エンターテインメント・ウェブマガジン
すごく不思議な感覚でした。この仕事を始めてから、今までこんなに長期間休んだことはなかったですから。ものすごく久しぶりの現場だったので、前の夜は「明日、朝早いな。起きられるかな?」と心配になったり、ロケ弁を食べて「ロケ弁って、こんなだったっけ?」と改めて思ったり…(笑)。せりふを言う前も、ものすごく緊張してしまいました。でもやっぱり、念願の三木組ということもあって、「現場って楽しいな…」と舞い上がっていました(笑)。
自粛期間中、次の作品の準備に追われることもなく、仕事から距離を置けたのは、すごく良かったと思っています。仕事を頂くことのありがたさを、改めて感じることができました。おかげで、今までとはまた違った前向きな気持ちで、現場にいられるようになりました。
役者の仕事は、医者のように誰かを救うわけではないので、こういうとき「何もできないな」とか「必要あるのかな…?」という“ふがいなさ”みたいなものを感じることもあります。それでも自粛期間中、ドラマや映画を見たり、本や漫画を読んだりすることで、私自身も救われた部分があります。生きる上でエンターテインメントが絶対に必要かと言われると難しいところですが、心を保つためにはすごく大事なものなのじゃないかな…と、そこで気付かされました。そう考えると、やっぱりやりがいのある仕事。自分がそこに関われていることに、改めて喜びを感じました。だから、必要としてくれる人がいる限りは、少しでもいい作品を届けられるように、自分ができることを一生懸命やっていこうと思います。
(取材・文・写真/井上健一)
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