「演じる上では、小松帯刀の“気高さ”を大事にしています」町田啓太(小松帯刀)【「西郷どん」インタビュー】

2018年7月29日 / 20:50

-鈴木さんの熱気あふれるお芝居が作品を引っ張って行っていますが、現場でその影響を受けることはありますか。

 もちろんです。やっぱり目の前で見ると感化されます。西郷が(島津)久光公(青木崇高)に懇願する場面を目の当たりにしたときは、自分が小松なのか町田なのか分からなくなるぐらい心が動きました。そんな亮平さんに感化されて、鳥肌が立つような感情のまま、せりふを言ったこともあります。他にも、2人で気を許して会話する場面では、本当に西郷さんがいるような気になって、心地よく演じることができました。

-鈴木さんから何かアドバイスは?

 本来、現場は出来上がったものを持ってくる場であり、そこで教えてもらうのはちょっと違うかな、と考えていました。でも、亮平さんには以前からいろいろとお世話になっていたこともあり、思い切って「時代劇は初めてなので、気になることがあれば言ってください」とお願いしたんです。そうしたら、本当に細かいところまで見て、教えてくださって…。おかげでとても助かっています。

-「篤姫」(08)で小松帯刀を演じられた瑛太さんが、今回は大久保一蔵役で共演しています。何かお話は?

 瑛太さんとご一緒させていただくのは今回が初めてですが、あるとき「こういう小松帯刀像で作ってきたんだね。いいね」と言ってくださったんです。その言葉で一気に救われました。僕よりもずっと多くのことを学んで演じてきた方から、そういう言葉を掛けていただけたことがうれしくて…。「もっと思い切ってやろう」と気合が入りました。

-ご自身が考えられた小松帯刀像とは?

 小松さんをたたえる文献がなぜそんなに多く残っているのか、考えてみたんです。結論としては、やはり頭が良くて、居方(いかた)がうまかった人なんだろうなと。そして、自分がやることに誇りを持っていた。演じる上では、そういうところから表れる“気高さ”を大事にしています。

(取材・文/井上健一)

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