「『アシガール』で過酷な場所を走った経験があるので、まだまだ余裕で走れます(笑)」黒島結菜(村田富江)【「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」インタビュー】

2019年6月9日 / 20:50

 いよいよ女子スポーツの黎明期に突入した大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」。その中心となって活躍するのが、東京府立第二高等女学校で女子のスポーツ教育を開始した金栗四三(中村勘九郎)の教え子・村田富江だ。数々の競技会で好成績を残すとともに、自作のテニスのユニフォームも話題となり、アイドル的人気を獲得。だが、人前で素足になって走ったことが物議を醸し…。今では信じられないようなエピソードが次々と飛び出し、その内容には驚くばかりだ。演じる黒島結菜が、撮影の舞台裏、役を通して感じたことなどを語ってくれた。

村田富江役の黒島結菜

-四三と出会ってスポーツに目覚めた富江は、自作のユニフォームがきっかけとなり、スポーツ界のアイドル的存在となります。演じてみた感想は?

 自分たちが作ったユニフォームが百貨店に展示され、商品化までされるなんて、今でもすごいこと。富江自体は架空の人物ですが、当時、同じようにアイドル的な人気を集めて、手作りのユニフォームが百貨店で商品化された女子スポーツ選手がいたそうです。そう考えると、その方たちが一体どれほど新しいことをしたのかと…。本当にすごいと思います。

-衣装のユニフォームを着てみた感想は?

 かわいかったです(笑)。当時の資料を参考に新しく作ったものですが、えりの付いた真っ白なワンピースで、ボタンがアクセントになっていて、フレアのスカートというデザイン。ものすごくテンションが上がりました。こういうすてきな衣装を着ると、同じスポーツをやるにしても、気持ちがグッと高まります。見た目重視で、運動には適していないような気もしましたが(笑)。でも、見た目から入るのも悪くないなと。そういうことは、今も昔も変わりませんね。

-富江はいろいろなスポーツをする場面がありますが、トレーニングはどのように?

 テニスについては、女学校の同級生役4人と菅原小春(人見絹枝役)さんが一緒に、撮影の1カ月ぐらい前から週に1回程度の練習を続けました。昔のテニスのラケットは今よりも小ぶりで、バドミントンのラケットに似ているんです。私は中学校までバドミントンをやっていたので、構えがバドミントン風にならないよう、見え方に気を付けて指導していただきました。他にも、やり投げや走り高跳び、ハードル走など1日かけて練習しています。

-富江は走る場面も多いですが、黒島さんは「アシガール」(17)でも見事な走りを披露していましたね。

 「アシガール」では、山道や川の中といったかなり過酷な場所を、しかも靴ではなくわらじを履いて走っていました。今回は、きちんとしたグラウンドで、靴も靴下も履いて走れるので、私の中ではかなりレベルアップした印象です(笑)。皆さん、「体を張って、大変そう」と心配してくれますが、「アシガール」で過酷な経験をしているので、これぐらいなら全然余裕です。もともと、走ることは好きですし、「まだまだいくらでも走れる。転ぶお芝居でも、何でも大丈夫!」ぐらいの気持ちでいます(笑)。

-ちなみに今回、「アシガール」で父親役だった古館寛治さんも、可児徳役で出演していますね。

 一度お会いする機会があり、「また一緒にやることができてうれしい」とおっしゃってくださいました。

-富江たちは、スポーツに目覚めたことで、当初反発していた四三を慕い始め、「パパ」とまで呼ぶようになりました。富江と四三の関係については、どんなふうに感じていますか。

 普通、先生を「パパ」とは呼びませんよね(笑)。でも、事実だそうです。四三さんには、ちょっとかわいらしい部分もあるので、そういうところが女子には魅力的に映るのかもしれません。しかも、向こうが一生懸命ぶつかってきてくれる分、こっちも思いが伝えやすいですし。お互いの信頼関係があればこそですが、単なる「先生と生徒」というだけでないそんな関係性はすごくいいなと。私も高校時代、なんでも話せる仲のいい先生がいたことを思い出しました。昔の先生はとても偉くて、生徒から遠い存在というイメージがありましたが、当時もこういうふうに接してくれる先生がいたことを知り、うれしくなりました。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

富田望生「とにかく第一に愛を忘れないこと」 村上春樹の人気小説が世界初の舞台化【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月30日

 今期も三谷幸喜の「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」に出演するなどドラマや映画で注目を集め、舞台やさまざまなジャンルでも活躍する富田望生。その富田が、2026年1月10日から上演する舞台「世界の終りとハードボイルド・ワンダ … 続きを読む

【映画コラム】実話を基に映画化した2作『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』『栄光のバックホーム』

映画2025年11月29日

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』(12月5日公開)  太平洋戦争末期の昭和19年。21歳の日本兵・田丸均(声:板垣李光人)は、南国の美しい島・パラオのペリリュー島にいた。漫画家志望の田丸はその才能を買われ、亡くなった仲間の最期の雄姿を遺族 … 続きを読む

氷川きよし、復帰後初の座長公演に挑む「どの世代の方が見ても『そうだよね』と思っていただけるような舞台を作っていきたい」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2025年11月29日

 氷川きよしが座長を務める「氷川きよし特別公演」が2026年1月31日に明治座で開幕する。本作は、氷川のヒット曲「白雲の城」をモチーフにした芝居と、劇場ならではの特別構成でお届けするコンサートの豪華2本立てで贈る公演。2022年の座長公演で … 続きを読む

岸井ゆきの「夫婦の“切実さ”が描かれている」宮沢氷魚「すごくやりがいがありました」すれ違っていく夫婦役で初共演『佐藤さんと佐藤さん』【インタビュー】

映画2025年11月28日

 大学で出会った佐藤サチと佐藤タモツはたちまち意気投合し、一緒に暮らし始める。ところが卒業後、弁護⼠を⽬指すタモツは司法試験に失敗。独学を続けるタモツに寄り添うため、サチも司法試験に挑むが、数年後、合格したのはサチだった。結婚、出産を経て弁 … 続きを読む

28歳で亡くなった阪神タイガースの元選手の実話を映画化! 松谷鷹也「横田慎太郎さんのことを知っていただきたい」前田拳太郎「誰かの背中を押す作品になるはず」『栄光のバックホーム』【インタビュー】

映画2025年11月28日

 プロ野球、阪神タイガースの将来を担う選手として期待されながらも、21歳で脳腫瘍を発症して引退、その後も病気と闘いながら講演会活動などを続け、2023年に28歳で亡くなった横田慎太郎の生きざまを描いた『栄光のバックホーム』が、11月28日か … 続きを読む

Willfriends

page top