばれた新人の細田佳央太と関水渚だ。大抜てきの感想、初めて体験した撮影の舞台裏などを、初々しさあふれる言葉で語ってくれた。

関水渚(左)と細田佳央太

-出演が決まったときの気持ちは?

細田 素直にうれしかったです。でも、後からプレッシャーや緊張感が湧いてきました。

関水 ものすごくびっくりしました。でも、本当にうれしかったです。ただ、その晩には「私にきちんと全うできるかな…?」と不安になりました。

-撮影前はどんな準備をしましたか。

細田 撮影まで3カ月半ぐらいあったので、リハーサルを行いながら、美術の打ち合わせなどにも参加させていただきました。スタッフの方々が「ハンカチはどれにしよう?」みたいな感じで小道具について話し合うのですが、皆さんが一丸となっているところに加えてもらえたことが、とてもうれしかったです。マネジャーさんから「美打ちに参加できるのは滅多にないこと」と聞き、さらに「頑張ろう」という気持ちにもなりました。

関水 衣装合わせに丸1日時間を取って、用意していただいたたくさんの衣装の中から制服や私服を選びました。制服を着てみたら、「猪原さんはこういう格好で毎日過ごしているんだな」と感じることができたので、より役に入りやすくなりました。

-役について、石井監督からはどんなお話がありましたか。

細田 リハーサルが始まった頃、「町田くんは神だから」と言われたのですが、そのときはまったく意味が分からなくて…(笑)。「神様」と言われても、どんな感じなのかな…と。リハーサルを重ねて、監督からいろいろ指示を受ける中で、なんとなく自分の中に落とし込むことができて、町田くんをつかんでいきました。

関水 何度も「リミッターを外して」と言われました。怒るときも、「自分の最大限まで」と言われていたのですが、最初は全然できなくて…。でも、監督が諦めず、粘り強く見守ってくださったおかげで、やり切ることができました。

-町田くんは走り方もユニークですね。

細田 原作に「50メートルを12.4秒で走る」と書かれていたので、一体どんな遅さなんだろうかと(笑)。それをどう表現するか考えたら、エネルギーを上に向けるしかない…と。前に向けると普通の走りになってしまいますから。それが「ももを上げる」になり、あの走り方が生まれました。

-豪華な共演者の顔ぶれを知ったときの気持ちは?

細田 びっくりしました。ただ、出演が決まったとき、監督から「絶対に手を抜くな。一生懸命やってくれ」と言われていたので、プレッシャーに圧し潰されている場合じゃないと。どんどん食らいついていくぐらいの気持ちでやらないと…とスイッチが入りました。

関水 びっくりし過ぎて、動けなくなりました(笑)。あんなに驚いたのは初めてで、頭の中が真っ白になりました。時間がたって「頑張らなきゃ」という気持ちは湧いてきましたが、ずっと不安なままでした。

-2人で主演ということで、お互いに助けられた部分もありましたか。

関水 ありました。初日に細田くんと2人のシーンからやらせていただいたので、そこで「やるしかない」と吹っ切ることができました。1人だったらと思うと…(笑)。

細田 一緒にやっている安心感は、間違いなくありました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】5月の公開映画から

映画2026年6月5日

「サンキュー、チャック」 (5月1日公開)★★★ チャックとは一体何者なのか  大規模な自然災害と人災が次々と地球を襲い、世界は終わりを迎えつつあった。すると、街頭やテレビ、ラジオに突如として、「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第21回「風雲!竹田城」小一郎を際立たせる2人の軍師の知恵比べ【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年6月4日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月31日に放送された第21回「風雲! … 続きを読む

穂志もえか「かなりユニークな、今までに見たことがないような映画になっていると思います」『Never After Dark/ネバーアフターダーク』【インタビュー】

映画2026年6月4日

 俳優・プロデューサーの賀来賢人と監督のデイヴ・ボイルが共同で設立した映像製作会社「SIGNAL181」の長編映画第1作となるホラー『Never After Dark/ネバーアフターダーク』が6月5日から全国公開される。死者の姉と生者の妹に … 続きを読む

伊藤健太郎&GACKTの人生を変えた出会いを語る 「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」で初共演【インタビュー】

ドラマ2026年6月3日

 韓国発のダーク・サスペンス小説を実写化したドラマ「連続ドラマW コンサルタント―死を執筆する男―」が、6月7日からWOWOWプライム・WOWOWオンデマンドで放送・配信される。本作は、ミステリー小説家志望の冴えない男・伊崎耀が謎の組織“カ … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第20回「本物の平蜘蛛」不思議な印象を残した松永久秀の最期【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年5月28日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=羽柴秀吉/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。5月24日に放送された第20回「本物の … 続きを読む

page top