「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」最終回直前! 脚本家・宮藤官九郎&チーフ演出・井上剛「『いだてん』と出会えて良かった」

2019年12月15日 / 10:36

 本日、最終回を迎える大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」。放送を前に、全47回の脚本を執筆した脚本家の宮藤官九郎とチーフ演出の井上剛がコメントを発表した。

田畑政治役の阿部サダヲ

 まず「歴史の資料を基にドラマを描くのは、僕にとってチャレンジでした」と語った宮藤は、続けて「残されている膨大な資料は、たくさんのヒントが得られたと同時に、足かせにもなりました。とはいえ、当然、記録に残っていない部分もたくさんあり、そこは自分で埋めていっていいと都合よく解釈して描いたシーンもたくさんあります」と、史実を基に物語を作る難しさについて説明した。

 同時に、執筆の参考にした資料を「ドラマを描くときのヒントであり、材料みたいなものを与えてくれるもの」と表現し、脚本家としての大河ドラマの魅力を「これとこれを組み合わせたらどうなるだろう?って、自分で考えていく感じです。そのなかに架空の人もいて、絶対に交わらないはずの金栗(四三)さんと(古今亭)志ん生が間接的につながるという。それは架空の人物を配置したからこその面白さ」と語る。

 長期にわたった執筆については、当初は「『最後まで書き終わらないうちに体を壊したらどうしよう』という怖さもありました」としながらも、「全てを終えた今振り返ると、やっぱりいい経験でした」と充実した時間を過ごした様子。

 さらに、「年を取ったらここまで情報処理ができなかったと思うし、逆に若かったらもっと自分を出したくなって、実在の人物よりも自分の頭で考えたことを優先したくなっちゃったかもしれません」と脚本執筆のタイミングについても言及。「この年齢で、この体力で『いだてん』と出会えてよかったなと思います」と語って締めくくった。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

 山崎育三郎が主演するミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が2027年1月8日から上演される。本作は、ジョニー・デップ主演で2004年に公開された映画『Finding Neverland』(邦題『ネバーランド』)を元に作られたミュ … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「ディスクロージャー・デイ」(10月1日公開)★★★★ 宇宙人の存在を知った人類は…  地球外生命体を巡る秘密と、その開示に迫るスティーブン・スピルバーグ監督のSFサスペンス。「未知との遭遇」から約50年。宇宙からの来訪者を描いてきた監督が … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

 1983年に公開されるや否や観客の熱狂的な支持を集めた『竜二』。直後に主演・脚本の金子正次が急逝したことも重なり、伝説的作品として時代を超えて語り継がれてきた。その伝説が、新たに『RYUJI 竜二』として令和の現代によみがえる(10/30 … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

 横浜流星が主演するドラマ「LOST10」が、毎週金曜午後10時からTBS系で放送中だ。本作は、横浜と映画『国宝』以来の再タッグとなる奥寺佐渡子氏が脚本を担当し、「Nのために」「最愛」などを手掛けた塚原あゆ子監督らのチームが制作するヒューマ … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

 桐谷健太が主演する舞台、PARCO PRODUCE 2026「聖地X」が、11月5日から上演される。本作は、SFやホラー、怪談など“目に見えないもの”との関わりから人間の本質を描いてきた劇作家・演出家で、劇団イキウメ主宰の前川知大の代表作 … 続きを読む

page top