【インタビュー】「連続ドラマW 真犯人」上川隆也×小泉孝太郎×内田有紀 役者“日本代表”が骨太ドラマで真価を発揮する!

2018年9月22日 / 12:00

-上川さんと小泉さんは、「連続ドラマW 沈まぬ太陽」(16)以来の再共演はいかがでしたか。

小泉 前回よりもとても濃い時間を過ごさせていただいて、改めて人として、役者として、大先輩として日の丸を背負って生きていらっしゃるような…、国技だったら横綱、サッカーだったら日本代表、そんな男くささを感じました。だから役者の日本代表ですね。神々しいです!

上川 こういう話をされても嫌味が混ざらないですよね(笑)。人を魅了する地力をお持ちで、誰もが持っているような闇の部分がなく、清流で洗った麻で編んだTシャツみたいな人柄です。肌なじみがいいので、自分も構えずに相対することができます。

-逆に不快感を覚えるのが、重藤に重圧をかける静岡県警本部長・榛康秀役を務める高嶋政伸さんのヒールぶりですが、実際に対峙するとどのような感覚に陥るのですか。

上川 イラッとさせられてなんぼで、それを見事にやってのけるのが高嶋さんのすごさです。役を作り込んでいることがはっきり分かるほど普段はすてきな方なので、どこにあの渋みとか、苦みとか、喉ごしの悪いものを秘めているのか分からないですが、これでもかというくらい提示してこられます。それに対して、重藤として見ているときの精神的なあつれきやいら立ちの中で、ずっと感心して見ている自分がいます。

-“日本代表”の上川さんが舌を巻く高嶋さんのヒールぶりも存分に味わってほしいですね。では最後に読者にメッセージをお願いします。

内田 シリアスな内容ですが、子供の頃にドラマを毎週欠かさず楽しみにしていた感覚がよみがえり、「早く続きが観たい」と思える内容になっています。ぜひ楽しんでください。

小泉 重藤さんのこれでもかという執念と無念が詰まった骨太なドラマになっています。今年は平成最後の年ですから、僕たちと同じ刑事の気持ちになって、昭和と平成という時代を堪能してください。

上川 僕は最終シーンにたどり着いたときに、画面から心地よい風を感じました。皆さんも何かを感じていただけたらうれしいです。

(取材・文/錦怜那)

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