エンターテインメント・ウェブマガジン
役者さんや演じる役によって違います。森山さんは、一つの話を一度か二度の稽古で覚えてしまいました。ご苦労されたのは、松尾スズキさんだと思います。何しろ、演じる橘家円喬は、“名人”と言われた人物。うまく見えなければいけません。ドラマでは、直前の落語家と同じ話をやって大爆笑を取る、なんて場面もあるわけですから。私の方からは「慌てなくて結構です。ゆっくりやった方が、名人に見えますから」といった話をさせていただきました。同じ三遊派の落語家ということで、モデルとして三遊亭圓生をご紹介し、参考にCDを聞いていただいたりもしました。
一貫して言っているのは、「演じようとせず、自然にやってください」ということです。演じようとすると、どうしても「演じている」という違和感が出てきますから。そこで、「自分の言葉で言いやすいように、台本を多少逸脱しても構いません」ともお伝えするようにしています。
宮藤さんはとても落語好きな方で、たくさんの落語が頭に入っているようです。だから、「金栗さんの言葉をこう持ってきたら、この落語のこの部分とオーバーラップするんじゃないか」と、ものすごく考えて書かれている。「時代が交差する部分が分かりにくい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、よく見ると、金栗さんの言葉に突っ込みを入れる志ん生…なんて場面には、落語がうまく使われているんです。だから、落語を知っている人が見ると「あの部分ね」と分かる。そういうものを見つけるのも、このドラマの楽しみ方の一つです。もちろん、落語を知らなくても楽しめますが、知っていればなお楽しめるようになっているのは、さすが宮藤さんです。
オリンピックが主題になっていますが、スタッフが目指しているものは「明るく、楽しい大河」。日本中を明るくしたい。その一点だと思うんです。その要素の一つとして、落語がある。僕らとしては、志ん生がどんな人で、どんな落語をやっていたのかということを知ってもらえるのがうれしいところです。第13回でも、酔っ払ったまま初高座に上がる場面がありましたが、あんな破天荒な人はもう二度と出てきませんから。これからそんな姿がどんどん描かれていくと思うので、ドラマを元気に盛り上げていけたらいいですね。
(取材・文/井上健一)
映画2026年3月13日
3月15日(日本時間3月16日(月))、映画の祭典・第98回アカデミー賞授賞式が、アメリカのロサンゼルスで開催される。今年は人種差別に対する風刺を交えたアクションホラー『罪人たち』が16ノミネートで、最多記録を更新したことが大きな話題とな … 続きを読む
映画2026年3月12日
-おススメの作品は。 ボーイズグループを追った『THE LAST PIECE -Glow of Stars-』と、脚本家の野島伸司さんに密着した『野島伸司 いぬ派だけど ねこを飼う」、『ブルーインパルスの空へ』は比較的分かりやすいと思いま … 続きを読む
音楽2026年3月11日
▼海の民特有の発声 ――台湾と地理的にも近い沖縄に共通点を感じることはありますか。 音楽面では、海の民特有の「明るく響き渡る発声」に非常に親近感を覚えますね。今回の来日は、集落の人々の祝福を背負っているような不思議な感覚があります。私の故 … 続きを読む
ドラマ2026年3月11日
竹内涼真が主演するドラマ「再会~Silent Truth~」(テレビ朝日系)の第8話が、10日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます) 本作は、横関大氏の推理小説『再会』をドラマ化。刑事・飛奈淳一(竹内)が、殺人事件の容疑者となった … 続きを読む
ドラマ2026年3月11日
火曜ドラマ「未来のムスコ」の(TBS系)の第8話が、10日に放送された。 本作は、夢も仕事も崖っぷちのアラサー女性・汐川未来(志田未来)のもとに、“未来のムスコ”だと名乗る颯太(天野優)が現れたことから始まる、時を超えたラブストーリー。 … 続きを読む