「隆盛と一緒にいる熊吉を見て、ホッコリしてもらえたら」塚地武雅(熊吉)【「西郷どん」インタビュー】

2018年10月29日 / 14:48

-ところで、西郷菊次郎役の城桧吏くんが「大人のキャストで一番話したのは熊吉さん」と話していましたが…。

 そうかもしれません(笑)。子役の子は、なぜか僕に懐いてくるんです。桧吏くんや(隆盛の次男の)寅太郎(林田悠作)とか、みんなはじけた子たちだったんですけど、“死んだふり”をするんですよ。で、僕が「寅太郎さあ、寅太郎さあ」と声を掛けると「何?」、そこへ「寝てただけかい!」と突っ込む(笑)。みんな緊張して現場に来ているせいか、そういうやりとりが気持ちよかったらしく、全員がそれをやるようになって…。しまいには亮平くんや(黒木)華ちゃん(西郷糸役)までやるようになりました(笑)。

-西郷家の温かい雰囲気が伝わってきます。

 ただ、桧吏くんはそうやって楽しそうにしていましたけど、撮影が終わった時、目を潤ませながらあいさつしているのを見たら、「この子にもプレッシャーがあったんだな」と思って、いとおしくなりました。それを少しでもほぐせたなら、お笑い芸人としては本望です(笑)。

-ドラマは終盤を迎えますが、明治編に向けた意気込みを。

 先日、薩摩川内市で行われたトークショーに行ったら、「熊吉」と書いたうちわを持っている人があちこちにいたんです。「熊吉に癒やされる」、「熊吉がヒロインの1人」などと言ってくださる視聴者も多いらしく、本当にうれしい限りです。そういう意味では、明治編は出番が増えるので、楽しみにしていただければ。熊吉のことを好いてくれるお房という女性も登場して、ちょっとしたラブロマンス(?)みたいなものも描かれるので…(笑)。大きな事件もたくさん起こりますが、隆盛と一緒にいる熊吉を見て、ホッコリしてもらえたら理想的です。

(取材・文/井上健一)

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】『記憶の技法』石井杏奈「自分も華蓮と一緒に旅をした気分になって、自然と成長していけたと思います」

映画2020年11月26日

 東京に住む女子高校生の鹿角華蓮(かづの・かれん=石井杏奈)は、奇妙な記憶喪失癖に悩んでいた。幼少期の記憶の断片が不意に脳裏をよぎり、しばしば意識が飛んでしまうのだ。ある日、華蓮は自分が養子であることを知る。真実を知りたいと考えた華蓮は、同 … 続きを読む

【インタビュー】「23階の笑い」小手伸也 三谷幸喜演出の舞台で「全力で恩返しをするときがきた」

舞台・ミュージカル2020年11月25日

 三谷幸喜が演出する、ニール・サイモン作の「23階の笑い」が、12月5日から上演される。本作は、熾烈(しれつ)な視聴率戦争で各局がしのぎを削っていた1950年代のアメリカのテレビ業界が舞台。ある高層ビルの23階の一室に集まった人気コメディア … 続きを読む

【大河ドラマコラム】「麒麟がくる」 第三十三回「比叡山に棲(す)む魔物」光秀を比叡山焼き討ちに導いた運命の歯車

ドラマ2020年11月23日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。11月22日放送の第三十三回「比叡山に棲(す)む魔物」では、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)と比叡山の天台座主・覚恕(春風亭小朝)の同盟に苦杯を喫した織田信長(染谷将太)が、家臣たちに比叡山 … 続きを読む

「派手な衣装からも、どこか憎めないキャラクターとして目に止まれば」ユースケ・サンタマリア(朝倉義景)【「麒麟がくる」インタビュー】

ドラマ2020年11月22日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。個性的な戦国武将が数多く登場する中、本心の読めないキャラクターとして異彩を放っているのが、越前の戦国大名・朝倉義景だ。一時は美濃を逃れた明智光秀(長谷川博己)をかくまい、後には織田信長(染谷将 … 続きを読む

【インタビュー】映画『アンダードッグ』森山未來、勝地涼「この映画が、皆さんの背中を押せるようなものになればいいと思います」

映画2020年11月20日

 多数の映画賞を受賞した『百円の恋』(14)から6年。監督・武正晴、脚本・足立紳らのスタッフが、再びボクシングを題材に、不屈のルーザー=負け犬たちに捧げた映画『アンダードッグ』が、11月27日から公開される。本作で、主人公の崖っぷちボクサー … 続きを読む

page top