【インタビュー】『インクレディブル・ファミリー』三浦友和「劇場でみんなと一緒に見る方が絶対に楽しい」黒木瞳「赤ちゃんのジャック・ジャックがすごくかわいい」

2018年7月31日 / 08:00

 『アナと雪の女王』や『トイ・ストーリー3』を越え、全米アニメーション史上ナンバーワン大ヒットを記録したディズニー/ピクサーのアニメーション『インクレディブル・ファミリー』が8月1日から公開される。本作は、スーパーパワーを持つヒーロー家族の平凡な日常と悪との戦いを、ユーモアとアクション、スリル満載で描いた壮大なアドベンチャー。前作『Mr.インクレディブル』(04)に続いて、日本版の声優を担当した三浦友和と黒木瞳が、アフレコの裏話や映画の見どころを語ってくれた。

黒木瞳(左)と三浦友和

-この役を演じるのは久しぶりだと思いますが、演じてみた感想は?

三浦 今回、僕が演じたボブはイクメンパパで、奥さんのヘレンが活躍する話だと聞いていたので、「アフレコは楽かな…?」と思っていたんです。でも、イクメンパパも、思った以上にせりふが多くて大変で(笑)。ちょっと自分の子育てを思い出したりもしました。とはいえ、オファーを頂けたのは素直にうれしかったです。前作から時間もたっているので、「今回は別の方がやるのかな?」と思っていましたから。

黒木 ずっと待ち望んでいました。前作のアフレコのときのことを、昨日のことのように覚えています。しかも今回は、前作のラストから物語が始まるので、それもすごくいいなと思って。

-改めて演じるに当たって、何か準備はされましたか。

三浦 どんなふうにやっていたのかなと思って、前作を見直しましたが、それぐらいです。現場に行ったらすぐ、役に入り込むことができました。

黒木 私も同じです。前作のラストから始まることもあって、映像を見たらそのままヘレンの気持ちになることができました。

-声だけでもスーパーヒーローを演じるお気持ちはいかがですか。普段のお芝居ではなかなかない機会だと思いますが。

三浦 やっぱり気持ちいいですよね。こんなことできたらな…と思います。子どもたちにも、こんなパワーがあったらすごいよな…と思いつつ、逆に大変かな…とも思ったり…(笑)。ただ、アクションシーンは大変でした。見ている人には分かりませんが、「こんなに大変なの?」と思うほどで。

黒木 汗かきますよね。

三浦 やってみて初めて分かることですが、声にすごく負担がかかる。全部、誇張して演じなければならないので、これほど体力を使うのかと思うぐらい疲れました(笑)。

黒木 私はもう、気持ちよく楽しませていただきました。大変なことには違いありませんが、楽しい作品ですし、普段のお芝居では悪を倒す機会はありませんから(笑)。やっぱり、スーパーヒーローは気持ちいいです。

三浦 そういえば、僕は前作のとき、親戚の子に初めて尊敬されました。「おじちゃん、Mr.インクレディブルの声やっているんだって?」と。そのときだけ、ものすごい憧れの目で見られました(笑)。

-作品をご覧になった感想は?

三浦 一番感じたのは、普通の家族の話なんだな、ということ。この家族はスーパーパワーを持っていますが、そのパワーも実は「うちのお父さん、すごいよ」とか「うちの子、すごいんだよ」という、誰もが考えることをデフォルメしたもの。だから、すごく身近に感じられました。

黒木 前作は、この家族がスーパーパワーを持っていて、その力で悪と戦うということを説明しなければいけない部分がありました。でも、今回はその必要がありません。だから、最初から最後までノンストップ。ハラハラドキドキのエンターテイメントとして楽しめました。

三浦 この作品は子どもたちもたくさん見るじゃないですか。だから、僕は劇場でお客さんと一緒に見たいと思っているんです。みんなが笑ったりドキドキしたりしている中で見る方が絶対に楽しい。

黒木 その方がいいですよね。私も絶対に映画館に行きます!

-前作からキャラクターの変化を感じる部分はありましたか。

黒木 時代が変わった分、いろいろなパワーが最新技術で今風にパワーアップされています。ただ、キャラクター自体は変わりませんね。

三浦 家族に対する愛情の持ち方とか、ベースにある部分は、前作のいいところをそのまま受け継いでいます。

 
  • 1
  • 2

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

宮藤官九郎「人間らしく生きる、それだけでいいんじゃないか」 渡辺大知「ドラマに出てくる人たち、みんなを好きになってもらえたら」 ドラマ「季節のない街」【インタビュー】

ドラマ2024年4月26日

 宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛けたドラマ「季節のない街」が、毎週金曜深夜24時42分からテレ東系で放送中だ。本作は、山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる“街”を12年前に起きた災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へと置き換え … 続きを読む

【週末映画コラム】全く予測がつかない展開を見せる『悪は存在しない』/“反面教師映画”『ゴジラ×コング 新たなる帝国』

映画2024年4月26日

『悪は存在しない』(4月26日公開)  自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からもそう遠くないため移住者が増加し、緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧(大美賀均)は、娘の花(西川玲)と共に自然のサイクルに合わせたつつましい生活 … 続きを読む

志田音々「仮面ライダーギーツ」から『THE 仮面ライダー展』埼玉スペシャルアンバサダーに「埼玉県出身者として誇りに思います」【インタビュー】

イベント2024年4月25日

 埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」内「角川武蔵野ミュージアム」3Fの EJアニメミュージアムで、半世紀を超える「仮面ライダー」の魅力と歴史を紹介する展覧会『THE 仮面ライダー展』が開催中だ。その埼玉スペシャルアンバサダーを務めるの … 続きを読む

岩田剛典 花岡の謝罪は「すべてが集約された大事なシーン」初の朝ドラで主人公・寅子の同級生・花岡悟を熱演 連続テレビ小説「虎に翼」【インタビュー】

ドラマ2024年4月25日

 NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。明律大学女子部を卒業した主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)は、同級生たちと共に法学部へ進学。男子学生と一緒に法律を学び始めた。そんな寅子の前に現れたのが、同級生の花岡悟だ。これから寅子と関わっていく … 続きを読む

瀬戸利樹、セラピスト役は「マッチョな体も見どころ」 役作りは「実際に施術を見学して、レクチャーを受けました」

ドラマ2024年4月24日

 現在放送中のドラマ「買われた男」で主演を務める瀬戸利樹が取材に応じ、本作の魅力や役作りについて語った。  本作は、三並央実氏と芹沢由紀子氏による漫画『買われた男~女性限定快感セラピスト~』が原作。セックスレスの主婦、芸能人、女社長、風俗嬢 … 続きを読む

Willfriends

page top