【インタビュー】映画『キネマの神様』永野芽郁「最初から最後まで、何て温かい映画なんだろうと思います」

2021年8月3日 / 07:20

-では、そんなゴウの魅力は?

 初めての監督作の撮影で緊張して、駄目駄目になるところとか、年を重ねてもギャンブルばかりしているなど、駄目なところはいっぱいあるけど、ゴウちゃんの持っている、映画作りへの情熱や、自分がやりたいことへの信念に、淑子が引かれるところは、すごくよく分かります。ゴウちゃんの目が常に真っすぐで、この人がやることを信じてみたいと思わせる強さがあるので、そこは淑子としても、私としても、好きになっちゃうなと思いました。

-沢田研二さんが演じた”その後のゴウ”を見てどう思いましたか。

 年を重ねたゴウちゃんってこうなるんだと、自然に頭の中でスライドさせることができました。自分が演じた淑子も自然に宮本さんにスライドしていて、何か自分たちの未来を見ているような気になりました。沢田さんが演じてらっしゃるゴウちゃんも、駄目駄目だけど、見捨てられないと思わせる不思議なパワーがあって、「ゴウちゃんって変わらないんだ」と思って、すごくいとおしい感じがしました。自分たちが成長した姿をお二人が演じているのを見て、「何でこんなにすてきなんだろう」と思いました。宮本さんの笑顔がとてもすてきなので、できる限り、あの優しくて柔らかくて温かい笑顔を、自分もまねできたらいいなあと思っていました。

-映画の見どころも含めて、観客に一言お願いします。

 この映画は、もちろん、ゴウちゃんと淑子の愛の物語もありますが、映画全体を通して、言葉にしなくても伝わる優しさや愛情はたくさんあると教えてくれるし、最初から最後まで何て温かい映画なんだろうと思います。気持ちのいい時間を過ごしていただける作品になっていると思います。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2021「キネマの神様」製作委員会

 

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【週末映画コラム】『六人の嘘つきな大学生』/『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開)

映画2024年11月22日

『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』(11月22日公開)  真面目な税務署員の熊沢二郎(内野聖陽)は、天才詐欺師の氷室マコト(岡田将生)の巧妙な詐欺に引っかかり大金をだまし取られてしまう。  熊沢は、親友で刑事の八木(皆川猿時)の … 続きを読む

生駒里奈が語る俳優業への思い 「自分ではない瞬間が多ければ多いほど自分の人生が楽しい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2024年11月20日

-なるほど。では、公演が12月ということで、2024年の振り返りをお願いします。  今年は自分で掲げた目標に対しての成果も感じることができたので、充実した1年でした。これまではどこかで「やらされている」という感覚があって、自分の意志でできた … 続きを読む

史上最年少!司法試験に合格 架空の設定ではないリアルな高校2年生がドラマ「モンスター」のプロデューサーと対談 ドラマ現場見学も

ドラマ2024年11月17日

  Q:合格に向けて、どのように勉強されたか教えてください。 早川 中3の2月に、予備試験を目指すぞって決めてからは、興味の赴くままがむしゃらに勉強してました。平日は、学校から帰ってきて、先ほどお話しした「伊藤塾」のオンライン授業を夜10時 … 続きを読む

八村倫太郎「俊さんに助けられました」、栁俊太郎「初主演とは思えない気遣いに感謝」 大ヒットWEBコミック原作のサスペンスホラーで初共演『他人は地獄だ』【インタビュー】

映画2024年11月15日

-お2人は今回初共演となりますが、現場での様子はいかがでしたか。 八村 「シェアハウス対ユウ」という構図がある中で、共演者の方々とどういう距離感で接すればいいのか、だいぶ悩みました。でも僕は、役のために距離を取ったりすることが苦手なんです。 … 続きを読む

「光る君へ」第四十三回「輝きののちに」若い世代と向き合うまひろと道長【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年11月15日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。11月10日に放送された第四十三回「輝きののちに」では、三条天皇(木村達成)の譲位問題を軸に、さまざまな人間模様が繰り広げられた。  病を患い、視力と聴力が衰えた三条天皇に、「お目も見えず、お耳 … 続きを読む

Willfriends

page top