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それでも、「もう一度、瀬名奪還の任務に挑戦する」と元康に申し出る覚悟ができたのは、亡くなった大鼠(千葉哲也)との約束があったからだと思います。きちんと任務をやり遂げて、銭をもらって、妻や子に分けてほしいと言い残して死んでいった大鼠の言葉は絶対守らなければならないし、今度こそ成功させなければならない。とはいえ、再度チャレンジすれば、指揮を取るのは頼りない自分なので、また余計に仲間の命を犠牲にしてしまうかもしれない怖さもある。でもやるしかない…。ずっと悩んで、葛藤して、人との間に挟まるというか。そうした人としての揺らぎが見えるシーンが多いので、人物像も自然と掴みやすかったように思います。
これから1年間続く物語の中で、半蔵の感情が大きく揺れ動いたり、崩れるほど感情が高ぶったり、もしくはしっかり相手の目を見られるほど信頼できる関係性を、正信や家康たちと築けたら…。そんなエピソードが出てきたらいいなと、僕自身も楽しみにしています。
(構成/井上健一)
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