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「ライフ・イン・ザ・シアター」は、これまでのどのお芝居よりも純粋に大切にしたいなと思っている経験です。本当にたくさんのものをもらったので、どの作品に対しても、おそらく生きるということに対しても、大きな実りとなるものをもらっていると思います。ただ、それが経験値としてどのくらい僕の中で積み上がっていて、それを僕自身がどう生かすことができるのかというのは、全く分かりません。一つ言えるのは、いつもならば、舞台に入るときは、“丸腰で、僕は何も武器を持っていない”という感覚があるのですが、今回に限っては、気持ちとしては“僕は何かを持っているんだ”という気持ちで(稽古に)入れると思います。
若さゆえなのかは分からないですが、寝坊がひどかったです(苦笑)。10代の頃は常に眠くて…。歳を重ねると起きられるようになってきたのですが、本当にだめでした。当時、僕は事務所の寮で暮らしていたのですが、僕の部屋には通路に面した窓があったんですよ。寮のみんなが学校に行くタイミングで窓を「コンコン」とノックしてくれて、それでやっと起き上がって、朝ごはんを食べていました。いろいろと試したのですが、窓をノックされるのが1番、起きられたんです。あとは、携帯の着信。着信も絶対に起きられます(笑)。
どのくらい作品と役を愛せるかじゃないかなと思います。どの作品にも愛を持って接することで作品をより好きになるので、より良いものを作れると思います。そうすることで、現場の人たちとも打ち解けて、もっともっと好きになる。もちろん、逆に現場を好きになって作品を好きになるという、順序が違う場合もありますが、いずれにしても作品や役を好きになるというのが僕の1番の原動力です。
「ロミオとジュリエット」は、9月13日~24日に都内・有楽町よみうりホールほか、大阪、富山、愛知、福岡、仙台で上演。
「ロミオとジュリエット」
映画2025年9月1日
『海辺へ行く道』(8月29日公開) 瀬戸内海の海辺の町でのんきに暮らす14歳の高校美術部員・奏介(原田琥之佑)。この町はアーティスト移住支援を掲げ、怪しげなアーティストたちが往来している。奏介とその仲間たちは、演劇部に依頼された絵を描いた … 続きを読む
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-主演の横浜流星さんとは同世代ですが、ご一緒した感想はいかがでしたか。 横浜さんは昨年末、僕が初出場したNHK紅白歌合戦の審査員を務めてくださり、その2カ月後には成田山新勝寺で行われた節分の豆まきでもご一緒しました。今回が3度目の対面とい … 続きを読む
映画2025年8月29日
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舞台・ミュージカル2025年8月28日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼講談は落ちない 「今日の話はオ … 続きを読む
映画2025年8月26日
-同年代の共演者とはアドリブでやり取りをしたこともありましたか。 奏介がテルオたちと大きなオブジェを作るシーンがあって、映画のスピードはずっとゆっくりなのに、あのシーンだけ会話のスピードが速くなるんです。そこで結構アドリブを入れたんですけ … 続きを読む