エンターテインメント・ウェブマガジン
城桧吏(ヘアメーク:中島愛貴)(C)エンタメOVO
原田泰造が主演するドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(=通称「おっパン」)(東海テレビ・フジテレビ系)が好評放送中だ。原田が演じる古い価値観を持ったカタブツのおっさん・沖田誠があるゲイの青年との出会いによって、これまでの『自分の常識』をアップデートしていく物語。男らしさよりもかわいいものが好きで自分自身が何者かに悩む誠の息子・翔役を演じる城桧吏に、本作を通じて伝えたい思いや、17歳の自身が感じている「多様性」などについて語ってもらった。
今までに演じたことがない役柄でしたし、原作漫画の翔はすてきなキャラクターなので、最初は僕でいいのかなという不安もありましたが、新しい自分が発見できるかもしれないとワクワクもしました。原作はキャラクターの個性が豊かで面白く描かれていますし、今の多様性の時代について深く考えるきっかけになりました。台本を読んでも原作のせりふや流れが再現されていて、とても撮影が楽しみでした。
翔は自分の「好き」というものがしっかりとある芯の強い子で、自分の「好き」を貫ける、とても応援したくなるようなキャラクターだと思っています。繊細な子でもあるので、お父さんや友達から何かを言われたときに翔だったらどう思うんだろう? というのを大事に考えながら、感情の揺れ具合いによって、顔の表情や動きを話ごとに細かく変えるよう意識しました。
原作や台本を読んで、沖田翔はどういうキャラクターなのかというのを箇条書きにして、そこから役を作っていきました。翔は「メークが好き」「自分の好きを持っている」「繊細で優しさがある」というように書き出していって、そこから少しずつ理解を深めていきました。
かわいいものが好きなところは似ているのかなと思います。僕自身もかわいいものが好きで、昔から弟と一緒にペンギンのぬいぐるみを集めています。今では家に10個くらいあって、昔からずっといる1匹は撮影やロケに出かけるときに持って行くこともあります。色もパステルカラーが好きなので、例えば学校の授業で何か創作をするときにピンクや薄紫色などを選んで描いたりしています。
メークは初めての挑戦だったのでグロスを塗ったりするのは難しかったです。髪の毛を編み込むシーンもあるのですが、メークさんに教えてもらいながらやってみて、意外と自分は器用なのかもという発見もありました。メークをして鏡に映った自分を見て「あ、かわいくなっている」と思ったりしました(笑)。
泰造さんは現場の雰囲気を明るくしてくれる方です。俳優としての泰造さんは何とも言えない表情など細かいところの表現がすごい方だなと思いました。僕もあんなふうに表現ができたらいいなと思いました。中島颯太さんは僕がボケたときにツッコんでくれたり、話し掛けてくれたり、お兄ちゃんみたいな存在でした。
周りの友達や親戚から「見たよ」という声を掛けてもらったり、「同じようなことを感じた」とか「すごく共感できる」という声をたくさんいただいています。
(C)東海テレビ
映画2025年9月18日
『宝島』(9月19日公開) 1952年、米軍統治下の沖縄。米軍基地を襲撃して物資を奪い、困窮する住民たちに分け与える「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちがいた。 村の英雄でリーダー格のオン(永山瑛太)と弟のレイ(窪田正孝)、彼らの幼なじみ … 続きを読む
2025年9月18日
朝鮮の文化を近代日本に紹介した民藝運動家の柳宗悦や陶芸家の河井寛次郎。彼らが1930年代に見た朝鮮の風景に憧れ、1970年に韓国の農村を訪れたのが写真家の藤本巧さんだ。以来50年以上にわたり、韓国の人々と文化をフィルムに刻み続けてきた。 … 続きを読む
映画2025年9月18日
世界的なスター指揮者のティボ(バンジャマン・ラべルネ)は、突然白血病を宣告され、ドナーを探す中で、生き別れた弟のジミー(ピエール・ロタン)の存在を知り、彼の隠れた音楽的な才能にも気付く。兄弟でありながらも異なる運命を歩んできた2人。ティボ … 続きを読む
映画2025年9月16日
東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む
映画2025年9月12日
ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む