「関東大震災後、孝蔵や小梅と一緒に夜を過ごすシーンでは、自然に感情が湧き上がってきました」峯田和伸(清さん)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年6月23日 / 20:50

-清さんは走る場面もありますが、走る練習は?

 2年ぐらい前からジムに通って練習していました。実際に浅草で人力車を借りて、街を走ったりもしています。ただ、中腰で走るのになかなか慣れず、腰にきましたが…(笑)。研修という形だったので、お客さんは乗せませんでしたが、実際にはお客さんを乗せて、その遠心力を使った方がスムーズに走れるようです。そのちょうどいいポイントを見つけるのが難しかったです。

-清さんは、何かと孝蔵の世話を焼く一方で、四三とも出会い、両者をつなぐ役割を担っていましたね。

 落語家としてなかなか芽が出ず、クサっている孝蔵にハッパをかけたり、オリンピックの敗戦で落ち込んでいる四三を激励したりするのが清さん。2人とも、将来は大きなことを成し遂げる人物ですが、若い頃はそういうふうに地元の人たちから勇気づけられたこともあったのかな…と思いながら演じていました。そういう役割は、やりがいがあります。

-演じている中村勘九郎さん、森山未來さん、それぞれの印象は?

 どちらも圧倒されます。片や走り、片や落語をしっかりと身に付けて、形がきちんとできている。休憩中など、世間話をしているときは普通の青年という印象ですが、いざ本番になると、2人ともガラッと変わる。すごいな…と。

-第2部への期待を。

 清さんと小梅は腐れ縁みたいなもので、気が付いたら一緒にいたという関係。ただの庶民で偉くなるわけでも、有名になるわけでもない。そんな2人が、これから大正、昭和と激動の時代を歩んでいく中で、ささやかでもいいから、幸せに暮らしていってくれたらいいですね。

(取材・文/井上健一)

清さん役の峯田和伸

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

山崎育三郎「一番、自分に近い存在」 ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」が伝える「解釈力」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月31日

-改めて、この作品の魅力はどんなところにあると感じていますか。  僕は、生きていく中で「解釈力」が大事だなと思っています。生きているといろいろなことが起きますよね。大変な状況や苦しいこと、大失敗もある。でも、起こった事実は変えられなくても、 … 続きを読む

【映画コラム】10月の公開映画から

映画2026年10月31日

「クジラに落ちた男」(16日公開)★★★ 父を知り、父を乗り越える  巨大なマッコウクジラに丸のみにされた17歳のジェイ(オースティン・エイブラムス)が、亡き父の教えを頼りに脱出を図る。ブライアン・ダッフィールド監督が描くのは、「ピノキオ」 … 続きを読む

柳楽優弥「川栄さんと真剣に作品に向き合ってきた」川栄李奈「柳楽さんを信頼しています」共演4度目の2人が伝説的作品に挑む『RYUJI 竜二』【インタビュー】

映画2026年10月30日

-以前お話を伺った際、柳楽さんはご自身のお芝居について「以前は自分を役に寄せていくやり方をしていたが、『浅草キッド』の後からは、自分のパーソナルな部分を役に反映させて演じるようにしている」というお話をされていました。今回、竜二という役に対し … 続きを読む

横浜流星に「流星をよろしく」の声続々 『国宝』脚本家・奥寺佐渡子が「LOST10」で感じた愛される人柄【インタビュー】

ドラマ2026年10月30日

-小駒と直の掛け合いで工夫したことはありますか。  小駒と直は年齢も職業も育ちも違い、仲良くなれる要素も、バディになれる要素も全くないと思ったので、まず2人の共通点を考えました。刑事も保険調査員も、被害者や遺族が一日でも早く安心できるように … 続きを読む

桐谷健太、「聖地X」で5年ぶりの舞台に挑む 「きっといろいろな刺激を受け、新たな感覚に出会える」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年10月30日

-5年前の「醉いどれ天使」以来の舞台出演となりますが、舞台にまた立ちたいという思いはずっとあったのですか。  お話をいただけるならと思っていました。ただ、役者は見てくださる方がいて、やりましょうとおっしゃっていただいてできるので、舞台に立つ … 続きを読む

page top