高杉真宙「作品や役を好きになるというのが1番の原動力」 舞台「ロミオとジュリエット」【インタビュー】

2023年8月19日 / 08:00

―そんなロミオをどう演じようと考えていますか。

 僕なりにまっすぐ演じようと思います。ドラマや映画には「映像のうそ」というのが少なからずあります。できないことをできるように見せることができるんです。それは、そう見せることが芝居の中で重要なことだからですが、舞台ではできることしかできない。誤魔化しようがないですし、できることをできるだけやるしかないんです。なので、まっすぐに演じられたらいいなと思います。

―本作は、悲劇的な結末を迎えるラブストーリーですが、ラブストーリーを演じる上で意識していることはありますか。

 お相手の方とのコミュニケーションです。ラブストーリーは特に、お相手の方と2人のシーンが多くなると思います。そうなったときに、コミュニケーションを取ることで、役としても役以外のところでもカバーし合えるのかなと思います。ラブストーリーって、絶対に2人の間に何かが起こるわけですから、きついことも多いんですよ。僕にできることなんて微々たるものだとは思いますが、役以外のところで少しでもつらくなくなればいいなと思います。

―高杉さんは、役を引きずることはあるんですか。

  僕はないです。やはり、お芝居ですから。それに、役の上で何か嫌なことがあっても、それを引きずってピリピリしていたら周りの人もきっと嫌な気分になると思うので、そうならないように生きていこうと極力、気を付けています。

―ジュリエット役の藤野涼子さんの印象は?

 すごく優しい雰囲気をまとった方だなと感じました。落ち着きがあって安心します。(取材当時)1度だけ読み合わせをさせていただいたのですが、そのときにどの方とも違う藤野さんならではのリズムがあって、それがすごく藤野さんとジュリエットの魅力を引き立てていらっしゃるなという印象がありました。なんとも表現しづらいのですが、どの人とも違うリズムなのに、せりふのリズムを崩しているわけでもないんですよ。僕の勝手なイメージですが、こうした古典作品の場合、伝統的な話し方というのがあり、それをすることによって、リズムにとらわれずに気持ちよく話すことができるんですが、藤野さんはその伝統的な話し方にもとらわれていないんです。すごく不思議で、うらやましいなと思いました。


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