【インタビュー】映画『前田建設ファンタジー営業部』高杉真宙「脚本がとにかく面白かった」岸井ゆきの「みんなで小木さんの決めポーズを作りました」

2020年1月30日 / 15:13

 「ロボットアニメ『マジンガーZ』の格納庫を作る!」そんな荒唐無稽な話に真剣に取り組み、現在の技術で実現の可能性を検証し、見積もりまで出すというプロジェクトが存在した。実在の企業・前田建設が広報活動の一環として実施したWEB企画が話題を呼び、書籍化、舞台化を経て、ついに映画化へ。それが、1月31日(金)からロードショーとなる『前田建設ファンタジー営業部』だ。映画化に当たっては、個性豊かなキャストが集結し、仕事に懸ける会社員たちの情熱を笑いで包んだ見事なエンターテインメントに仕上がった。公開を前に、ファンタジー営業部の若手社員、ドイを演じる高杉真宙と、エモト役の岸井ゆきのが、撮影の舞台裏を語ってくれた。

岸井ゆきの(左)と高杉真宙

-最初に台本を読んだときに感じた作品の魅力をお聞かせください。

高杉 上田(誠/脚本家)さんの脚本が、とにかく面白かったです。しかも、濃いキャラクターばかりだったので、僕の演じるドイくんが、そういう周りの人たちにもまれて、どう変化していくのか見てみたい…と。

岸井 小木(博明)さんとは以前、「SICKS」(「SICKS ~みんながみんな、何かの病気~」15)というコントドラマでご一緒したことがあり、すごく楽しかったので、「今回もきっと楽しいことになる!」と思って。でも、台本を読んでみたら、小木さんのせりふがものすごく多い(笑)。「大丈夫かな…?」と、ちょっと心配にはなりましたが、「小木さんなら、全体の空気まで巻き込んでやってくれるはず!」と!

-物語は、小木さん演じるアサガワの発案でファンタジー営業部が誕生し、ドイもエモトも無理やり参加させられ、徐々に興味を示して…という展開です。それぞれの役についてはどんな印象を?

高杉 すごく微妙で難しいんですよね、ドイくんは。全体的に引き気味で、時々突っ込みはするけど、そこに入り込み過ぎることはない…という感じなので。だから本読みのとき、1回目は引いてみて、2回目は皆さんにつられて思い切り入り込んでみたら、どっちも「違う」と言われてしまって(笑)。そのちょうどいいバランスを見つける作業がすごく大変で、(英勉)監督と何度も話し合ったことを覚えています。

岸井 真宙くんは、最後の最後まで一歩引いていないといけない役だったので、大変でしたよね。私は早いうちに、みんなと一緒に積極的に取り組む方に回れたので、楽しかったです(笑)。興味がなくて引いているときと、興味を持った後でお芝居のメリハリもつけられましたし。

-劇中では、アサガワがリーダーとしてファンタジー営業部を引っ張っていきますが、現場も小木さんが引っ張っていく感じだったのでしょうか。

高杉 ドイくんは一歩引いたところから見ていて、最後に輪の中に入っていくようなキャラクターだったので、皆さんにすごく引っ張ってもらったと思います。小木さんはもちろん、上地(雄輔/ベッショ役)さんにも、本多(力/チカダ役)さんにも、岸井さんにも。皆さんのおかげで、最後に無理なくそのテンションに合わせて入っていくことができた気がします。

岸井 小木さんは「お芝居は、あまり経験がないから」と言って、分からないことをいろいろ質問してくれたんです。「ここどうしたらいいかな?」「振り向いてから言った方がいいかな?」みたいな感じで。役者だと、そういうふうに聞いてくる人はなかなかいないんですけど。だから、みんなで一緒に「小木さんの決めポーズ」みたいなものも作りました(笑)。コントで見ている小木さんと全然違っていたので、すごく面白かったです。

高杉 僕は普段、バラエティー番組に出ている方とご一緒する機会が少ないんですけど、小木さんと一緒にお芝居してみて、すごく不思議な感じがしました。小木さんは、休憩時間もずっとしゃべっていて、黙っていると「しゃべりたくないの?」と言われたり…。おかげで楽しかったし、得るものも大きかったですけど、手に入らないぐらい強烈な部分もたくさんあって(笑)。「これ、どう頑張っても、僕には手に入れられないよな」みたいな(笑)。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【映画コラム】戦争が終わった後に残るものは…『ハート・オブ・ビースト』『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』

映画2026年9月25日

『ハート・オブ・ビースト』(9月25日公開)  かつて陸軍特殊部隊で生死を共にした退役軍人のジェームズ(ブラッド・ピット)と、元軍用偵察犬で義足のオーディン。戦場を離れた現在も、彼らは相棒として深い絆で結ばれていた。  ところがアラスカ上空 … 続きを読む

市川團十郎、市川新之助「こういう形で記録に残せたのは非常によかったと思います」【インタビュー】『襲名』

映画2026年9月24日

 十三代目市川團十郎白猿の襲名と八代目新之助の初舞台を正面から捉えた、三池崇史監督のドキュメンタリー映画『襲名』が、9月25日から全国公開される。映画の公開を前に、團十郎、新之助親子に話を聞いた。 -まず、映画を見て感じたことから伺います。 … 続きを読む

尾上松也「金田一耕助を演じる喜びがふつふつと」奥智哉「今の時代にふさわしい作品に」名作ミステリー映画で共演『八つ墓村』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 横溝正史原作の名作ミステリーが、令和の時代によみがえる!これまで繰り返し映像化されてきた『八つ墓村』が装いも新たに映画化され、9月18日から全国公開となる。  岡山県の山奥にひっそりとたたずむ八つ墓村で起きる連続殺人の謎に、名探偵・金田一 … 続きを読む

有村架純、石田ひかり、姫野花春「見終わった後ですごく幸せな気持ちになれる映画です」『さとこはいつも』【インタビュー】

映画2026年9月18日

 沖田修一監督が、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」という女性の人生が交差していく様子をオリジナルストーリーで描いた『さとこはいつも』が、9月18日から全国公開。本作で、35歳の沙都子を演じた有村架純、55歳の里子を演じた石田ひかり、 … 続きを読む

見上愛「樹里ちゃんは周りを安心させる空気感を持っている」上坂樹里「愛さんが私を直美にしてくれました」主演の2人が撮影を振り返る【連続テレビ小説「風、薫る」インタビュー】

ドラマ2026年9月17日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「風、薫る」。田中ひかるの著書『明治のナイチンゲール 大関和物語』を原案に、明治時代、当時まだ知られていなかった看護の世界に飛び込んだ一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)という2人のナースの冒険物語 … 続きを読む

page top