松本潤「徳川家康は、戦国時代を生き延びた“か弱きプリンス”」 大河ドラマ「どうする家康」1月8日放送スタート!【「どうする家康」インタビュー】

2023年1月5日 / 12:00

 1月8日から放送がスタートするNHK大河ドラマ「どうする家康」。数々のヒット作を手掛け、今最も期待される脚本家の一人、古沢良太が、江戸幕府を開いた武将・徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語だ。主人公・徳川家康を演じるのは、これが大河ドラマ初出演となる松本潤。放送開始を前に、本作における家康像や作品の見どころを語ってくれた。

徳川家康役の松本潤 (C)NHK

-昨年6月のクランクインから今まで、撮影を進めてきた感想を聞かせてください。

 いよいよ放送が近づいてきたなということを、ひしひしと感じています。その一方で、これまで経験したような連続ドラマであれば、長くても3カ月半から4カ月で撮影が終わるので、その時期をとっくに過ぎているのに、まだ放送が始まっていないのは不思議な感じもしますね。

-徳川家康を演じている今の気持ちは?

 家康公を演じる中で、毎回のように「どうする?」と決断を迫られ悩む日々です。一つ乗り越えたと思ったら、また一つ問題が起こり…ということの連続で、常に翻弄(ほんろう)されている感じです。唯一、対照的に穏やかなシーンを撮れるのが、徳川家臣団や妻の瀬名(有村架純)と一緒のときなので、今ではそれが日々の楽しみになっています。

-これまで、松本さんは徳川家康にどんなイメージを持っていましたか。

 僕がこれまでイメージしていた家康は、おそらく多くの視聴者の方と同じだと思います。やっぱり、年齢を重ねて江戸幕府を開いた頃の印象が強いので、「タヌキおやじ」と形容されるような“恰幅(かっぷく)のいいおじさん”で、ベテランの俳優の方々が演じるイメージがありました。

-松本さんが演じる今回の家康は、どんな人物でしょうか。

 今回、僕は“家康”を名乗る前の若い頃から演じているので、その印象とは明らかに違います。戦国時代、強国に挟まれた小国・三河は、日々「生きるか死ぬか」の選択の連続です。その中で家康は“か弱きプリンス”という一面がありながらも、一つ選択を誤れば死んでいたところを、運の良さも含めて生き延びることができた。その結果、長生きすることになり、だからこそ戦国時代に終止符を打ち、将軍として江戸幕府を開くことができた人だったんじゃないかと。演じている中で僕がイメージした今回の家康は、そんな人物です。

-江戸幕府を開いた家康の優れていると感じた点は?

 長生きしたことも家康の優れた点ですが、もう一つ優れていたのは、「なんでも自分でやろうとしなかった」ことではないでしょうか。いろんな課題や問題を周囲とシェアし、それぞれ得意な人に任せていくんですよね。つまり、家康は「誰がやるか」かが重要ではなく、「物ごとをいかに早く形にして、いかに成功させるか」に注力した人だったんじゃないかと。それが見方によっては、「タヌキおやじ」と呼ばれることにつながったのかもしれませんが。今後、そういうシーンがあるかどうか分かりませんが、江戸の町を切り開く際も、現地に行って地理を調べ、水路を引いて…という作業に適材適所の人間を配置できたことは、彼の才能の一つだったと思います。

-さらに今回の家康は、だいぶ親しみやすい人物になっているようですね。

 すごく素直ですよね。感情も豊かなので、自分のしてしまったことに対する後悔を、人前で素直に口にしてしまうところがチャーミングでもあり、駄目なところなのかなと(笑)。ただ、その駄目なところを、古沢さんがうまく切り取ろうとしてくれています。それが、生きるか死ぬかの厳しい戦国時代を生きる中で、ふっと笑えるシーンにつながっていたりもする。とはいえ、本人はいたって真面目にやっていることが、周りのリアクションで面白くなる、という感じなので、現場では僕は真面目に演じることを心掛け、笑いの部分は周りの人たちに預けようと思っています。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「豊臣兄弟!」第12回「小谷城の再会」豊臣兄弟の運命を左右する出会い【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年4月2日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(=藤吉郎/池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。3月29日に放送された第12回「小谷城の … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(13)道真公左遷の地、太宰府天満宮で

舞台・ミュージカル2026年4月2日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。   ▼太宰府天満宮で神道 … 続きを読む

南沙良 香港との合作映画で本格アクション初挑戦!「とても楽しかったです」『殺手#4(キラー・ナンバー4)』【インタビュー】

映画2026年4月2日

 NHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)で注目を集め、今年も続々と出演作が公開されるなど、今最も勢いのある若手俳優の1人・南沙良。さまざまな作品に意欲的に取り組んできた彼女が新たに挑んだのは、アクションの本場・香港との合作映画。  それが、 … 続きを読む

森崎ウィン「ギンギラギンの金を見ているだけで元気になれます」『黄金泥棒』【インタビュー】

映画2026年4月2日

 人生に退屈していた平凡な主婦が金(きん)の魅力にとりつかれ、100億円相当の金の茶わんを盗み出そうとする姿を描いたクライムコメディー『黄金泥棒』が4月3日から全国公開される。実在の事件から着想を得た本作で、主人公の主婦・美香子(田中麗奈) … 続きを読む

片岡凜「花梨が持っている正義すら悪に見えるように演じることを心掛けていました」『鬼の花嫁』【インタビュー】

映画2026年3月28日

 コミック版も人気を博した和風恋愛ファンタジー小説を、永瀬廉と吉川愛のW主演で実写映画化した『鬼の花嫁』が3月27日(金)から全国公開された。鬼と人間との究極のラブストーリーを描いた本作で、ヒロイン柚子の妹の花梨を演じた片岡凜に話を聞いた。 … 続きを読む

page top