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役者さんや演じる役によって違います。森山さんは、一つの話を一度か二度の稽古で覚えてしまいました。ご苦労されたのは、松尾スズキさんだと思います。何しろ、演じる橘家円喬は、“名人”と言われた人物。うまく見えなければいけません。ドラマでは、直前の落語家と同じ話をやって大爆笑を取る、なんて場面もあるわけですから。私の方からは「慌てなくて結構です。ゆっくりやった方が、名人に見えますから」といった話をさせていただきました。同じ三遊派の落語家ということで、モデルとして三遊亭圓生をご紹介し、参考にCDを聞いていただいたりもしました。
一貫して言っているのは、「演じようとせず、自然にやってください」ということです。演じようとすると、どうしても「演じている」という違和感が出てきますから。そこで、「自分の言葉で言いやすいように、台本を多少逸脱しても構いません」ともお伝えするようにしています。
宮藤さんはとても落語好きな方で、たくさんの落語が頭に入っているようです。だから、「金栗さんの言葉をこう持ってきたら、この落語のこの部分とオーバーラップするんじゃないか」と、ものすごく考えて書かれている。「時代が交差する部分が分かりにくい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、よく見ると、金栗さんの言葉に突っ込みを入れる志ん生…なんて場面には、落語がうまく使われているんです。だから、落語を知っている人が見ると「あの部分ね」と分かる。そういうものを見つけるのも、このドラマの楽しみ方の一つです。もちろん、落語を知らなくても楽しめますが、知っていればなお楽しめるようになっているのは、さすが宮藤さんです。
オリンピックが主題になっていますが、スタッフが目指しているものは「明るく、楽しい大河」。日本中を明るくしたい。その一点だと思うんです。その要素の一つとして、落語がある。僕らとしては、志ん生がどんな人で、どんな落語をやっていたのかということを知ってもらえるのがうれしいところです。第13回でも、酔っ払ったまま初高座に上がる場面がありましたが、あんな破天荒な人はもう二度と出てきませんから。これからそんな姿がどんどん描かれていくと思うので、ドラマを元気に盛り上げていけたらいいですね。
(取材・文/井上健一)
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