エンターテインメント・ウェブマガジン
やりのさばきに関してはまだまだですが、最初に比べるとしっくりできるようになってきました。刃の部分で突くほかにも、反対の部分でつついたりたたいたりといろいろなバリエーションの技があります。大変な部分はありますが、指導して下さる先生も最初は厳しかったのですが、最近はあまり注意されなくなり、信用して下さるようにもなってきたので、今は伸び伸び演じています。少し恥ずかしいのですが、撮影前に自分でもやりを買って、真夜中に公園や家で練習したんですが、きっと通りかかった人は不思議に思ったんじゃないでしょうか(笑)。
クランインの1~2カ月前、空いている時間に1時間半ぐらいですけど、何日かやりました。それ以外に乗馬もあったので、それをやりながらスケジュールを合わせて、練習に行ったり。ビデオを撮ってもらって、それを焼いてもらって家で見直したりしました。
純粋に自分でやりながらもあらためて勉強させていだだいています。歴史は得意ではなかったのですが、勉強し直したらすごく面白かった。この作品をやりながらも、もっといろいろな人物を勉強させていただこうと思いました。それが他の方にも伝わればいいなと思いながら演じています。でも(時代劇に詳しい)ファンの方がいっぱいいますから、そういう方の期待に応えられるようにしなければいけないと思っています。僕はしゃべるシーンが少なく、とにかく暴れていることが多い。それが前半の部分での太兵衛の見せどころだと思っています。
スケールはすごいです。とにかくセットがすごくて、言葉遣いも違うし、現代劇とは違った意味で入り込んでいます。自然に役に入っていける空間にいさせてくれるスタッフさんがいるので、すごく感謝しています。
文章に関して全然分からない部分があるので、「どういう意味だろう?」と思ったり(笑)、調べるのに時間がかかったり。僕は忠実にやりながらも、動きに関してはいろいろ自分からも話は振るようにしています。
戦や合戦の場面で大変なこともあります。相当活躍をしなければならないですし、みんなと同じ演技にならないよう、太兵衛に関しては、数人を相手にしたりやりを投げたり、(周りと)違ったアクションに挑戦させてもらっています。そうすれば見え方も変わってくるかなと思って。そういうところで差をつけたりもしています。
10月に、山奥で撮ってものすごく寒かったです。「なんでこの時期に」と思いました(笑)。でも何度か撮影し、後日、完パケ(完全パッケージ)を見たらすごくいいものになっていたと思います。僕だけやたら脱いでいるんですよ。
僕も最初は理解できませんでした(笑)。このシーンで頑張り過ぎて、やりの先が飛んでいってしまうハプニングがありました。もう一回付け直して、寒い中で撮影し直しました。
馬上でのシーンは結構声を荒らげて出すので、「続け~!」と言ったらそれが馬に届いて、走りだしてしまったことがありました。下で手綱を持ってくれている人がいるんですが、その人も急に走り出してしまって。どうしたんだろうと思っていたらその人も転んでしまって、気付いたら手放しで馬に乗っていたり。そのときは、なんとかうまく乗れました。
本当ですか? うれしいです。あれは僕もやっていて気持ちが良かったんですけど、15人ぐらいがバーッと来て、それを斬っていくというシーン。ゲームでいうなら、戦国無双のような(笑)。先生から「言い出したらきりがないから自由にやってくれ」と言われて、全部自分のアイデアで動きました。
最初は静かな方なのかなと思っていたんですが、たまにおちゃらけたところもあり、そしてすごく男っぽくて色っぽい人。現場ではずっと官兵衛でいるので、僕たちのこともスタッフのことも見ていて、気になったことは話しに行ったり、とても視野が広いです。そういう姿を見ていると、真面目な方だなと思います。あとは、格闘技の資格を持っているので剣術などもいろいろと教えていただいています。僕も興味があってトレーニングもしているのですが、岡田さんはナイフや刀を持ったりするカリ(フィリピンの武術)を何年も続けていらっしゃるので、それにも興味があってお話を聞いたり、護身術なども教えていただいています。僕はテコンドーや空手、ムエタイをやっていて、暴れるアクションシーンに反映させることもあります。
デビューしてからしばらくは、このような男っぽい役が多かったんです。どこからかすごく爽やかな感じの役どころ、純粋な人間(の役)が多くなったので、久しぶりに自分が目指したものに戻れてよかったなとは思います。正直、ようやくたどり着いた。いろいろ経験させていただいた中で、またこういう男っぽいところに戻ってこられたという思いがあります。
映画2025年12月31日
筋肉系スターの最後の生き残り そう考えると、『エクスペンダブルズ』シリーズの現役の傭兵役というのは、ステイサムにとってはむしろ異色と言っていい。多彩な個性や国籍の寄せ集めチームという設定のおかげで、彼のナチュラルな魅力もしっかり際立ってい … 続きを読む
映画2025年12月30日
-どんな点が楽しかったのでしょうか。 舞台や実写作品の場合、役を演じていても、どこか自分が残っているんです。でも、アニメーションは外見が自分と全く異なるので、より強い没入感が味わえて。それがすごく楽しかったです。 -そういう意味では、主人 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年12月29日
映画『うちの弟どもがすみません』やドラマ『リベンジ・スパイ』など、数々の映画やドラマ、舞台で活躍する織山尚大の3年ぶりの主演舞台となる「エクウス」が1月29日から上演される。本作は、実際に起きた事件を基に描かれた、ピーター・シェーファーに … 続きを読む
映画2025年12月28日
【日本映画】 邦画界は、今年も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』『チェンソーマン レゼ篇』『名探偵コナン 隻眼の残像』など、アニメーション作品が興行成績の上位を占めたが、実写映画でも大ヒット作が生まれた。歌舞伎を題材とした … 続きを読む
ドラマ2025年12月26日
▽家族を世話する母 ムン・ソリは、「クイーンメーカー」(23年)や「私たちの人生レース」(同)のように、女性の主体性や自分らしさを打ち出す役を担い、エンパワーメントの姿を体現してきた。だが「おつかれさま」では、“肩書きのない母”を真 … 続きを読む