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クランクインしてすぐ、鈴木(亮平)さんが「何か分からないことや気になることがあったら、遠慮せずに何でも言ってください」とおっしゃってくださったのが心強く、今も支えになっています。お芝居に関しても、戊辰戦争の回では「こういう気持ちを持つと、もっと自然にこのシーンに入り込めるよ」と、園目線のアドバイスを頂きました。そういうふうに、常に共演者のことまで目を配っていらっしゃる鈴木さんには、尊敬の念しかありません。
普段は全く緊張しない方なのですが、今回は初日を迎える前日、ものすごく緊張してほとんど寝られなかったんです。オーディションなんかよりずっと、人生で一番緊張しました(笑)。だから、初日のことはほとんど記憶にないぐらいで…。最初はそんな状態が続いたのですが、渡部さんが声を掛けてくださったおかげで、私も「全然寝ていないんです」みたいなことを打ち明けることができて、ずいぶん楽になりました。
具体的に「こうしよう」と話をしたわけではありませんが、撮影の空き時間に2人でたあいもないことを話している中から…という感じです。本番でも、具体的なせりふがない場面ではアドリブで会話することが多いのですが、そのときも、渡部さんが「園」と声を掛けてくださったり、子どもを見ているときに目を合わせたり…。そういうちょっとしたことの一つ一つが夫婦としての距離感につながっています。そういう意味では、いろいろと渡部さんにリードしていただきました。
確かに、来客も多いし、子どももどんどん増えていくので、気が付けばいつの間にか迎え入れることが多くなっています(笑)。そんな中でも、特に大きいのは子どもの存在です。子どもの面倒を見ているうちに、勝手にたくましくなって、西郷家を支えたいという気持ちが自然と強くなってきました。
そうですね。お嫁に来る気持ちはよく分かるので、私が皆さんにしていただいたように、新しく来る人になじみやすくしてあげられたらいいなと思っています。
吉二郎さんが一緒にいたときの園は、かなり控え目で、吉二郎さんに同意するだけ、みたいなことが多かったのですが、吉二郎さんが亡くなった後は、どんどん頼もしく、たくましくなっていきます。子どもたちがさらに増え、大きくなっていくに連れ、西郷家をしっかり支える園を見ていただけるようになると思うので、楽しみにしていてください。
(取材・文/井上健一)
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