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東出 やっぱりすごいなと…。その一言です。木暮はややとぼけたところのある人物なので、最初はしばらくそういう芝居が続きました。でもその後、初めて一対一で向き合うシーンを撮影したときは、それまでと全く違う熱を感じたんです。真剣に目と目を合わせる芝居をしてみたら、まるで心臓を殴られたような気持ちになって…。
瀬々 松重さんには何度か僕の作品にも出てもらっていますが、天使のような面と悪魔のような面がある。そんな持ち味が、木暮という人物にも生きています。守護天使のように「頑張れよ!」と佐伯を応援しながら、時には悪魔のようなささやきもする…。そういう両面性のある不可思議な存在感は、松重さんならではです。
東出 瀬々監督はこれまで『ヘヴンズ ストーリー』(10)や『64-ロクヨン-(前編/後編)』)、『友罪』など、犯罪を扱った作品をいくつも手掛けてきました。ただ今回は、そのいずれとも違った作品に仕上がっています。瀬々監督の下、みんなが同じ方向を向いて作った作品で、僕もその一体感を肌で感じながら演じていました。そういう空気も含めて、ドキュメンタリーのような雰囲気のある作品になったのではないでしょうか。
瀬々 “復讐”という視点から犯罪の被害者と加害者、それぞれの問題に迫るというテーマはとても現代的です。とはいえ、それだけにとどまらず、犯罪を通して現代を生きる人々の姿を描いた奥行きのある作品になったと思います。俳優の演技にも力があるので、登場人物たちのエモーションは視聴者の方にも伝わるはず。それが人の温かさなのか、人生の試練なのかは分かりません。いずれにしても、深みのある人間ドラマとして、皆さんに何かを感じてもらえたらうれしいです。
(取材・文・写真/井上健一)
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