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黒木 謎解きのせりふをワンカットで撮るのは大変でした。読み聞かせのシーンも、栞子らしく、かつ相手が聞きやすく読むことは難しかったです。
野村 犯人を追い駆けるシーンでは監督のこだわりが強過ぎて、200メートルを10本ぐらい走ったんですよ(笑)。あれは疲れました…。
黒木 すてきですよね。まるで純文学のようで、お二人とも絵になりますし、出来上がったものを見て初めて、こうやって過去と現代が本を通してつながっているんだと感動しました。
野村 光とかスモークの使い方が素晴らしくてきれいな映像になっていたし、お二人ともお似合いで、こっちがメインじゃないかというくらい見入ってしまいました。現代はポップで、過去は深い感じで、その対比もいいですよね。
黒木 『コインロッカー・ベイビーズ』(村上龍)や太宰治など、自分と同じそこはかとなく暗い登場人物の作品が好きですし、岩井俊二さんの『リリイ・シュシュのすべて』はずっと好きです。今まで読んできた本や、見てきた映画で、自分の中身ができ上がっている気がしています。
野村 僕の場合は人生を変えるものは人なんです。人から自分にないものを得ることが多いです。ただ、最近は何でも知っている人って格好いいなと思って本も読むようになりました。何も知らなそうで何でも知っているって格好良くないですか? そういう人を目指したいです!
(取材・文・写真/錦怜那)
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