「鎌倉殿の13人」北条時政と家族の別れ! 小栗旬、坂東彌十郎ら北条家の面々がコメントを発表

2022年10月3日 / 06:41

 一方、政子役の小池栄子は、父・時政への気持ちについて、「もう一度立ち止まって考えてもらえるようなことを娘としても助言ができたんじゃないかなとか、タラレバの気持ちがたくさんあります」とやや後悔をのぞかせつつも、必死の命乞いが時政の命を救う結果につながったことについては「精いっぱいできることはしたのかもしれないです」と納得している模様。

 さらに小池は、これまで散々時政をたきつけてきた、事の元凶ともいえる義母りく(宮沢りえ)との別れのシーンにも言及した。

 こちらに関しては、「いろんな苦楽を共にしてきたし、許せないこともいっぱいありましたけど、やっぱり悲しかったですね」と複雑な思いをのぞかせつつも、シーン自体には「粋な別れ方だなと思いました」と満足している様子がうかがえた。

 小池と共にりくとの別れのシーンを演じた実衣役の宮澤エマも「どれだけわだかまりがあって、お互いに対していろんな感情を持っていても、あの(頼朝が挙兵したとき、一緒に避難した)伊豆山権現での3人というのが、もしこれだけ政権のいろんな争いに巻き込まれなければ、わりかし和気あいあいと仲よくやっていけた姿というのが、1回はあったので」と語り、「三谷さんはすてきな3人の女性の関係性を書いてくださったなと思いました」と名シーンを生んだ脚本の三谷幸喜を称えた。

(取材・文/井上健一)

北条時政役の坂東彌十郎 (C)NHK

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

グイ・ルンメイ、真利子哲也監督「お互いが思い合うからこそすれ違う。でもそこには愛があるという家族の形を描きたかった」『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』【インタビュー】

映画2025年9月12日

-ルンメイさん、夫・賢治役の西島秀俊さんの印象はいかがでしたか。 ルンメイ 今回西島さんと一緒にお仕事ができたことはとても光栄でした。西島さんは経験豊かな方なので、私は現場でとても安心して演技をすることができました。西島さんがいろんなエネル … 続きを読む

【物語りの遺伝子 “忍者”を広めた講談・玉田家ストーリー】(3)無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力

舞台・ミュージカル2025年9月12日

 YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む

北村匠海 連続テレビ小説「あんぱん」は「とても大きな財産になりました」【インタビュー】

ドラマ2025年9月12日

-小学生の頃、絵画教室に通われていたそうですが、演じる上で役立った部分はありますか。  僕は子どもの頃から、絵画教室に通ったり、自宅では粘土で架空のモンスターを作ったりしていました。そういう創作を楽しむ部分は、嵩に通じるものがありました。前 … 続きを読む

中山優馬「僕にとっての“希望”」 舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~の再始動で見せるきらめき【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年9月11日

-なるほど。そうして前に進んだ先に、どんな未来をイメージしていますか。  先のことはあまり考えていないです。友達たちが家を建てたり、子どもが生まれたりしているのを見ると、そうした未来を自分が持ったらどうなるんだろうなと考えることはありますが … 続きを読む

広瀬すず「この女性たちの化学反応は一体何なんだという、すごく不思議な感覚になります」『遠い山なみの光』【インタビュー】

映画2025年9月9日

-年を取ってからの悦子を見て、いろいろとふに落ちたところがあったと聞きましたが。  そうですね。羊さんの悦子さんを通して見ると、被爆体験にはこういう形もあるのかという痛みを突きつけられるような感じがしました。多分、人それぞれに見え方や感じ方 … 続きを読む

Willfriends

page top