エンターテインメント・ウェブマガジン
その中で、「大久保卿」と呼ばれるようになったのは、僕にとって大きなことでした。今で言えば、総理大臣。その責任をものすごく感じました。ただその分、大久保には強い焦りもあったのではないかと。だからこそ、全国各地から集まった政府の重鎮たちに厳しく接し、「佐賀の乱」を起こした江藤新平に至っては、処刑までしている。日本を豊かにするためには、そこまでしてでも海外の思想を取り入れ、文明を発達させていかなければいけないと考えていた。そういう背負ったものの重さを改めて感じました。
西郷と2人のシーンは、いつも楽しみでした。僕にとって芝居の面白さとは、「本番での衝動をどれだけ素直に出せるか」ということ。亮平くんとの場面では、それがいつも以上にできるんです。しかも、1年以上見守っていると、疲労の程度や完璧なせりふ覚えなど、日々の亮平くんの姿を通じて、感受性も研ぎ澄まされていく。そうすると、ちょっとした息の吐き方や目の動きからも、機微を感じるようになってきて…。
現場に向かうときは、僕の方からも声を掛けて士気を高め合うなど、いろいろなことを分かち合いながらこれまでやってきました。ただ、背負っているものは亮平くんの方が僕よりずっと大きい。それでもずっと笑っているし、役者としてもいろいろな武器を持っていて、誰からも愛されている。改めて「すごい役者だな…」と。
正直、苦しいことも多いです。日々、撮影を続ける中で、どんなに良くても自分の芝居に80点以上を出せないんじゃないかと。プロである以上、100点に近づけなければと考えていますが、一つのカットや一つのシーンを終えるたびに、「これでよかったのかな」という思いが湧いてくる。そういうことを考え続ける1年2カ月でした。ただ、そんな中でも老若男女を問わず、たくさんの方が見てくれています。感想を聞くと、じっくりと見てくださっていることがよく分かり、「毎週楽しみにしている」という言葉には、ものすごく励まされました。
(取材・文/井上健一)
ドラマ2026年2月27日
勝地涼と瀧本美織がW主演するドラマ「身代金は誘拐です」(読売テレビ・日本テレビ系)の第8話が、26日に放送された。(※以下、ネタバレを含みます) 本作は、娘を誘拐された夫婦が「娘の命を救うために、他人の子どもを誘拐できるか?」という極限 … 続きを読む
ドラマ2026年2月26日
「ラムネモンキー」(フジテレビ系)の第7話が、25日に放送された。 本作は、かつての恩師の失踪事件の謎が3人の大人を再起動させる「1988青春回収ヒューマンコメディー」。反町隆史、大森南朋、津田健次郎主演。脚本は古沢良太氏。(*以下、ネ … 続きを読む
映画2026年2月26日
-演じた美亜はどんな子だと思いましたか。自分との共通点はありましたか。 私のお父さんとお母さんはすごく優しくて、面白くて。しかもお姉ちゃんとお兄ちゃんたちがいるのでとてもにぎやかなんです。だから学校から帰ってきたら誰もいないという状況がほ … 続きを読む
映画2026年2月23日
-ある意味、監督の分身みたいな役ですよね。 そうだと思います。監督が実際に住んでいる家で撮影し、監督がこの町に移住して出会った人たちを基に作られた映画なので、監督自身の気持ちやまなざしがそのまま映画になっていると思います。でもそれは、いろ … 続きを読む
ドラマ2026年2月23日
-劇中には当時、戦争の犠牲者でありながら、差別的な扱いを受けていた戦災孤児や“パンパン”と呼ばれた体を売っていた女性たちも登場します。脚本執筆に当たっては、改めてリサーチをしたのでしょうか。 一般に、当時生活のために体を売っていた女性たち … 続きを読む