エンターテインメント・ウェブマガジン
私にとって自由は、心を守るもの。豊かな想像力やアイデアが生まれるのは、制約や束縛から解放されているときです。と同時に、その先にある責任を意識せざるを得ないのもまた事実ですが。けれどその責任をも喜べるのが自由の力だなと思います。
舞台からキャリアをスタートした私にとって、舞台は原点回帰という感覚です。お客さまの目の前で演じる緊張感は、何度やっても慣れることはないし、毎回新鮮に鍛え直されるように思います。いつか、舞台で緊張せずに自分を解放できたらと思いますが、今のところそれがかないそうな気配はなく、それができた自分に会いたくて続けている部分もあるかもしれません。
先ほどとは逆の意味になりますが、お客さまの存在は大きいです。映像だとお客さまの反応を頂くまでに時差がありますが、舞台はリアルタイム。怖さもありますが、反応があればうれしいし、力になります。また、お客さまの反応に教えていただくこともあります。そして、反応も含めて毎日進化していくのが舞台の魅力。舞台に出演し始めた頃は、毎日同じものを、同じ合格ラインで見せなければならないと思っていたのですが、生身の人間がやる醍醐味(だいごみ)は、同じものが二度とないということだなと。何十ステージも同じことをやるのはもちろん大変ですが、回数やるからこそ気付くこともあるな、と思うようになりました。
戦争のリアルを背景に、愛憎入り乱れる終始カオスな展開ですが、ユーモアにまみれた先でたどり着く松尾さんらしいいびつな救いは今回も必見です。皆さまの2022年を面白く締めくくれるように頑張りますので、ぜひ劇場へ足をお運びください!
(構成/嶋田真己)
COCOON PRODUCTION 2022「ツダマンの世界」は、11月23日〜12月18日に都内・Bunkamuraシアターコクーンで上演。
公式サイト https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/22_tsudaman/
インタビュー2025年11月17日
▽キム・ゴウンはユミ役にぴったり –ドラマ化にはどのくらい関わっていますか。 事前にクリエーターと何回かミーティングをしました。物語の順序を入れ替えてみようとか、どこまで表現していいかなどを事前に話し合いました。ウェブトゥ … 続きを読む
映画2025年11月14日
-撮影で特に印象に残った場面を教えて下さい。 近所の少年たちにいじめられた幸太が大雨の中、おじさんの家の前で黙って座り込んでいるシーンが、すごく印象に残っています。カメラに綺麗に映るように、大量の雨を降らせていたので、その水圧がものすごく … 続きを読む
2025年11月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈 銭湯の湯け … 続きを読む
映画2025年11月13日
-その結果、完成したこの映画では、強盗団が使う刀やナイフのほか、列車備え付けのシャッターや消火器、乗客の荷物など、一見武器になりそうにない身近なものを使った多彩なアクションが見所です。そういうアイデアはどこから生まれたのでしょうか。 私は … 続きを読む
映画2025年11月11日
-ジュゼッペ役の佐野晶哉さんの印象はいかがでしたか。 ご一緒するのは今回が初めてでした。先に佐野さんの声が吹き込まれている状態でアフレコをさせていただきましたが、1日だけ一緒にお芝居ができた日がありました。その時に、第一声から本当に迷いな … 続きを読む