エンターテインメント・ウェブマガジン
阿部 近現代は、大河ドラマであまり扱ってこなかったこともあり、知らないことが多かったです。すごく勉強になったし、もっと知られてもいいんじゃないかな…と。「知らないことは、知らないままでいい」と考えることもあると思いますが、知らないことを知るのは面白いですよね。僕も、東京にオリンピックがやってくるまでの歴史はもちろん、二・二六事件や五・一五事件のことも詳しく知らなかったので、知る楽しさを改めて感じました。
勘九郎 学校の歴史の授業でも、明治以降の近現代は、期末試験ギリギリに駆け足でやってしまいますが、この作品と出会って、今を生きる僕たちが学んでおかなければいけない一番大事な部分ではないかと思いました。
勘九郎 1年半もの間、1人の人物を演じる機会はそうそうありません。だから、金栗さんと出会えたこと、宮藤さんが作った「いだてん」という物語に出会えたことは大きな財産です。キャストの方々もすごい人たちばかりで、まるで「和製アベンジャーズ」。役者、ミュージシャン、お笑い、落語家…と、本当にすごい人たちとご一緒できたことも財産になりました。また、僕は膝の具合がよくないのですが、走っていると調子がいいんです。歌舞伎の稽古をしていた方が膝にきます。だから、膝のためにも、今後も走り続けるつもりです。フルマラソンにも、どこかでこっそり挑戦しようと思っています(笑)。
阿部 今回は、今までの大河と比べて段違いに出演する役者の数が多かったんです。その中には、役所広司さんなど、なかなかご一緒する機会のない方もいらっしゃったので、そういう方とお芝居できたことは、とてもいい経験になりました。ショーケンさん(故・萩原健一/高橋是清役)とも、ご一緒にお芝居でき、大きな財産になりました。
阿部 第40回は、終戦から東京オリンピック直前の1963年までを一気に見せるので、改めて「ここから始まる」という雰囲気になると思います。今までの「いだてん」とはまた違った感じで楽しんでいただけるのではないでしょうか。
勘九郎 今までもものすごいエンジンで突っ走ってきましたが、最終章はニトロのエンジンを積んでアクセル全開、という感じでさらに加速していきます。僕も放送が楽しみです。
(取材・文/井上健一)
舞台・ミュージカル2025年7月3日
▽長い時を刻む、大衆文化とは異なる魅力 -Kカルチャーが世界で注目される今、今回のような舞台表現はKカルチャーの中にどう位置づけられると思いますか? K-POPや映画などの大衆文化も素晴らしいですが、伝統芸術はそれよりもはるか以前から続い … 続きを読む
映画2025年7月3日
-実際に演じてみて感じたことや、演じる上で心掛けたことや気を付けたことはありましたか。 自分が桐島を演じる上で一番重要だと思ったのは、(偽名の)「ウチダヒロシ」として、1人の部屋で朝を迎えて、窓を開けてコーヒーを飲んでというシーンでした。 … 続きを読む
ドラマ2025年7月2日
磯村勇斗主演、堀田真由、稲垣吾郎が出演するカンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”「僕達はまだその星の校則を知らない」が7月14日から放送スタートする。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少 … 続きを読む
ドラマ2025年7月1日
ドラマ「私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~」が、7月1日からテレ東系で放送がスタートする。本作は、グアムを訪れた世代が違う男女3組のとある1週間を描いた物語。30代の夫婦(蓮佛美沙子、溝端淳平)、20代の大学生カップ … 続きを読む
ドラマ2025年6月29日
-それが変わってきたということでしょうか。 物事は、ある程度加速がつき、歯車がスムーズに回り始めれば、少ないエネルギーで進んでいくようになりますが、スタートするときは膨大なエネルギーが必要です。この作品もそういう過程を経て、ようやく彼が笑 … 続きを読む