【インタビュー】『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』ロン・ハワード監督 「これは僕がやるべき映画だったんだろうなと感じました」

2018年6月18日 / 10:00

-監督は、『アポロ13』(95)、『ビューティフル・マインド』(01)、『シンデレラマン』(05)、『ラッシュ/プライドと友情』(13)など、いわゆる“実録物”を得意にしていますが、それらと今回の映画の演出に違いはありましたか。

 実は、この映画ではある組み合わせをしました。まず、『スター・ウォーズ』の宇宙世界は、僕が最初から作ったわけではありません。だから、実話物のように、『スター・ウォーズ』を、実在する文化や世界観であるかのように考えて作っていきました。また、ボクシングであれ、F1レースであれ、宇宙物であれ、専門の人がアドバイザーとして付きます。それと同じように、今回は『スター・ウォーズ』に詳しい人をテクニカルアドバイザーにすえて、実話物のようにして作りました。そうすれば観客にとっても、リアルなものとして感じることができるのではと考えました。もう一つは、苛烈なスタントやアクション、スピードなどは、誇張された部分も楽しいので、それは限界まで挑んで、娯楽作としての要素も大切にしました。この二つは違うイマジネーションを使うので、とても楽しい作業でした。そのコンビネーションを大事にしました。

-初代のハン・ソロを演じたハリソン・フォードから、何か言葉はありましたか。

 彼とは「誰にも話さない」と約束したのですが…(笑)。「ハン・ソロというキャラクターは逆説的な側面があるよね」という話はしました。彼は自信たっぷりなふるまいをするけれど、深い感情を抱えていて、それが行動に表れます。だからユーモアがあるし、ソウルフルな、人間的なキャラクターだと感じさせるのです。ハリソンもそうですが、『アメリカン・グラフィティ』の体験はとてもすてきなものだったので、参加した人はみんな、何年も会っていなくても、再会したときは互いに笑顔になれるような関係です。

-では、最後に映画の見どころと、日本の観客に向けて一言お願いします。

 この映画は、今まで『スター・ウォーズ』の映画を一本も見たことがないという人が見ても楽しめると思います。初めて見るという人には最高の一本になると思います。他の『スター・ウォーズ』映画が大好きだという人にとっても、ハン・ソロの性格は、どんなところから形成されていったのかを知ることは、とても楽しいと思います。脚本家たちが“新旧のハン・ソロ”をうまくつなげましたから、どちらの面から見ても楽しいと思います。

(取材・文・写真/田中雄二)

(C)2018 Lucasfilm Ltd. All Rights reserved

  • 1
  • 2
 

特集・インタビューFEATURE & INTERVIEW

【K-POPもKドラマも深読みしたら韓国が見えた】#受験競争だけではない韓国の教育問題、「鉄槌教師」が問う教師の役割

2026年9月29日

 K-POPや韓国ドラマは、エンターテインメントであると同時に、韓国社会を映す鏡でもある。何気ない言葉やしぐさ、習慣の背景をたどると、その国ならではの価値観や歴史、人との関わり方が見えてくる。この連載では、韓国カルチャーを入り口に、知ってい … 続きを読む

鈴鹿央士「絶対に映画館で見て損はさせない映画になっています」『藁にもすがる獣たち』【インタビュー】

映画2026年9月29日

-おばあちゃん役の風吹ジュンさんとの印象に残ったエピソードがあれば。  とても面倒見のいい方で、何か聞いたら何でも返してくれるし、気を使ってくださいました。本当は僕が気を使わなければいけないのに、風吹さんの方から、「大丈夫よ。頑張ろうね」っ … 続きを読む

向井理、演出家・倉持裕と再びタッグ 6人で描き出す会話劇に「戻ってきたな。こういうことがやりたかった」 M&Oplaysプロデュース「ブランク」【インタビュー】

舞台・ミュージカル2026年9月29日

 向井理が主演するM&Oplaysプロデュース「ブランク」が、10月3日から開幕する。本作は、2023年に本多劇場で上演した「リムジン」に続き、向井と倉持裕が再びタッグを組んで贈る新作公演。ある弁護士事務所を舞台に、そこで繰り広げら … 続きを読む

「生きることはこんなに面白いと示したい」制作統括が「ブラッサム」に込めた思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月28日

-そんな珠の父・清治は、現代ではありえないほど娘に厳しく接しますね。  厳しい父親の話は、宇野千代さんの著書にも書かれていることです。現代の視点で見るとつらい話ではありますが、当時の家父長制の下では、ああいう側面があったことは事実です。ただ … 続きを読む

石橋静河「皆さんに『一歩前進してみようかな』と思っていただけたら」連続テレビ小説主演に懸ける思い【連続テレビ小説「ブラッサム」インタビュー】

ドラマ2026年9月26日

  -劇中では、渡部篤郎さん演じる珠の父・清治が強烈な存在感を放っています。珠と清治の関係も物語の重要なカギになりそうですが、2人の関係をどのように捉えていますか。  実際のお父様は、宇野千代さんが「ドストエフスキーの小説に出てくる狂人のよ … 続きを読む

page top