【独占ニュース】『キネマの神様』娘役・寺島しのぶが、沢田研二の思いを明かす

2021年7月30日 / 07:15

 若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れるかたわら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)、映写技師のテラシン(野田洋次郎)と共に夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかし、大きな挫折をきっかけに夢を追うことを諦めてしまう。それから約50年。かつて自身が手掛けた『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、ゴウ(沢田研二)の中で止まっていた夢が再び動き始める。

(c)2021「キネマの神様」製作委員会

 “映画の神様”を信じ続けた男の人生に訪れる奇跡と家族の絆を描いた、山田洋次監督の松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』が8月6日から公開される。

 本作は、主人公のゴウを沢田研二と菅田将暉が“二人一役”で演じることが話題となったが、沢田が本作へ出演することになったのは、新型コロナウイルスで亡くなった志村けんさんの遺志を継いでのこと。

 沢田は「志村さんのお気持ちを抱きしめ、やり遂げる覚悟です」と語ったが、志村さんの代役として沢田に出演のオファーをした山田監督は「この仕事を引き受けることは並大抵の決断ではなかったと思う」と撮影再開当時を振り返る。

 そんな沢田を間近で見ていた、ゴウの娘・歩役の寺島しのぶは「いろいろな思いを背負ってゴウ役をやっていらっしゃるんだな」と感じたという。また、宣伝活動で表に出ないことを宣言した沢田だが、撮影現場では、その熱い胸の内を語っていた。

 寺島は「沢田さんが志村さんのことをお話されていて、気持ちがすごく伝わりましたし、(ゴウは歩の)お父さんだと信じることができました。憎めず父を助けてしまう、見捨てない歩を、自然に演じることができました」と、父と娘という役柄同様に、沢田に身を委ねることができたことを明かした。

(構成/田中雄二)

(c)2021「キネマの神様」製作委員会


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