エンターテインメント・ウェブマガジン
最初の「新選組!」(04)のときは、池田屋事件など、有名な出来事は基本的に全部描いていたと思うんです。次の「真田丸」(16)では、有名な出来事を描きつつも、関ケ原の合戦を飛ばしたかと思えば、「そこを描くんだ!?」という驚きがありました。今回の「鎌倉殿」では、そういう部分がより斬新になり、磨きがかかっていたと思います。「なぜこれが起きたのか?」ということを、内側からひも解いていくとでも言えばいいのかな。そこに、三谷さんらしいちょっとしたおとぼけやコメディー的な要素を織り交ぜて。本当に素晴らしかったです。
恐らく、三谷さんにとっては、ああいうシーンこそ「もってこい」の瞬間なんだと思います。普通のドラマだったら、ちょっとシリアスなところからよりシリアスに持って行くのに、三谷さんは「え?」という感じでいったん外して、緊張を緩める。そうかと思えば、「そんなところで?」みたいなときに緊張させ続けたり…。その辺がすごいです。
八重(新垣結衣)さんが川で亡くなったときも、僕が上半身裸になったんですけど、「これ僕、脱ぐ必要あります?」と聞いたんです。川に入るだけなら上はぬれないんだから、どちらかといえば、はかまを脱ぐか、まくり上げた方がいい。そうしたら、「重たくなり過ぎるシーンなので、義村の裸体で、見ている人の気をちょっとそらしたいんだ」って。「そこまで計算しているのか」と驚きました。
僕も「どんなふうに終わるんだろう?」と思っていたんですけど、最終回で義村と義時の関係について言えるのは、非常に面白い形で幕を閉じるということです。2人の関係性がきちんと見えて、お互いふに落ちるようなすごく爽快ですてきなシーンになっています。三谷さんらしいテイストもあり、難易度の高いシーンだと思ったので、演じるに当たっては、普段あまりやらないんですけど、「この辺でこのぐらいのトーンでせりふを言って、ここでもう一個上げて」みたいな感じで、事前に演技を組み立てて臨みました。だから、僕自身も放送が楽しみです。
(取材・文/井上健一)
映画2025年11月21日
-お互いの演技を見て、どのように思いましたか。 岩田 玉季ちゃんはお芝居になると別人みたいになるタイプだと思いました。現場では、テスト勉強も台本読みと一緒にやっていたから、本当に中学生なんだと思いました。でも、板緑の時は、しっかりと大人顔負 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年11月21日
映画やドラマ、アニメなど幅広いメディア展開を遂げてきた人気漫画「DEATH NOTE」のミュージカル版「デスノート THE MUSICAL」が11月24日から上演される。2015年に日本で世界初演された本作は、原作のスリリングな物語を世界 … 続きを読む
ドラマ2025年11月20日
なにわ男子・大西流星と、timelesz・原嘉孝がW主演する「東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ 横浜ネイバーズ Season1」が、2026年1月から放送がスタートする。 本作は、令和版『池袋ウエストゲートパーク』として注目を … 続きを読む
映画2025年11月19日
-アニメーションの声優としての活動が中心ですが、こうした映画の吹き替えとの違いはありますか。 私の個人的な感覚になりますが、マイクの前で自分の心を動かしながら表現をすることは変わらないので、ベースの部分はあまり違いがないと思います。ただ吹 … 続きを読む
インタビュー2025年11月17日
▽キム・ゴウンはユミ役にぴったり –ドラマ化にはどのくらい関わっていますか。 事前にクリエーターと何回かミーティングをしました。物語の順序を入れ替えてみようとか、どこまで表現していいかなどを事前に話し合いました。ウェブトゥ … 続きを読む