【インタビュー】『としまえん』北原里英、競争社会のアイドルグループを卒業して“焦りがちな自分”から解放!「びっくりするぐらい明るくなった」

2019年5月10日 / 16:57

 AKB48グループを卒業後、初のホラー映画主演を務める北原里英は今、女優としての新しい人生に胸躍らせている。アラサーでのリスタートに複雑な思いを抱えながらも充実した日々を送る北原が、現在の心境を赤裸々に語ってくれた。

北原里英

-昨年4月にAKB48グループを卒業して約1年がたちましたが、ご自身の中ではどう変化しましたか。

 女優になりたくて芸能界に入ったので、卒業して、お芝居に集中できる環境になったからか、私ってこんなだった?とびっくりするぐらい明るくなりました。一人だと今まで以上に仕事に対する責任を感じますが、やりがいがあって充実しています。

-開放的になった感じですか。

 そうですね。今までは人生に焦っていましたが、常に競わなきゃいけない環境から少し解放された気持ちで、自分らしく伸び伸びと生きたいと思うようになりました。衣装だった制服からの解放も大きいです。昔は、「何歳までにこれをやらないと売れない」とか、「制服が着られるうちに学園ものをやりたい」とか考えていたけど、もう制服を着る年でもないし(笑)、そもそも着る機会もなくなり、そういう焦りもなくなりました。

-でも、今回の女子高校生役は全く違和感がなかったですよ。あとから北原さんが27歳だと知って驚きました。

 本当ですか? でも正直、自分でも想像以上にイケたな!と感じています(笑)。そうは言っても、もうアラサーなので、おそらく最後の制服姿になると思います。そこも映画の見どころです!

-開放的になった半面、環境の違いで戸惑うことはないですか。

 卒業したときにゼロからスタートしようと決めて、私が卒業した頃にデビューした女優さんと同じテンションでしゃべっていたことがあったんですが、その子がドラマ「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」に出演しているのを見て、土俵が違うことに気付きました(笑)。私も「3年A組」に出るぐらいフレッシュな気持ちだったけど、現実は違うし、年を重ねてから卒業しちゃったな…とたまに思います。

-以前、ご自身を“計画派”とおしゃっていましたが、卒業時期は計画通りではなかったのでしょうか。

 もともとAKB48は芸能界で活躍するためのステップとして存在していたので、卒業のことはずっと考えていましたが、こんなに長くいるとは思っていませんでした。何かの区切りがついたときに卒業したかったけど、それがずっと見つからなくて悩んでいました。そんな中、NGT48への移籍や、自分たち5期生の10周年という区切りがあったので、ようやく卒業の決心がつきました。そのタイミングは遅かったかもしれないけど、アイドルとしての10年があっての今なので、悪くない人生だと思います!

-そんな北原さんが主演するのは、東京都の老舗遊園地「としまえん」の全面協力のもと、同地にまつわる“呪いのうわさ”に翻弄される仲良し女子高生たちの姿を描いた映画『としまえん』。以前、ホラードラマ「劇場霊からの招待状」(15)にも出演されていましたね。

 はい。目が丸くて驚いたときの見開き具合には自信があるので、ホラーは向いている方かもしれません(笑)。演技力に自信があるわけではないですが、ドラマの撮影時に監督がすごく褒めてくださったので、とてもうれしかったです。

-撮影で苦労したことはありますか。

 実際に怖い体験をしているわけではない中で、全力で叫ぶことは難しかったし、自分の殻を破らないとできないのでドキドキしました。ミラーハウスの中での撮影も、道順を全然覚えられなくて苦労しました。あと、人が見えない何かに引きずられるシーンは人力で撮影したので、引きずっているスタッフさんが大変そうでした(笑)。

-呪いよりも怖い女子グループ内の人間関係も見どころですが、同じ女性として共感できますか。

 “女子あるある”ですよね。グループのどのポジションに立つかは違っても、女子ならみんな一度は心当たりがあるような出来事を描いていると思います。

-北原さん演じる早希のほか、リーダー的存在の杏樹(小島藤子)、オタク気質の千秋(浅川梨奈)、妹ポジションの亜美(松田るか)、ムードメーカーのかや(さいとうなり)、いじめられる由香(小宮有紗)がいますが、北原さんはどのタイプでしょうか。

 早希に近くて、周囲には優等生に見える、どっちつかずの八方美人です(笑)。だから、役に入るのは難しくはなかったです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【インタビュー】「女の一生」大竹しのぶ&高橋克実&段田安則&風間杜夫「一言一言がじんわりとお客さんの心に染みわたっていく作品に」

舞台・ミュージカル2020年10月20日

 昭和20年、終戦直後に森本薫が書き下ろし、杉村春子が初演した「女の一生」。杉村は、その生涯で、947回にわたって主人公の布引けいを演じ、観客から圧倒的な支持を得た。今回、その布引けい役に大竹しのぶが初めて挑む。段田安則が、けいが拾われる堤 … 続きを読む

【芸能コラム】「麒麟がくる」 新章「京~伏魔殿編」の波乱を予感させた第二十八回「新しき幕府」における足利義昭の姿

ドラマ2020年10月19日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「麒麟がくる」。10月18日放送の第二十八回「新しき幕府」では、織田信長(染谷将太)と共に上洛を果たした足利義昭(滝藤賢一)が将軍に就任。光秀(長谷川博己)も幕臣に加わり、幕府の新体制が始動するが…という展開 … 続きを読む

【インタビュー】映画『彼女は夢で踊る』加藤雅也「低予算の地方の映画に出るときは、普段とは違うキャラクターが演じられることに意義がある」

映画2020年10月19日

 広島の老舗ストリップ劇場に閉館の時が迫っていた。社長の木下(加藤雅也)は、過去の華やかな時代や、自らの若き日(犬飼貴丈)の恋に思いをはせる。『シネマの天使』(15)で、閉館する実在の映画館を描いた時川英之監督が、今回は広島に実在するストリ … 続きを読む

【インタビュー】舞台「フリムンシスターズ」松尾スズキ「人を前にして笑わせたい、ということにこだわっているんだと改めて思いました」

舞台・ミュージカル2020年10月18日

 松尾スズキが、作・演出を務めるCOCOON PRODUCTION 2020「フリムンシスターズ」が10月24日から開幕する。本作は、故郷・沖縄での忌まわしい過去を記憶から消し去り、東京の西新宿で暮らす女と、そこで出会った絶不調のミュージカ … 続きを読む

【インタビュー】 ドラマ「マリーミ―!」久間田琳加&瀬戸利樹 ニート×国家公務員の“結婚”を演じて「結婚したくなりました!」

ドラマ2020年10月17日

 雑誌『Seventeen』の専属モデルとして人気の久間田琳加と俳優の瀬戸利樹が出演し、現在放送中のドラマ「マリーミ―!」(ABCテレビ・テレビ朝日系)。本作は、架空の法律「ニート保護法」のもと、強制的に結婚することになったニートの女性・陽 … 続きを読む

page top