東京03がライブにこだわる理由「ただやっていて楽しい」【インタビュー】

2023年2月7日 / 08:00

 単独公演のチケットは常に即完売、名実ともに日本を代表するコントグループ、東京03。その東京03が、作家のオークラと、芸人、役者、ミュージシャン、アイドルなど、さまざまなカルチャーシーンで活躍する人たちと共に、“もっと自由に”“もっとふざけて”というコンセプトで始めたエンターテインメントショー「東京03 FROLIC A HOLIC」の新作公演が3月4日・5日に開催される。今回、コラボするのは人気ラップユニット、Creepy Nutsだ。公演に向けての思いを東京03(飯塚悟志、角田晃広、豊本明長)に聞いた。

東京03

-今回は、Creepy Nutsに加え、GENTLE FOREST JAZZ BAND、佐久間宣行さんがゲストとして登場することも発表されています。どんな公演になるのでしょうか。

飯塚 実は、僕らも今の段階(取材当時)では全く分からないんです。作・演出のオークラが考えているので。なので、憶測で話しますけど(笑)、多分Creepy Nutsの方をはじめとした豪華なゲストの方がいらっしゃるライブになるのかなと。

角田 確かに、そこまでは情報として出ていますから。

飯塚 以上です(笑)。

-お笑いのライブでこれだけさまざまなジャンルの人たちとコラボをするというのは、なかなかないことですよね。

飯塚 ジャズバンドの皆さんをバックにお笑いをやるなんて、あり得ないようなライブです。これまでは、おぎやはぎや山崎(弘也)、バナナマンさん、バカリズムといった、僕らが若手の頃から気心の知れた芸人さんたちと一緒に、とにかく楽しくやってきたシリーズなのですが、今回は、これまでにないコラボなので、僕たちもどうなるんだろうとワクワクしています。

角田 しかも、会場は武道館ですから。すごいショーになるんじゃないかなって思います。

豊本 これまでも俳優さんやアイドルの方が来てくださることはあったんですが、お仕事をご一緒したことがある方だったんです。今回は、本当に初めてご一緒する方もいらっしゃるので、そういう意味でも楽しみです。

-日本武道館でお笑いをするということに対しては、どんな思いですか。

角田 武道館というと、ライブを見に行く場所でしたし、ミュージシャンの方たちの聖地というイメージがありました。実は、以前に、テレビ番組の企画で、武道館で歌を歌わせていただいたこともあるのですが、今回は東京03でのライブなので、それもまたテンションが上がりますね。武道館でコントをやるなんて考えたこともなかったので。

飯塚 僕は、武道館でコントをやっているんですよ。ドリフターズのお三方と、僕がネタを書いて4人で。

角田 そうだよね、飯塚さんは経験済みだもんね(笑)。

飯塚 そんなにやりづらい場所ではなかったです。経験者から言わせてもらうと。

角田 こんなこと言える人なかなかいないよ(笑)。

飯塚 びびっているみたいだけど、全然大丈夫。しかも、ドリフの皆さんとやっているから、あれ以上の緊張はない。

豊本 すごい状況でやっているよね。やっぱり経験者は違うね(笑)。

-お笑いやコントは、会場が広ければ広いほど難しいのかなと思っていましたが、そんなことはないんですね。

角田 やりやすいっていうんですから、安心しました。ちなみに、その公演は見に行きましたが、観客としても見やすかったですよ。

豊本 僕も、日本武道館にはライブを見に行くこともありますが、すり鉢状になっていて斜面があるので、見る分には見やすいですよね。ただ、やるとなるとね。

-客席との距離は、あまり関係ないものなのですか。

飯塚 いや、ありますよ。コントをやる上で、一番見やすい会場の大きさは、客席が300人くらいだと思います。もっと小さい会場でもいい。その方がやる側も気持ちいいですし、見る側も細かいところまで見られるので、最適なんだと思います。ただ、今回は、オークラが演出をしてくれるので、大きい会場でも見やすいように調整してくれると思います。

-期待しています。東京03は、劇場での活動に重きを置いている印象がありますが、生でコントをやることについては、どんな思いがありますか。

飯塚 お客さんの笑い声がダイレクトに返ってくるのが楽しくてお笑いをやっているところがあるので、ライブが一番楽しいです。こだわりとかそんな大層なものがあるわけじゃなく、ただやっていて楽しいというだけです。

角田・豊本 そうですね。

 
  • 1
  • 2

関連ニュースRELATED NEWS

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

二宮和也「子どもたちの映画館デビューに持ってこいの作品です」『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』【インタビュー】

映画2025年5月17日

 テレ東系で毎週月~金、朝7時30分から放送中の乳幼児向け番組「シナぷしゅ」の映画化第2弾。番組のメインキャラクター「ぷしゅぷしゅ」と相棒「にゅう」が、バカンスで訪れた「どんぐりアイランド」を舞台に繰り広げる冒険をオリジナルストーリーで描き … 続きを読む

【週末映画コラム】異色ホラーを2本 デミ・ムーアがそこまでやるか…『サブスタンス』/現代性を持った古典の映画化『ノスフェラトゥ』

映画2025年5月16日

『サブスタンス』(5月16日公開)  50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス・スパークル(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによってレギュラー番組を降ろされたことから、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、禁断の再生医療「サブスタンス= … 続きを読む

新原泰佑、世界初ミュージカル化「梨泰院クラス」に挑む「これは1つの総合芸術」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年5月16日

 世界中で大ヒットを記録した「梨泰院クラス」が、初めてミュージカル化される。主人公のパク・セロイを演じるのは小瀧望。日本・韓国・アメリカのクリエーターが集結し、さまざまな人種が混じり合う自由な街・梨泰院で権力格差や理不尽な出来事に立ち向かう … 続きを読む

グレッグ・ターザン・デイビス「とにかく、ただ純粋に面白い映画を撮ることだけが、自分たちに与えられたミッションでした」『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』【インタビュー】

映画2025年5月15日

 トム・クルーズ主演の大ヒットスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第8作『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、5月23日の公開に先駆けて17日から先行上映される。前作『ミッション:インポッシブル/デッ … 続きを読む

研ナオコ、認知症のおばあちゃん役で9年ぶりの映画主演「主演女優賞を狙ってます(笑)」岡﨑育之介監督「研さんの人生の奥行きがにじみ出た」『うぉっしゅ』【インタビュー】

映画2025年5月12日

 人生に迷いながらソープ嬢として働く若い女性・加那と、彼女に介護されることになった認知症の祖母・紀江の交流を明るくポップなタッチで描いたユニークな映画『うぉっしゅ』が絶賛公開中だ。  本作で、加那を演じる若手注目株の中尾有伽と共に、紀江役で … 続きを読む

Willfriends

page top