エンターテインメント・ウェブマガジン
役に気持ちが入っているのが分かるから、こちらもいいものを見ている気持ちになります。彼女は頭の天辺から足の爪先まで、車光子という人になっていて、本当の母親のように見えるところが素晴らしい。それから、令和にこんな子がいたのか、という寅次郎役の子もいいですよ。映画でもおなじみの、おいちゃんとおばちゃんを、泉澤祐希くんと、岸井ゆきのさんに。お二人のキャスティングは希望しました。期待以上のかわいい夫婦になっています。また、映画ではミヤコ蝶々さんが演じた寅次郎の実の母親の役を今回は山田真歩さんが演じていますが、彼女も素晴らしいです。自分の子どもではないのに、ほかのきょうだいと変わらず愛して育ててくれた母親への思いが、寅さんの女性観というか、女性をリスペクトするフェミニストとしての面を形成したのでしょう。このドラマを通してそうした背景が見えればいいなと思います。
実は寅次郎の誕生自体にも、お父さんが芸者さんに生ませて、その人が捨てていった子を、真央さん演じる光子が育てる。そんな状況下でも一緒にいて、寅次郎を疎ましく思う父親という、毒が含まれているので、決して温かくて能天気な家族の話ではありません。だから書いていて、結構スパイシーだなと感じました。その中にある母と息子の絆が泣けるんですけど、そういう意味では、自分の中でもあまり書いたことのない家族像だったので面白かったです。この父母の間で生きてきたから、あの寅さんになるんだなという感じにはなっていると思います。何でこの人は限りなく優しいんだろうということが、ドラマを見た人にも感じてもらえればいいと思います。
(取材・文/田中雄二)
舞台・ミュージカル2026年9月14日
丸山隆平と、演劇団体マームとジプシーの主宰を務め、劇作家・演出家として注目される藤田貴大が企画し、作り上げる舞台「water」が9月27日から上演される。本作は、丸山の記憶の断片を散りばめながら、藤田の視点で見つけた京都という土地、そして … 続きを読む
ドラマ2026年9月13日
-本作では戦国時代の過酷さが描かれる一方で、ユーモアのあるシーンも多いですが、その辺もお二人が空気感を作っているのでしょうか。 その点は、お二人と一緒に現場を引っ張ってくださる蜂須賀正勝役の高橋努さんの存在も大きいです。この作品は、戦国時 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月9日
1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』が、安田章大主演で初めて舞台化される。原作となる映画は、一人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。今回の舞台化では、原作映画を大胆にアレンジし、物語を195 … 続きを読む
映画2026年9月4日
「ミニオンズ&モンスターズ」(8月7日公開)★★★ 映画のパロディーが満載 最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズがたどり着いたのは、1920年代のハリウッド。西部劇の撮影に乱入したことから映画スタジオに入り込み、人気スターと … 続きを読む
ドラマ2026年8月30日
-劇中では、秀長と秀吉に対する「認めたくないが、認めざるを得ない」という勝家の複雑な心情が見事に表現されていました。秀吉役の池松壮亮さんとのお芝居はいかがでしたか。 仲野太賀さんと池松壮亮さんは、周囲に対する気配りを欠かさない素晴らしい俳 … 続きを読む