エンターテインメント・ウェブマガジン
1998年のデビュー以来、俳優として活躍しながら、ヨガインストラクターとしても活動する内山理名。知的で、清潔感あふれる雰囲気と、抜群のスタイルは多くの女性が憧れている。そんな内山が、10月1日から放送される、BSテレ東の土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」に店主の夕雨子役で出演する。本作は、自殺の名所から徒歩5分の場所にあるオーベルジュを舞台に、訳ありの人間たちの悲喜劇を描いた人間ドラマ。内山に自身が演じる役柄についてや、本作の見どころ、さらにはヨガを通して感じている死生観などを聞いた。
自殺って、自分の中ではすごく遠い存在に感じていたのですが、原作を読んで、実はすぐ身近にあるものとして捉えて(物語が)進んでいくので不思議な感覚でした。重過ぎない描き方をしているのに、死についても考えさせられる作品で…それがすごく不思議でした。
どこか自分と同じ人間だとは思えないようなほほ笑みをするときがあります。ロケ地に入ったら、その景色の力も借りて、役になってもいきますが、声のトーンや、せりふとせりふとの間を意識することによって、夕雨子という少し変わったように見える存在を作っています。特に、物語の前半は「この人に相談すれば自分も助かるんじゃないか」と思っていただけるように映っていたらいいですね。
この長い髪が、「こんな女性、なかなかいない」という感じを出しているように思います。ですが、先日、原作者の糸井先生とお話をさせていただいたときに、「夕雨子さんは優しい人というイメージを持っているかもしれないけれども、決して優しいわけではないんです」とおっしゃっていたんです。私は“優しい夕雨子さん”というイメージに向かって役を作っていたのですが、「その人に興味がないから優しく見える」と聞いて、なるほどと思いました。ただ、どう演じればそれが伝わるのか、それもまた難しいのですが。もちろん、夕雨子さんがそうなったのは、それまでの人生でいろいろなことがあったからなので、そうした繊細な部分も大事に演じたいと思います。
今、パッと思い浮かんだのは、旅行が好きなので、素晴らしい景色を見て、心と体をリフレッシュしたいです。家族、友人との海外旅行もいいですね。ですが、こうして話していたら、結局、それはあくまでも私の“夢”で、最期だからではないなと気付きました(笑)。死ぬ前にやりたいことは、今の私には分からないのかもしれません。
簡単な言葉に聞こえてしまうかもしれませんが、生きることは“学び”であり“修行”だと思っています。生きていると本当にいろいろなことが起こります。楽しいことだけにフォーカスすることもすてきですが、自分をしっかりと見つめて、生きていることを実感しながら生きていけたらいいですね。ただ、この先このような考えが、私の中でどのように変わっていくのかは分からないですが、さまざまなことを学んで考えが変わるのも「生きている」ということなのかなと思います。
舞台・ミュージカル2025年6月16日
WEST.の濵田崇裕が主演する「歌喜劇/~蘇る市場三郎 冥土の恋~」が、6月30日から上演される。本作は、福田転球が脚本、河原雅彦が演出、濵田が主演を務める「市場三郎」シリーズの3作目。今回は、冥土を舞台に、三郎が女性と出会い、恋に落ちて … 続きを読む
映画2025年6月13日
6月13日から公開となった『きさらぎ駅 Re:』は、2022年にスマッシュヒットを飛ばした『きさらぎ駅』待望の新作続編だ。前作『きさらぎ駅』は、2004年1月8日、“はすみ”と名乗る女性がこの世に存在しない“きさらぎ駅”という異世界駅にた … 続きを読む
映画2025年6月13日
高校3年の夏、美雪の学校に保彦(阿達慶)という少年が転校してくる。ある小説に憧れて300年後からタイムリープしてきたという保彦と秘密を共有することになった美雪は、彼に恋をするが…。松居大悟監督と脚本家の上田誠が初タッグを組み、法条遥の同名 … 続きを読む
映画2025年6月13日
『フロントライン』(6月13日公開) 2020年2月3日、乗客乗員3711人を乗せた豪華客船が横浜港に入港した。香港で下船した乗客に新型コロナウイルスの感染が確認されており、船内では100人以上が症状を訴えていた。 日本には大規模なウイ … 続きを読む
映画2025年6月12日
広島を訪れた謎のアメリカ人観光客と地元の若者たちが出会い、過去と現在が交錯していく様子を描いた、時川英之監督による愛と平和のファンタジー『惑星ラブソング』が6月13日から全国公開される。本作で、主人公のモッチを演じた曽田陵介と、ヒロインの … 続きを読む