制作統括が語るこれからの見どころ「平家滅亡後は、鎌倉幕府内の争いと朝廷との戦いに」清水拓哉(制作統括)【「鎌倉殿の13人」インタビュー】

2022年5月8日 / 20:50

-これから義時の息子・北条泰時(坂口健太郎)や、義時の弟・北条時房(瀬戸康史)といった若い世代も登場してくるようですが、彼らは物語にどう関わってくるのでしょうか。

 若い世代が、これから物語にどんな彩りを加えていくのか。その象徴の一つとなるのが北条泰時です。第15回のラストで生まれた義時の息子が後の泰時ですが、三谷さんと一緒に注目したのがこの点です。源平合戦に臨むため、頼朝が大きな粛清を行ったその年、後に名宰相として歴史に名を残す北条泰時が生まれた。寿永2年が義時にとってそういう年だったというのは、非常にドラマチックな話です。これを踏まえて、大粛清に図らずも加担してしまった義時が、息子の泰時に何を教え、何を期待して生きていくのか。それが今後の見どころになっていくと思います。

-これからも見どころ満載で、目が離せませんね。ところで、北条宗時(片岡愛之助)や伊東祐親(浅野和之)らを次々と暗殺し、上総広常の粛清にも関わった善児(梶原善)は、最近は「タイトルバックに名前が出るだけでドキドキする」と話題になっています。その人気をどう受け止めていますか。

 善児の場合、人気と言っていいのかどうか、分かりませんが…(笑)。ただ、そんなふうに皆さんから注目されるキャラクターになったこと自体はうれしいです。三谷さんはそれを狙って描いたわけではありませんが、結果的にそうなったのは、三谷さんの脚本と演じる梶原善さんの力です。現場でも、監督たちが手を変え、品を変え…という感じで、善児の描き方がどんどん洗練されていっています。この先、善児にも誰も予想しなかったような展開が待っていますので、引き続き注目してください。

-最後に、視聴者の反響で印象に残ったことを教えてください。

 第15回を見たお子さんたちが、上総広常の死を悲しんだり、泣いたりしたというツイートをたくさん目にしました。トラウマ的なことになったとすれば申し訳ありませんが、お子さんたちがそこまで入れ込んで見てくれていることは、われわれにとってものすごくうれしいことで、とても励みになります。この先もそういうシーンだけでなく、楽しいシーンもたくさんありますので、ぜひこれを機に、お子さんたちも大河ドラマのファンになっていただけたらうれしいです。

(取材・文/井上健一)

北条義時役の小栗旬(左)と源義経役の菅田将暉 (C)NHK

 

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