エンターテインメント・ウェブマガジン
小栗さんの存在は、僕にとってものすごく大きかったです。思ったような芝居ができず、僕が自信をなくしていたとき、それが伝わったのか、忙しい小栗さんがわざわざ時間を割いて、2人きりで食事に誘ってくれたことがあるんです。そのとき、小栗さんが「自信を持って大地の好きなようにやればいい。自分の芝居に納得できず、言いづらかったら、俺に言ってくれれば、俺が『もう一回やりませんか』って言うから。なんでも言ってくれ」と言ってくださって。
現場を止めることになるので、そんなことは普通なかなか言えませんが、その言葉のおかげでどこか気持ちが吹っ切れて、義時と2人の芝居でも、もっとぶつかっていこうと思えるようになりました。あのときの小栗さんの優しさには、本当に救われました。現場でも、僕の芝居に配慮して「このせりふ、俺がどう言えば、言いやすい?」と、一緒に考えてくださったこともありますし…。小栗さんがいなければ、演じられなかった部分はたくさんあったと思います。
「頼家やばい」という意見もありましたが、その一方で「かわいそう」「切ない」という見方をしてくださる方もいて、頼家の苦悩がきちんと伝わっていることが分かってうれしかったです。
びっくりしたのが、第29回で頼時(坂口健太郎)に“泰時”への改名を命じた場面、僕の振り向く芝居がネットのニュースになったことです。実はあれ、かなり苦戦したんです。監督から「きつくにらんでほしい」と言われていたんですが、何回やっても「もうちょっと怖く」「もうちょっと気持ち悪く」と、なかなかOKが出なくて。小栗さんも「こうやったらいいんじゃない?」といろいろ相談に乗ってくださった結果、出来上がったシーンだったんです。まさか記事になるとは思っていませんでしたが、「シャフ度」と呼ぶことも分かって面白かったです(笑)。
初めての大河ドラマで源頼家という役を演じさせていただき、かけがえのない経験ができました。本当にいい作品に出会えたと心から思っています。ずっと自信が持てず、「これでいいのかな?」と不安を抱えたままやっていましたが、小栗さんをはじめとする共演者の皆さんやスタッフ、監督の皆さんのおかげで演じ切ることができました。皆さんの力で、作品がこんなによくなるんだと改めて実感しました。そういう熱量のある作品に参加できたことが、一番の幸せです。これからも、どんな作品にも熱量を持って取り組んでいくつもりです。
(取材・文/井上健一)
舞台・ミュージカル2026年9月14日
丸山隆平と、演劇団体マームとジプシーの主宰を務め、劇作家・演出家として注目される藤田貴大が企画し、作り上げる舞台「water」が9月27日から上演される。本作は、丸山の記憶の断片を散りばめながら、藤田の視点で見つけた京都という土地、そして … 続きを読む
ドラマ2026年9月13日
-本作では戦国時代の過酷さが描かれる一方で、ユーモアのあるシーンも多いですが、その辺もお二人が空気感を作っているのでしょうか。 その点は、お二人と一緒に現場を引っ張ってくださる蜂須賀正勝役の高橋努さんの存在も大きいです。この作品は、戦国時 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2026年9月9日
1990年に公開されたパトリス・ルコント監督の代表作『髪結いの亭主』が、安田章大主演で初めて舞台化される。原作となる映画は、一人の男の純粋で偏愛的な恋心を描いたフランス映画の傑作。今回の舞台化では、原作映画を大胆にアレンジし、物語を195 … 続きを読む
映画2026年9月4日
「ミニオンズ&モンスターズ」(8月7日公開)★★★ 映画のパロディーが満載 最強最悪のボスを求めて旅を続けるミニオンズがたどり着いたのは、1920年代のハリウッド。西部劇の撮影に乱入したことから映画スタジオに入り込み、人気スターと … 続きを読む
ドラマ2026年8月30日
-劇中では、秀長と秀吉に対する「認めたくないが、認めざるを得ない」という勝家の複雑な心情が見事に表現されていました。秀吉役の池松壮亮さんとのお芝居はいかがでしたか。 仲野太賀さんと池松壮亮さんは、周囲に対する気配りを欠かさない素晴らしい俳 … 続きを読む