「鎌倉殿の13人」北条時政と家族の別れ! 小栗旬、坂東彌十郎ら北条家の面々がコメントを発表

2022年10月3日 / 06:41

 一方、政子役の小池栄子は、父・時政への気持ちについて、「もう一度立ち止まって考えてもらえるようなことを娘としても助言ができたんじゃないかなとか、タラレバの気持ちがたくさんあります」とやや後悔をのぞかせつつも、必死の命乞いが時政の命を救う結果につながったことについては「精いっぱいできることはしたのかもしれないです」と納得している模様。

 さらに小池は、これまで散々時政をたきつけてきた、事の元凶ともいえる義母りく(宮沢りえ)との別れのシーンにも言及した。

 こちらに関しては、「いろんな苦楽を共にしてきたし、許せないこともいっぱいありましたけど、やっぱり悲しかったですね」と複雑な思いをのぞかせつつも、シーン自体には「粋な別れ方だなと思いました」と満足している様子がうかがえた。

 小池と共にりくとの別れのシーンを演じた実衣役の宮澤エマも「どれだけわだかまりがあって、お互いに対していろんな感情を持っていても、あの(頼朝が挙兵したとき、一緒に避難した)伊豆山権現での3人というのが、もしこれだけ政権のいろんな争いに巻き込まれなければ、わりかし和気あいあいと仲よくやっていけた姿というのが、1回はあったので」と語り、「三谷さんはすてきな3人の女性の関係性を書いてくださったなと思いました」と名シーンを生んだ脚本の三谷幸喜を称えた。

(取材・文/井上健一)

北条時政役の坂東彌十郎 (C)NHK

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

「素晴らしい技術も、全ては皆さんを映画の世界に連れていくためのサポートに過ぎないと思っています」『猿の惑星/キングダム』ウェス・ボール監督【インタビュー】

映画2024年5月13日

 現在から300年後、人類と猿の立場が完全に逆転し、猿が独裁支配をもくろむ衝撃的な世界を大胆に描いた「猿の惑星」新サーガの第1章『猿の惑星/キングダム』が公開された。来日したウェス・ボール監督に話を聞いた。 -最初の『猿の惑星』(68)から … 続きを読む

「光る君へ」第十八回「岐路」女にすがる男たちの姿と、その中で際立つまひろと道長の絆【大河ドラマコラム】

ドラマ2024年5月11日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。5月5日に放送された第十八回「岐路」では、藤原道長(柄本佑)の兄・道兼(玉置玲央)の死と、それによって空席となった関白の座を巡る道長と藤原伊周(三浦翔平)の争いが描かれた。  妻・定子(高畑充希 … 続きを読む

【週末映画コラム】映画館の大画面で見るべき映画『猿の惑星/キングダム』/“お気楽なラブコメ”が久しぶりに復活『恋するプリテンダー』

映画2024年5月10日

『猿の惑星/キングダム』(5月10日公開)    今から300年後の地球。荒廃した世界で高い知能と言語を得た猿たちが、文明も言語も失い野生化した人類を支配していた。そんな中、若きノア(オーウェン・ティーグ)は、巨大な帝国を築く独裁 … 続きを読む

「場所と人とのリンクみたいなのものを感じながら見ると面白いと思います」今村圭佑撮影監督『青春18×2 君へと続く道』【インタビュー】

映画2024年5月9日

 18年前の台湾。高校3年生のジミー(シュー・グァンハン)はアルバイト先で4歳年上の日本人バックパッカーのアミ(清原果耶)と出会い、恋心を抱く。だが、突然アミの帰国が決まり、落ち込むジミーにアミはあることを提案する。現在。人生につまずいた3 … 続きを読む

田中泯「日本の政治に対する僕自身の憤りに通じる部分も多かった」世界配信となる初主演のポリティカル・サスペンスに意気込み「フクロウと呼ばれた男」【インタビュー】

ドラマ2024年5月9日

 あらゆるスキャンダルやセンセーショナルな事件を、社会の陰に隠れて解決してきたフィクサー、“フクロウ”こと⼤神⿓太郎。彼は、⼤神家と親交の深かった次期総理候補の息⼦が謎の死を遂げたことをきっかけに、政界に潜む巨悪の正体に近づいていくが…。先 … 続きを読む

Willfriends

page top