松本潤「徳川家康は、戦国時代を生き延びた“か弱きプリンス”」 大河ドラマ「どうする家康」1月8日放送スタート!【「どうする家康」インタビュー】

2023年1月5日 / 12:00

-家康に大きな影響を与える今川義元(野村萬斎)と織田信長(岡田准一)について教えてください。家康は彼らからどんな影響を受けて成長していくのでしょうか。

 家康は幼い頃、今川家で人質として育ちましたが、義元公にはとてもかわいがってもらっていました。というのも、年齢が近い今川家の嫡男・氏真(溝端淳平)が当主になった時、それを支える家臣になるため、義元公から教育をしっかり受けさせてもらっているんです。第1回では桶狭間の戦いが描かれますが、義元公亡き後も、その教えは家康の中で大切なものとして、ことあるごとに思い出していくことになります。そして、ゆくゆくは家康の人格形成に影響を与えていくことにもなります。

-信長はいかがでしょうか。

 信長は、「こういう人が強くなるんだろうな」、「こういう生き方をしなきゃいけないんだろうな」という、家康にとってある種の恐れや憧れの対象です。ただ、家康自身には信長のような考えはないので、「自分はああいう人にはなれない」という思いを抱きながら、彼を見続けていくことになると思います。

-なるほど。

 特に、若い頃の家康は受け身の傾向が強く、「周りがこうだから、同じようにしておこう」と周囲の言動に影響を受けやすいのですが、その一番重要なポジションにいるのが信長です。そこから少しずつ、家臣や身近な人たちからも影響を受け、「自分はどう思う」というふうに考え方が変わっていく。そういう意味では、信長は家康にとって、“目の上のたんこぶ”のような、頭が上がらない相手というイメージです。

-毎回のよう難題に直面すると「どうなる家康!?」と視聴者が心配しそうですが、そんな“か弱きプリンス”家康を支えるのが徳川家臣団ですね。

 家臣団の皆さんとは、現場で会うのがすごく楽しみです。みんながそろう日は、それだけでちょっとワクワクしますね(笑)。実は今回、クランクインが愛知で、泊まりがけの撮影だったので、みんなで食事に行くなど、早い時期からコミュニケーションを取ることができたんです。おかげで、あっという間に深い関係を作ることができました。

-家臣団のチームワークも見どころになりそうですね。

 ある時、みんなで心理テストをやってみたら、戦略的な人や肉体派の人など、いろんなタイプの人がバランスよくそろっていたんです。それはプロデューサーのキャスティングの妙だなと感じました(笑)。年齢的にも、最年長のイッセー尾形(鳥居忠吉役)さん、その次の松重豊(石川和正役)さん…とだいぶ幅広いんですけど、変に気を使うことなく、芝居に対してみんなが言いたいことを言い合える環境も出来上がっています。それは、先輩方がそういう空気を容認して、支えてくださっているおかげだと思っています。おかげで日々、心強い仲間と撮影に臨むことができています。

(取材・文/井上健一)

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

-小駒と直の掛け合いで工夫したことはありますか。  小駒と直は年齢も職業も育ちも違い、仲良くなれる要素も、バディになれる要素も全くないと思ったので、まず2人の共通点を考えました。刑事も保険調査員も、被害者や遺族が一日でも早く安心できるように … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

-5年前の「醉いどれ天使」以来の舞台出演となりますが、舞台にまた立ちたいという思いはずっとあったのですか。  お話をいただけるならと思っていました。ただ、役者は見てくださる方がいて、やりましょうとおっしゃっていただいてできるので、舞台に立つ … 続きを読む

page top