【インタビュー】「連続ドラマW 真犯人」上川隆也×小泉孝太郎×内田有紀 役者“日本代表”が骨太ドラマで真価を発揮する!

2018年9月22日 / 12:00

 昭和49年に起こった未解決の誘拐殺人事件と、平成20年に起きた殺人事件。交差する二つの事件をめぐり、それぞれの時代で犯人逮捕に奔走した刑事たちの熱き魂を描いた「連続ドラマW 真犯人」(9月23日からWOWOWで放送※第1話無料放送)。本作で共演した上川隆也、小泉孝太郎、内田有紀に、難役へのアプローチや、互いの印象などを聞いた。

(左から)内田有紀、上川隆也、小泉孝太郎

-上川さんは、昭和から平成をまたぎ、誘拐殺人事件の“真犯人”を追及する刑事・重藤成一郎を演じますが、どのような人物像でしょうか。

上川 「一徹」という言葉だけでは彼の持つ何かがスポイルされる気がしますが、刑事としての矜持(きょうじ)を持って過ごしていることは確かです。ただ、それ以前に気持ちの伝え方も含めて、とても不器用。でも、温かい人だと思います。

-二つの事件の関係性を疑い、警察を引退した重藤と共に“真犯人”へと近づいていく刑事・日下悟役の小泉孝太郎さんは、役作りで意識したことはありますか。

小泉 日下がもし昭和の時代にいたら、重藤さんや辰川さん(警部補/でんでん)と仲間になりたかったし、刑事としての熱量が同じじゃないと、平成の時代で出会う重藤さんの封印した心の中に入り込むこともできないと思ったので、3人がつながるような事件に対するエネルギーは意識しました。

-だからこそ、重藤と日下の間に時代を超えたバディ(相棒)感があるのですね。

小泉 重藤さんとの距離はポンと踏み込んでいいものではないので、回を重ねた結果、コンビとして見てもらえることが日下としてのゴールだと思っていました。

-誘拐殺人事件の被害者の姉・尾畑理恵役は、内田さんの持ち前の明るさを封印して臨まれていましたが、悲しい運命を背負ったキャラクターはチャレンジングだったのではありませんか。

内田 はい。「真犯人」で描かれている事件は現実にもあるし、いろんな方のさまざまな心情があるので、誠心誠意向き合わなければ…という使命感を持って臨みました。そして、理恵に最後まで寄り添い、彼女の苦しみを少しでも共有したいという気持ちを大事にしました。

-上川さんは、誘拐事件の捜査官(28歳)、その事件の時効直前の特別捜査を管理する副署長(42歳)、警察引退後(62歳)の重藤を、外見から内面まで見事に演じ分けられていましたが、どのような工夫をされましたか。

上川 重藤は誘拐殺人事件に相対して2回負けているので、それぞれの年代で課せられている圧や重みが増していると思いました。それをウエイトとして一挙手一投足に反映されても間違いではないので、声やしぐさを含めた全てのありようが変化していくことを考えました。

-内田さんも理恵の20代を演じられましたが、いかがでしたか。

内田 台本を読んだときに、20代の役をやる人は大変だなぁと思っていたら、自分だったのでびっくりしました(笑)。でも、20代の生き方は、今の40代の理恵につながるので、幅広く演じられたことはとても役立ちました。それに、上川さんが時代によって違う空気をまとってくださるので、その立ち姿を見るだけでスッとそれぞれの年代に入ることができました。

-お二人は初共演ですが、それぞれの印象を教えてください。

上川  内田さんを昔からよく拝見していたので、これまで内田さんが出演された作品の一部が「理恵とシンクロするなぁ」という雑念を持っていました(笑)。女優としては、普段の人柄と役の中で見せる表情や演じ方の差が印象的です。カチンコが鳴った瞬間に、ひまわりのような朗らかさが消えて、沈痛さを持つ理恵になられるので、役者としての瞬発力やインナーマッスルというか、決して外には見せない筋力を秘めている方だと思いました。

内田 上川さんは博学多才な方で、驚くことばかりです。ドラマはもちろん映画や舞台など、いろんなフィールドで活躍されているので、これからもいろいろなことを教えていただきたいです。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

塩野瑛久「中島健人さんへのリスペクトがさらに増しました」ラブコメディで初共演『ラブ≠コメディ』【インタビュー】

映画2026年6月29日

 NHKの大河ドラマ「光る君へ」(24)の一条天皇役が話題となり、今年もドラマ「嘘が嘘で嘘は嘘だ」「未来のムスコ」に出演し、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』、『SAKAMOTO DAYS』、『マジカル・シークレット・ツアー』と公開作品が … 続きを読む

横山裕「人間ドラマが色濃く描かれていて、物語に一気に引き込まれる」 関水渚「横山さんが演じる磯貝さんとの掛け合いの面白さを楽しんで」 水ドラ★イレブン「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」【インタビュー】

ドラマ2026年6月29日

 横山裕がフジテレビ系連ドラ初主演を果たす、水ドラ★イレブン「今夜もシリアルキラーと待ち合わせ」が、7月1日から放送される。本作は、「good!アフタヌーン」(講談社)で連載中の人気漫画を実写化。人と群れない一匹オオカミの刑事・磯貝史郎と、 … 続きを読む

藤井流星「コメディーがやりたい」 西田征史と6年ぶりのタッグで挑むROLL((CAKE))TIME【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年6月27日

 藤井流星が主演を務める舞台、ROLL⦅CAKE⦆TIMEが7月6日から上演される。本作は、藤井が脚本・演出の西田征史と2020年のドラマ&舞台「正しいロックバンドの作り方」以来6年ぶりにタッグを組む、完全オリジナルのハートフルサスペンスコ … 続きを読む

【映画コラム】『Michael/マイケル』から、マイケル・ジャクソンのMVを振り返る

映画2026年6月26日

 “キング・オブ・ポップ”と呼ばれた伝説のアーティスト、マイケル・ジャクソンの半生を描く映画『Michael/マイケル』が大ヒット公開中だ。命日に当たる6月25日には、声出しやコスプレ、応援グッズの持ち込みが可能な応援上映も開催された。   … 続きを読む

「豊臣兄弟!」第24回「軍師官兵衛!」播磨攻略戦を印象付けた若手俳優たちの熱演【大河ドラマコラム】

ドラマ2026年6月25日

 NHKで好評放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」。戦国時代、主人公・豊臣秀長(=小一郎/仲野太賀)が、兄・秀吉(池松壮亮)を支え、兄弟で天下統一を成し遂げるまでの軌跡を描く物語は快調に進行中。6月21日放送の第24回「軍師官兵衛」では、小一郎 … 続きを読む

page top