エンターテインメント・ウェブマガジン
常識外れのクズ新人が、パワハラ全開のゲス上司のアシスタントになり、会社の命運を担うプロジェクトに立ち向かう姿を描いた映画『レディ in ホワイト』(11月23日公開)。本作で主人公・如月彩花役を演じた吉本実憂は、かつてない役柄に「ズドーンと落ち込むぐらい」苦戦したというが、果たしてピンチはどう救われたのか…? 撮影当時の様子を、作品の見どころ、女優としての展望とともに聞いた。
『罪の余白』(15)でもご一緒した大塚祐吉監督は少し変わった方なので、単純なキャラクターたちにならないだろうと思いながら読んでいました。そうしたら、やはりぶっ飛んでいました(笑)。
プライドがあって自由に生きているので、すごく好きな女性です。嫌われたり、脅威に感じられたりしているけど、人にはない感性もあって、ブラックユーモアの塊ですよね。物おじしないで意見を正直に言うところや、自分は正しいと貫くところも格好いいです。少し抜けているところもあるので、大嫌いになれないキャラにしたいと考えながら演じました。
全然違いますね。私は自分が暗いとは思っていないですけど、監督から「暗い人間をこんなに明るくするのは大変だったよ」と言われたぐらいなので。
役が自分の中に入るまでに時間がかかりました。リハーサル期間が4日間ありましたが、3日間は監督とズドーンと落ち込むぐらい全然入ってきませんでした。彩花はプライドが高くて、テンションの高い女性ですが、私のテンションが全然上がらなくて悩みました。
リハーサルの最終日に「どうなってもいいや」と諦めました。そうしたらスッと彩花のスイッチが入りました。気負い過ぎていたのかもしれません。諦めることは悪いことじゃないと思いました(笑)。あと、監督が「彩花としてうまく生きられたら、おまえのおかげ。生きられなかったら、俺のせい」と言ってくれたので、頑張って駄目だったら監督のせいにすればいいんだ…と思えたことも助けになりました。
全くありませんでした。あれ? でも、何か感じないと駄目ですよね。ひどいですよね。なにかが狂っていました(笑)。彩花としてそう感じたから口に出していました。
はい。以前、別の作品のために30センチぐらい髪を切ってからは、ずっとショートにしていたのと、監督から、ヘルメットみたいな髪形で、面白おかしくしたいと言われたので、ああいうふうになりました。実は、撮影当時は太り気味だったので、痩せた方がいいですよね?と聞いたんですが、「逆に太って。痩せている人がきついことを言うと嫌味に聞こえるし、ぽっちゃりして“ぶちゃいく”だと親近感があるから」とも言われました。
申し訳ないけどないです。彩花として生きることに精いっぱいでした。皆さんが吉本実憂に慣れちゃうと彩花という役が崩れる気がしたので、お話をすることはありましたが、仲良くしようとか、気を使うことはあえてしませんでした。
現場はとても和やかでした。波岡さんは優しかったです。最初は、役に入り込んでしまう方とオンオフを切り替える方のどちらだろう…とビビりながらお会いしましたが、切り替えるタイプの方で、休憩時間も楽しくお話ししてくれました。
映画2025年11月19日
未熟故に一族を追われた若きプレデターのデクは、生存不可能とされる最悪の地「バッドランド」に追放される。デクはその地で謎のアンドロイドの少女ティアと出会う。「プレデター」シリーズ中、初めてプレデター自身を主人公に据えて描いた『プレデター:バ … 続きを読む
インタビュー2025年11月17日
韓国文化の“今”を再構築し続けるKカルチャー。今回は、デジタル空間で物語を紡ぐウェブトゥーンの世界に焦点を当てる。平凡な会社員ユミの頭の中で繰り広げられる細胞の物語――。2015年に連載を開始した「ユミの細胞たち」は、全512話で32億ビ … 続きを読む
映画2025年11月14日
日本海沿岸の小さな漁師町を舞台に、元ヤクザの漁師・三浦と目の見えない少年・幸太という、年の離れた孤独な2人の絆を描くヒューマンドラマ『港のひかり』が、11月14日から全国公開中だ。 主演に舘ひろしを迎え、『正体』(24)の俊英・藤井道人 … 続きを読む
2025年11月14日
YouTubeもNetflixもない時代、人々を夢中にさせた“物語り”の芸があった——。“たまたま”講談界に入った四代目・玉田玉秀斎(たまだ・ぎょくしゅうさい)が、知られざる一門の歴史物語をたどります。 ▼玉田永教と神道講釈 銭湯の湯け … 続きを読む
映画2025年11月13日
40人の武装強盗団が、ニューデリー行きの特急寝台列車を襲撃! 刀を手に乗客から金品を奪う強盗団のリーダー、ファニ(ラガヴ・ジュヤル)は、大富豪タークルとその娘トゥリカ(ターニャ・マニクタラ)を人質に取り、身代金奪取をもくろむ。だがその列車 … 続きを読む