エンターテインメント・ウェブマガジン
いよいよ女子スポーツの黎明期に突入した大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」。その中心となって活躍するのが、東京府立第二高等女学校で女子のスポーツ教育を開始した金栗四三(中村勘九郎)の教え子・村田富江だ。数々の競技会で好成績を残すとともに、自作のテニスのユニフォームも話題となり、アイドル的人気を獲得。だが、人前で素足になって走ったことが物議を醸し…。今では信じられないようなエピソードが次々と飛び出し、その内容には驚くばかりだ。演じる黒島結菜が、撮影の舞台裏、役を通して感じたことなどを語ってくれた。
自分たちが作ったユニフォームが百貨店に展示され、商品化までされるなんて、今でもすごいこと。富江自体は架空の人物ですが、当時、同じようにアイドル的な人気を集めて、手作りのユニフォームが百貨店で商品化された女子スポーツ選手がいたそうです。そう考えると、その方たちが一体どれほど新しいことをしたのかと…。本当にすごいと思います。
かわいかったです(笑)。当時の資料を参考に新しく作ったものですが、えりの付いた真っ白なワンピースで、ボタンがアクセントになっていて、フレアのスカートというデザイン。ものすごくテンションが上がりました。こういうすてきな衣装を着ると、同じスポーツをやるにしても、気持ちがグッと高まります。見た目重視で、運動には適していないような気もしましたが(笑)。でも、見た目から入るのも悪くないなと。そういうことは、今も昔も変わりませんね。
テニスについては、女学校の同級生役4人と菅原小春(人見絹枝役)さんが一緒に、撮影の1カ月ぐらい前から週に1回程度の練習を続けました。昔のテニスのラケットは今よりも小ぶりで、バドミントンのラケットに似ているんです。私は中学校までバドミントンをやっていたので、構えがバドミントン風にならないよう、見え方に気を付けて指導していただきました。他にも、やり投げや走り高跳び、ハードル走など1日かけて練習しています。
「アシガール」では、山道や川の中といったかなり過酷な場所を、しかも靴ではなくわらじを履いて走っていました。今回は、きちんとしたグラウンドで、靴も靴下も履いて走れるので、私の中ではかなりレベルアップした印象です(笑)。皆さん、「体を張って、大変そう」と心配してくれますが、「アシガール」で過酷な経験をしているので、これぐらいなら全然余裕です。もともと、走ることは好きですし、「まだまだいくらでも走れる。転ぶお芝居でも、何でも大丈夫!」ぐらいの気持ちでいます(笑)。
一度お会いする機会があり、「また一緒にやることができてうれしい」とおっしゃってくださいました。
普通、先生を「パパ」とは呼びませんよね(笑)。でも、事実だそうです。四三さんには、ちょっとかわいらしい部分もあるので、そういうところが女子には魅力的に映るのかもしれません。しかも、向こうが一生懸命ぶつかってきてくれる分、こっちも思いが伝えやすいですし。お互いの信頼関係があればこそですが、単なる「先生と生徒」というだけでないそんな関係性はすごくいいなと。私も高校時代、なんでも話せる仲のいい先生がいたことを思い出しました。昔の先生はとても偉くて、生徒から遠い存在というイメージがありましたが、当時もこういうふうに接してくれる先生がいたことを知り、うれしくなりました。
映画2025年9月16日
東日本大震災から10年後の福島を舞台に、原発事故で引き裂かれた家族と青春を奪われた若者たちの姿を描いた『こんな事があった』が9月13日から全国順次公開中だ。監督・脚本は、『追悼のざわめき』(88)などで日本のみならず世界の映画ファンから支 … 続きを読む
映画2025年9月12日
ニューヨーク・ブルックリンで暮らすアジア人夫婦を主人公に、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦の秘密が浮き彫りとなり家族が崩壊していく姿を、全編NYロケで描いた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』が、9月12日から全国公開され … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月12日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼無鉄砲小僧、恐れを知らぬ行動力 … 続きを読む
ドラマ2025年9月12日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「あんぱん」。『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと妻・暢の夫婦をモデルにした柳井のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)夫婦の戦前から戦後に至る波乱万丈の物語は、ついに『アンパンマン』の誕生にたどり着いた。 … 続きを読む
舞台・ミュージカル2025年9月11日
中山優馬が主演する舞台「大誘拐」~四人で大スペクタクル~が10月10日に再始動する。本作は、天藤真の小説「大誘拐」を原作とした舞台で、2024年に舞台化。82歳の小柄な老婆が国家権力とマスコミを手玉に取り、百億円を略取した大事件を描く。今 … 続きを読む